山田孝之&佐藤健が殴り合う!“ガチ”な兄弟喧嘩シーン解禁『ハード・コア』

2018年11月16日(金)18時30分 シネマカフェ

『ハード・コア』(C)2018「ハード・コア」製作委員会

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山田孝之佐藤健荒川良々が不器用だけど、まっすぐ生きる男たちを演じる映画『ハード・コア』。この度、山下敦弘監督が重要シーンと語る山田さん、佐藤さんの“兄弟”が居酒屋で殴り合う本編映像が解禁となった。



10年前に原作コミックを読み「男たちの結末に泣いた」という山田さんと20年近く前に愛読していた山下監督、映画化を夢みていた2人の念願の企画が、ついにスクリーンで具現化される本作。この度解禁となったのは、兄・権藤右近(山田さん)と弟・左近(佐藤さん)が居酒屋で殴り合う本編でも重要なシーンだ。

■弟・佐藤健の「あの女はやめとけ」発言に兄・山田孝之がガチギレ
映像は、右近が想いを寄せる職場の上司・水沼(康すおん)の娘・多恵子について、左近が「兄貴、やめとけ。あれは兄貴の手に負える女じゃねえ」と重い言葉を口にするシーンから始まっている。多恵子のことを何も知らない左近だったが、右近に忠告しながらも「俺がいい女紹介する」と一言放った瞬間に右近の怒りが爆発、左近を殴り飛ばし、殴られた左近も右近を殴り返すことに…。

そして、あまりにも純粋で現代社会に溶け込めず、“世直し”するべく日々の生活を送る右近に「何が世直しだよ。間違ってるのが世の中だろう。その中で要領良くやっていくしかないだろう」と、左近が“正論”を言い放つ。対して右近は「間違っていることを間違っていると言って何が悪いんだよ。俺はちゃんと生きたいんだよ!!」と自らの信念を叫ぶ、という権藤兄弟の哲学がぶつかり合うシーンとなっている。


山下監督はこのシーンについて「山田くんと佐藤くんには、右近と左近が兄弟としてリスペクトし合っているということを表現したいと伝えました」と語り、その言葉を受けて山田さんは「右近は左近が言わんとしていることもとっくに分かっている。でも、できないというか、左近のように賢くなんか生きたくないと思っている。その繰り返しなので、返す言葉の強さやタイミングなんかも気にかけながら演じました」とコメント。


「あのシーンでは、右近が観ている人から愛される存在でなきゃいけない。右近が言っていることは、みんなが思っていることじゃないですか。出来ることなら右近のように生きたいけど、そうしない方が賢い——それが今の世の中の生き方です。諦めているというか。だからこそ、世の中に反抗している右近が可哀想なだけではなくて、カッコよく見えたり、構ってあげたくなる存在にならなければいけない。それを、ちょうど良いバランスで表現するのは難しかったですね」と明かしている。

「居酒屋のシーンは、この映画の見方がようやく分かるところ」と山下監督が語るほどの本シーンを熱く演じた山田さんと佐藤さんの演技に注目してみて。

『ハード・コア』は11月23日(金・祝)より全国にて公開。

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