“最強の男×少女”異色バディの絆にのめり込む!『レオン』から続く胸アツ映画の系譜

2018年11月17日(土)12時15分 シネマカフェ

『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』ポスタービジュアル(C) 2018 SOLDADO MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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エミリー・ブラント主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の前作『ボーダーライン』に続き、2大スター俳優ベニチオ・デル・トロ&ジョシュ・ブローリンが続投する『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』。アメリカ-メキシコ国境麻薬戦争の闇に立ち入ったアンチヒーローたちの強烈なサスペンスアクションでありながら、実はある“鉄板の組み合わせ”が化学変化を引き起こす、胸アツなロードムービーとなっている。

善悪の境界をさまよい、孤高を貫いて生きてきた暗殺者が、ある孤独な少女と出会い、ともに旅をする中で変わっていく。お互いの心の中で何かが共鳴し合った瞬間に、観ているこちら側まで胸が震えてしまう…。そんな異色バディの絆が忘れられない名作映画をピックアップしてみた。

■『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(11月16日公開)最強の暗殺者×麻薬王の娘
世界中を驚嘆させた『ボーダーライン』が、衝撃的な世界観と臨場感はそのままに新章へと突入する本作。

メキシコからのテロリスト流入に危機感を抱いたアメリカ政府の命を受け、CIA工作員のマット(ジョシュ・ブローリン)と孤高の暗殺者アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)は麻薬王の娘イサベル(イザベラ・モナー)を誘拐しカルテル間の抗争を引き起こそうとする。


アレハンドロは人質としてイサベルを保護していたが、米政府の非情な判断で作戦の全てを目撃した彼女を始末するよう言い渡されてしまう。これまで感情の揺らぎを一切見せることのなかったアレハンドロだったが、かつてカルテルに殺された娘の面影をイサベルに重ね、様々な葛藤や困難に直面しながらも彼女を守り抜くことを決意する——。

『トランスフォーマー/最後の騎士王』にも抜擢された次世代女優イザベラ・モナーが、実力派俳優たちが舌を巻くほどの熱演を見せる。

■『レオン』(1995年公開)天涯孤独の殺し屋×家族を失った少女
リュック・ベッソン監督のハリウッドデビュー作。舞台はニューヨーク。家族を皆殺しにされ、隣室に住む殺し屋レオン(ジャン・レノ)のもとに転がり込んだ12才の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)は、家族を殺した悪徳麻薬捜査官(ゲイリー・オールドマン)への復讐を決心する。

大都会の片隅で出会った孤独なふたりが出会い、初めての愛情を知り“生きる希望”を見つけていくバイオレンスアクション。殺し屋×少女のバディムービーとして金字塔的な作品。ナタリー・ポートマンは本作で一躍、スターダムにのし上がった。


■『息もできない』(2008年公開)粗暴な借金取り×心に傷を持つ少女
俳優としてキャリアを重ねたヤン・イクチュンが製作・監督・脚本・編集・主演を務めた。父への激しい怒りと憎しみを抱き、社会の底辺で生きる冷徹で粗暴な借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)はある日、心の傷を隠しながら生きる勝気な女子高生ヨニ(キム・コッピ)と出会う。少しずつ距離が縮まる2人の運命の歯車は、徐々に狂い出し……。

トラウマを抱えながら孤独に生きてきた2人の、わずかに訪れた魂の触れ合い、救済に心震える。キム・コッピは今年、池松壮亮主演、松居大悟監督の『君が君で君だ』にも出演した。


■『アジョシ』(2011年公開)過去を持つ青年×誘拐された少女
2010年韓国で630万人を動員し、日本でもスマッシュヒットしたサスペンスアクション。過去のある事件をきっかけに、世間を避けるように孤独に暮らしていたテシク(ウォンビン)。隣家の少女ソミ(キム・セロン)は母親が仕事で忙しく、テシクを「アジョシ(おじさん)」と呼び、たった1人の友だちとして慕っていた。

そんなある日、麻薬密売に巻き込まれた母親とともにソミが犯罪組織に誘拐され、ソミを救うため組織を追うテシクは事件の背後に隠された真実を知る。彼は初めてかけがえのない絆を築いた少女のために、たった1人で組織に乗り込んでいく。


先日『ジョンウィック』シリーズの脚本家によるハリウッドリメイクも決定し、話題を呼んでいる。

■『LOGAN/ローガン』(2017年公開)老ウルヴァリン×同じ力を持つ少女
『X-MEN』シリーズのウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が、傷つきながらもミュータント存亡の危機を救おうと突き進む姿を描くアクション大作。ミュータントが絶滅の危機に直面した近未来、年老いたローガンは、自身と似た能力を持ち、ミュータントが生き残るための唯一の希望となる少女・ローラ(ダフネ・キーン)を守り抜くため再び立ち上がる。

愛を知らず、あらゆるものに敵意を剥き出しにする少女を守ることで、多くの者を傷つけた贖罪と仲間を救えなかった無念を抱えた彼は、かつての自分を重ねながら進んでいく——。


ヒューのウルヴァリン“引退”作となったが、ダフネ・キーン演じるローラのスピンオフ映画のうわさも出ている。

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