『カメ止め!』監督の妻が告白、金銭感覚を磨く「●●心」

11月18日(日)16時0分 NEWSポストセブン

『カメ止め!』上田監督の妻・ふくだみゆきさん(撮影/矢口和也)

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 2018年6月に2館で劇場公開し、SNS上の口コミで評判が広がり満席が続き話題となり、7月には全国拡大公開が決まり今では300館を超えるまでの社会現象を引き起こした映画がテレビも席捲。このシンデレラストーリーで上田慎一郎監督一家の家計はどうなったのか? 家計の裏を知り尽くす細野真宏さんが超話題作の本当の立役者の監督の奥さんに真相を迫った! ここでは細野さんがふくだみゆきさんの金銭感覚に迫る。


【プロフィール】

細野真宏/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。エンタメ業界にも精通し映画評論家としても活躍している。発売9年間、連続完売記録更新中の『家計ノート』著者でもある。


ふくだみゆき/大学在学中からパソコンソフトでフラッシュアニメーション作品を制作。NHK「デジタル・スタジアム」でセレクション入りを果たすなど高い評価を受ける。『こんぷれっくす×コンプレックス』は2018年の第72回の毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞。実写映画『耳かきランデブー』なども監督している。『カメ止め!』では主要なビジュアルなども担当している。



細野:世間では『カメラを止めるな!』で上田慎一郎監督ばかりが注目されていますが、実はふくださんも「ふくだみゆき監督」で、例えば、今回の『カメ止め!』でも、インパクトのある「ポスター」や、有名な「ロゴ」も、ふくだ監督がデザインをしたんですよね。


ふくだ:はい、大学では美術文化学部でデザインの勉強もしていたり、子供のころから絵ばっかり描いていました。あ、でも「独特な個性」って私の作品は変わってますか?


◆実は、大ヒット映画監督の妻は●フェチだった!


細野:『こんぷれっくす×コンプレックス』では「ワキ毛青春アニメ」となっていたり、ふくださんのブログのタイトルも「毛が好き。。」とか、なかなかの変化球な気がします。『耳かきランデブー』も、普通の感覚だと思い付けないですよね。


ふくだ:ワキ毛フェチとかですね。毛が好きなのも、耳かきが好きなのも自分にとっては普通だから、あまり変わっているとは思っていなくて。でも、確かに作品を見たお客さんの感想では「ふくだ監督は変態だわ」みたいなのがあがっていますね(笑)。


細野:まぁ普通は題材にはしませんからね(笑)。とは言え、作品としては結構、本質的なところを描き出せているから、『こんぷれっくす×コンプレックス』は、大ヒット作『君の名は。』も受賞した毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞したじゃないですか。ふくださんのような自主制作で「大賞」をとったのは過去72年で初めてなんだから見る人はちゃんと見ているんですよ。



ふくだ:そうそう。みんなそれぞれ、脚フェチだったり、においフェチだったりとかってあるじゃないですか。それが私の場合は、たまたま「毛」だったり「耳かき」だったりするだけの話で、作品自体はすごく普遍的なものをどっちも描いていたりするから、私は割と常識人のほうだと思っていますし(笑)。


細野:確かに「ワキ毛青春アニメ」のほうは、予算が20万円という破格的な安さですが、その予算内でしっかり背景を描いてもらったり録音をしてもらったりと、管理ができていますものね。いつくらいからお金の管理がキチンとできるようになりましたか?


◆お金の管理力が向上する秘訣は●●心だった!


ふくだ:私は高校まで群馬県で大学は石川県に行ったんです。その大学時代は奨学金とバイト代だけで生活してたんですよ。


細野:仕送りなしはスゴイですね。バイトの時給はどのくらいでした?


ふくだ:石川県の金沢の小さなコンビニでバイトをしてるときは、時給650円とかでしたね。


細野:それは厳しそうですね。


ふくだ:はい、とっても。だからバス代50円を浮かせるために、停留所を2つぶん歩いたりとか、本当にそういうことの毎日で。そして、たまたま下の階に住んでる女の子も群馬から金沢に来た子で、境遇も一緒だし、部屋も上下で最初はすごく仲良くしてたんですけど、その子はむちゃくちゃ金持ちの子で…。


細野:むちゃくちゃ金持ちって、どのくらい(笑)?


ふくだ:390円のバス代を払うのが面倒くさいから400円入れてるとか、ご両親が金沢に遊びに来た3日間で、服を段ボール2箱分買ってもらって、15万円使ってもらっちゃったとか言うんですよ。


細野:片道のバス代50円を浮かせるような生活をしている学生には厳しい話ですね。


ふくだ:はい。それでクローゼットには、まだタグのつきっぱなしの服とかがいっぱいあって、もう着ないからあげるよ、みたいな。だんだん耐えられなくなって。もう一人、私と似た境遇の友達がいたので、愚痴を言いまくっていました(笑)。もう、それは「金持ちの友達に対する嫉妬心」なんですけど、やっぱり、そういう裕福なご家庭に生まれるっていうことも幸せだけど、苦労を知らないっていうのは本当に幸せなのかなとか思ったり。


細野:ああ、なるほど。反面教師がそこにいてくれたお陰で、金銭感覚がより磨かれたわけですね。


ふくだ:そうですね、本当に金銭感覚の大事さは実感しましたね。だから家計簿の大切さも、めちゃくちゃ分かっていて、私は大学1年生の時から4年間ずっと家計簿を実際につけていたんですよ。


細野:大学1年生から家計簿をつけていたなんてスゴイですね。嫉妬心はあなどれないですね(笑)。



◆家計簿の根本的な重要性は、●の●●だった!


ふくだ:はい。でも、家計簿をつけていると、本当に一日使わなくて、「今日、ゼロ円」っていう日があると、めっちゃテンションが上がるじゃないですか! よっしゃ、今日、使わなかった、みたいな(笑)。そういうことで毎日のつらさを乗り越えることもできるんですよね。割と、しんどかったけど、バイト先のまかないだったりとか、廃棄だったりとかをもらって節約したりとか、そういうことでマメに頑張っていましたね。


細野:でも、そのくらい超堅実に管理していけば、だんだんお金にも余裕はできてきませんか?


ふくだ:そうなんです、大学4年のときは、もう授業とかも大丈夫になったので、必死にバイトをして、月々5万円の貯金していくことにしたんです。


細野:へ〜、すごく現実的ですね。でも、時給650円だと結構、5万円は大変かもしれないですね。


ふくだ:最初の小さなコンビニはつぶれてしまったので、いくつか掛け持ちで頑張りました。そして、大学を卒業する段階では、60万円を貯めたんです。


細野:お、目標が達成できたんですね。


ふくだ:はい、それでやっと東京に引っ越しができたんです!


細野:あ、なるほど、その夢の実現のための貯金だったんですね! 『家計ノート』の読者の手紙に「家計ノートをつけるようになって家を買いました!」というのがありました。それまではマイホームなんて夢のまた夢だと思っていたんだそうです。確かに家は「一生で一番高い買い物」になる場合が多いですからね。でも、その人は、実際に家計を把握するようになってから、だんだん家計の実態が明らかになってきて、このペースでいけば私たちの家族でも家を買える、と気付けたんです。


ふくだ:その話、すごく分かります。家計簿って目標達成のためでもあるのですが、夢の実現への道具なんですよね。


細野:それは本当にそうだと思いますね。高額な何かを欲しい時に、何となく買ってしまうのと、自分で計画的にお金を貯めて余裕を持って買うのとでは、全く生活や人生の満足感が変わってきますからね。


ふくだ:自分の経験を踏まえて、息子もしっかりした金銭感覚に育てたいです(笑)。


※女性セブン2018年11月29日・12月6日号

NEWSポストセブン

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