大島優子、新感覚ドラマで見せる“自然体” 小林聡美と本格タッグで成長を実感

11月19日(日)8時0分 オリコン

『コートダジュール No.10』について語った大島優子 (撮影:草刈雅之) (C)ORICON NewS inc.

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 WOWOWとHuluの共同製作ドラマ『コートダジュール No.10』で、女優の小林聡美とともに1話毎に異なる9つのキャラクターを演じた大島優子。毎回異なるゲストを迎えながら、舞台での芝居を見せるような新感覚ドラマで、小林とともに自然な佇まいで“しずかにつよく”演じた大島に、作品の魅力について聞いてみた。

■設定の異なる9人の女性を演じ分けは「考えるよりも現場に飛び込んで勝負」

 友人の葬式で再会した2人、探偵コンビ、社交ダンスの先生と生徒、スナックに集うギターの流しと常連客…。自分の近くにもいるかもしれない人びとの人生の一場面を、芸達者なゲストを迎えながら巧みに演じた大島。9人の女性を演じ分けたが「全部話が違うから、台本を読みながら『聡美さんがこのキャラクターを演じたら、こうなるのかな』って想像するのが楽しかったです。それに自分がどう対応しようか考えていたのですが、スタッフさんからあまり準備しないで現場に入ってくださいと言われていたので、ギリギリまで考えないようにしていました」と振り返る。

 関連性のない9つもの役を演じ分けるのは大変ではなかったのか。「あえて演じ分けたというより、ストーリーが全部違うから自然と別れていきました。考えるよりも現場に飛び込んだらどうなるか、出たとこ勝負みたいな部分もありましたね」と笑って話す彼女から、撮影をエンジョイした様子が手に取るように伝わってきた。

 とはいえ、限られた期間の撮影で苦労もあったはず。最も難しかった役を尋ねると「『センチメンタル・ジャーニー』という回で演じた女優ですね。カットなしの1シーンの長回しで、14ページ分の台本を覚えなきゃいけなくて。なかなか頭に入らなくて、聡美さんと『どうやって覚えよう?』って話しましたし、自分と同じ職業だからどうやってニュアンスを変えようかって悩みもありました」。無事に撮影を終えたときは、小林とゲストの柄本時生とともに大きな達成感を味わったという。

 今回のパートナーとなった小林とは、映画『紙の月』(2014)でも共演していた。一緒のシーンはそれほど多くなく、2・3日だけの共演となったが「なぜか同じ楽屋だったんです。先輩と一緒だと恐縮して『何か話したほうがいいかな』とか考えるんですけど、聡美さんはそういう気遣いを全くさせないオーラがあって、私はつい聡美さんの前で寝てしまったくらい(笑)」。そして、今回の共演を通して感じたことがあった。

 「おこがましいんですけど、似ている感じがしました。持っている感覚とか共通言語が近いというか、共鳴している点があると思いました。あと、私が人の話を聞いているフリをしていると『聞いてないでしょ?』ってズバリと言われちゃう。私はたまに人の話を聞いていなくて、聞いているふりをしてしまうことも(笑)、それをすぐ聡美さんに見破られました。なんで分かったんですかって聞いたら、『私も聞いてなかったもん』って(笑)」

■“共鳴”する小林聡美との共演で感じた「肩の力を張らないこと」の重要性

 波長や空気感が共通する2人だから、事前にあえて相談などせずお互いの会話のリズムや押し引きを楽しむような演技となった。「心がけたのは、自分がセリフを言うだけじゃなく、相手の言い方とか心の模様っていうものを心と耳でちゃんと聞くこと。だから、芝居をするっていうより、会話をしたという感じです」。

 女優として40年近いキャリアを誇る小林と本格的にタッグを組み、スタッフにも演者にも心地よい柔らかい空気を作る人柄に間近で触れて「私もそういう人になろう」と感銘を受けた。技術面でも「私は芝居に関してのレパートリーやボキャブラリーを自分で組み立てる術を知らないので、聡美さんが出したものをどうやって受けるか、考えながら取り組みました」と手応は十分のようだ。

 普通のドラマとは一味違う本作を経て、自身に何か変化があったか尋ねると、「適度に適当にしよう、って思いました」と笑って答えた大島。「今まではお芝居って、予習して何パターンか準備してから臨んでいたのですが、この作品に関しては『その場に入って感じたままに動いてほしい』って言われて。実際にそうしてみたら、現場に流れる波や風に乗るのがすごく心地よくて楽しかったんです」。

 尊敬する先輩との共演から“肩の力を張らない”ことの重要性を学んだ本作について、「どのエピソードも面白い作品なので、単純に『楽しかった』って思ってもらうのが一番うれしいですね」と胸を張る。AKB48を卒業して早3年、フラットな自分で取り組める作品との出合い、大きく成長した彼女の姿を楽しむことができそうだ。

 『コートダジュール No.10』は、WOWOWで11月20日から毎週月曜深夜0時に放送(全5話※第1話無料放送)、Huluでは11月28日より配信開始(全4話)。

■大島優子(おおしま・ゆうこ)1988年10月17日生まれ。子役として活動後、2006年にAKB48加入。中心メンバーとして活躍するも14年6月にグループ卒業。主な作品としてドラマ『私が恋愛できない理由』『カエルの王女さま』『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』『銭の戦争』『ヤメゴク〜ヤクザやめていただきます〜』『東京タラレバ娘』、映画『紙の月』『ロマンス』『真田十勇士』『疾風ロンド』、舞台『No.9−不滅の旋律−』『美幸』など幅広いジャンルに出演。

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