<池井戸潤作品>胸を打つ『陸王』の魅力は、あざとさのない個性豊かな出演者たち!

11月19日(日)12時0分 週刊女性PRIME

『陸王』(c)TBS

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 TBSドラマの看板枠、日曜劇場に池井戸潤原作のドラマが4度目の登場! 役所広司が主演し、生き残りをかけて、新規事業のランニングシューズ作りに奮闘する老舗足袋屋の4代目社長を演じる。池井戸作品をヒットさせている名プロデューサーが語る撮影秘話とは──。

■役所約20年ぶり出演

女優・阿川の魅力とは



 TBSドラマ約20年ぶり出演の役所広司が、主人公を演じる企業再生物語。原作は、池井戸潤の同名小説。共演は、山崎賢人、竹内涼真ら若手と、阿川佐和子、小籔千豊、ピエール瀧、寺尾聰ら個性豊かな俳優陣が顔をそろえた。

 創業100年以上の老舗足袋業者「こはぜ屋」4代目社長・宮沢紘一(役所)は、会社の存続をかけ、足袋製造で培った技術を生かした、ランニングシューズ“陸王”の開発に乗り出した。ノウハウも資金も人材もない「こはぜ屋」が、世界的なスポーツブランド、アトランティス社にかなうはずもない。

 それでも宮沢は、あきらめない。故障に苦しむ陸上選手の茂木(竹内)のように、はいた人がケガをしにくく、裸足感覚で走れるシューズを追求し、奮闘していく。

 演出は、『半沢直樹』『下町ロケット』などを担当した福澤克雄監督。福澤監督とタッグを組み、数々の池井戸作品を映像化している伊與田英徳プロデューサーは、今作について、こう語る。

「とびぬけた事件もなく、ふつうにありそうなことが起きて進んでいくドラマ。とんでもない悪人も登場しません。『こはぜ屋』への投資を渋る銀行もライバルのアトランティス社も、それぞれの立場からすると、(言い分は)みんな正しいんです。あざとくないところが本作の魅力でしょうか。原作にある世界観、物語の価値や意味をひとつずつ、丁寧に描いています」



 タイムスリップしたかのような「こはぜ屋」の佇まいや社員の半纏(はんてん)、女性がつけている三角巾などは、すべて取材に基づいて再現。そこで演じる俳優陣も、零細企業の人々になりきっている。

「役所さんは“こういう人いるよね”と、思わせてくれる宮沢社長を演じてくれています。ダメ社長なところもあるけど、宮沢にはなぜか人がついてくる独特な魅力があるんです。

 例えば“今やらないでいつやる”というとき、宮沢が“今でしょ!”と、あけみ(阿川)に思わずリアクションしていますが、今ではあまり言わなくなった流行語をうれしそうに言うなど、チャーミングなんです。役所さんの宮沢を見ているだけで、楽しくなります」(伊與田P、以下同)

 おばちゃん職人役が好評の阿川については、

「阿川さんが、あけみになろうとしてくれている心意気がそのまま映像に出ています。最初は、セリフが多くて大変だと言っていましたが、今では楽しそうに演技してくれているように思います。阿川さんの新鮮な芝居に、どんな球でも受け止める役所さんが応える。ふたりのバランスが、あけみをいきいきとさせているのだと思います」



■エキストラ7000人

迫力のマラソンシーン



 200人のオーディションから、陸上部員の茂木役を勝ち取った竹内は、本物のランナーに近づこうと、減量をして臨んだという。

「自然体で、“うまいでしょ”的な演技をしないのが竹内君の魅力。茂木の先輩役で、箱根駅伝出場経験もある俊足の和田正人君より速く走らなければならないので、必死で走っている姿が、逆に、ケガを抱えながら走っている感じになっています」

 迫力のマラソンシーンを撮影した群馬ロケでは、7000人ものエキストラが参加。本物さながらの場面になっている。



「こはぜ屋」は、“陸王”に不可欠な素材、シルクレイを使ったソールが完成し、茂木にはいてもらうことができた。しかし、茂木は、契約を打ち切られたアトランティス社からの採用を信じ、「こはぜ屋」とのサポート契約を辞退。間近に迫ったニューイヤー駅伝で、茂木がはくのは、アトランティス社の“RII”か、「こはぜ屋」の“陸王”か?

 1話完結ではないが、毎回、山あり谷あり、ラストには元気が出るようなストーリー展開になっているのも特徴。

「意識的にしているのではないのですが、見終わった日曜の夜に元気になって、月曜から元気に出かけていただきたいというのがあるのだと思います。原作の面白さに負けないくらいのつもりで俳優陣も演じていますので、期待は裏切りません」

■大人気! 半纏&シューズ



 劇中で飯山が“いい生地だ。染めも悪くねえ”と、ほめている「こはぜ屋」の半纏。埼玉県行田市の隣町の染物屋が作った“武州染め”といわれるもので、ネットショップで、飛ぶように売れているそう。

 半纏だけでなく、アトランティス社のピンクのランニングシューズ“RII”も取り扱い、人気を集めている。ミズノ社製で、見た目に加えて、機能性も◎。要チェックです。

■発見! このスポンサーは……



 初回に放送された、茂木が走った「豊橋国際マラソン」。スタート地点のゲートに書かれたスポンサー名は、“帝国重工”と“アイチ自動車”。そうです! ドラマ『下町ロケット』と『LEADERS』に登場する会社名なんです! 

 原作では、茂木はこの先も同じマラソン大会に出場するので、ドラマにも「豊橋国際マラソン」が登場するかも。次のゲートのスポンサー名も気になります!

週刊女性PRIME

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