『カメ止め!』監督の妻 「この人の遺伝子が欲しい」

11月20日(火)16時0分 NEWSポストセブン

『カメ止め!』監督の妻・みゆきさんと細野真宏さん(撮影/矢口和也)

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 わずか2館での劇場公開だったが、SNSなどで大きな評判となり、300館以上での全国公開となったヒット映画『カメラを止めるな!』。まさにシンデレラストーリーそのものだが、ここで気になるの“監督の家計”について、家計の裏を知り尽くす細野真宏さんが、『カメ止め!』の上田慎一郎監督の妻で同作品の主要なビジュアルデザインを担当したふくだみゆきさんに、夫妻とお金の関係について迫った。


【プロフィール】

細野真宏/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。エンタメ業界にも精通し映画評論家としても活躍している。発売9年間、連続完売記録更新中の『家計ノート』著者でもある。


ふくだみゆき/大学在学中からパソコンソフトでフラッシュアニメーション作品を制作。NHK「デジタル・スタジアム」でセレクション入りを果たすなど高い評価を受ける。『こんぷれっくす×コンプレックス』は2018年の第72回の毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞。実写映画『耳かきランデブー』なども監督している。『カメ止め!』では主要なビジュアルなども担当している。


 石川県の大学在籍時、4年間ずっと家計簿をつけて、節約していたというふくださん。大学4年生の時には、必死にバイトをして1年間で60万円貯め、そのお金で大学卒業後、上京したという。


細野:東京に引っ越してきてからは、すぐにクリエイターの仕事を?


ふくだ:最初の半年、1年くらいは、もう、居酒屋とかでバイトしてフラフラしてたんです。大学生時代の反動ですかね。夫の上田はよくマルチ商法に引っかかってみたいな話をしていると思うんですけど、実は、私にもその時期があって(笑)。


細野:え〜! ふくださんにもそんな時期があったんですか(笑)。上田監督はマルチ商法に騙されて数百万円の借金を背負ったり、本の出版を持ち掛けられ200万円ほど借金して、ホームレスになった、とか、数々の破天荒な武勇伝をお持ちですが、まさか堅実なふくださんまで…。


ふくだ:その当時していたバイトも時給が千円ぐらいだったんですよ。東京で千円って、生活しにくくて、とかもあって…。数か月だと思いますけど、そういう時期があって。でも、商品を自分で使う分を買わないといけなかったり、セミナーみたいなのを受けるのに、毎回、千円かかったりとか、結構遠方だったりとかして、謎の研修会とか。


細野:謎の研修会(笑)。


ふくだ:そういうのに交通費がすごくかかったりとか、だんだん人間関係も含めて面倒だなと思って辞めたんです。あ、でも私は上田みたいにすごい借金とかはしてないですよ(笑)。


細野:人生いろいろですね(笑)。その後に短編の自主制作アニメーションを作って、上田監督と知り合ったのですよね?



◆実は。大ヒット映画監督夫婦は●●●人だった!


ふくだ:上田がプロデューサーをしていた1回だけで終わったショートフィルムの映画祭があって、そこに応募してノミネート監督として行ったんです。実は私はずっと実写映画を作りたかったんです。そこで上田が「自主制作の映画団体をやってるよ」っていうので、そこに入れてもらう形で一緒に活動するようになりました。


細野:映画は自主制作だと、基本的に収入はゼロですよね。どんな感じの生活だったんですか?


ふくだ:しばらくして私たちは付き合うようになったのですが、上田は知り合いの男性監督のワンルームに転がり込んでいたんです。家電とかも1個も持ってなかった状態で。


細野:えっ、家電を1個も持っていないって、どういうことですか?


ふくだ:昔持ってたものとかは全部売ったりとか捨てたりしていて、家電は1個も持ってない状況だったんです。もちろんお金もない状態で(笑)。


細野:あ、それが、武勇伝の「ホームレス時代」ですかね。


ふくだ:あ、これとは別に、公園でガチで「ホームレス」をしていた時代が他にあります(笑)。本当に「イタイ人」で…(笑)。でも、私もベクトルが違うだけで、実は「イタイ人」なんですよ…。


細野:え、ふくださんも、ですか?


ふくだ:もう、若いころは、会った人全員に面白いと思われたいみたいな自己顕示欲がすごく強くて…(笑)。もともと目立ちたがりとか、そういうのはあるんですけど、振り返れば幼稚園ぐらいの時から、美少女じゃないっていう自覚があって生きてきているので、「美少女じゃない私が人の注目を集めるには面白いことをするしかない」という感じでした。だから、上田がイタイ人だと実感すればするほど、「私の遺伝子と上田の遺伝子が混ざったら絶対面白くなるだろうな」というのがあって、「この人の遺伝子が欲しい」と思ったんです。


細野:やっぱりお2人は面白いですね(笑)。そして、実際に、お子さんも面白いですもんね。


ふくだ:まだ、どうなるかわからないですが、本当にそうなるといいですね。


細野:いや、もう見るからに面白いです。さっきから靴を脱いでみせたりとか…(笑)。


ふくだ:確かに、もうすでに、ひょうきんな子だなとは思いますね。 生後3ヵ月で『カメ止め!』の撮影に参加していたこともあり、事あるごとに、イベントなどでみんなと触れ合っているので、あんまり物怖じはしないんだと思います。


※女性セブン2018年11月29日・12月6日号

NEWSポストセブン

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