安田成美、宮沢りえ、八千草薫 女優の「怒りの降板事件簿」

11月20日(水)16時0分 NEWSポストセブン

安田成美は撮影途中で降板した(時事通信フォト)

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 来春スタートの朝ドラ『エール』の脚本家の降板が11月5日、NHKから発表された。この脚本家は、『離婚弁護士』『コード・ブルー』(いずれもフジテレビ系)、木村拓哉主演の『アイムホーム』(テレビ朝日系)などのヒットドラマを手がけてきた林宏司氏。


 NHKは「制作上の都合」としか発表していないが、内情を知るテレビ関係者がこう証言する。


「降板の原因は、林氏と演出家の関係がこじれたためだと聞いています。この演出家は、過去に有名映画を複数作監督してきたヒットメーカーで、実績があるだけに林氏の脚本に意見を付けることも多く、納得できない林氏が9月のクランクインを前に降りてしまった。


 林氏の降板後、台本はこの演出家に加え、新たに2名の脚本家を迎えて執筆し直しているそうです」(NHK広報局に聞くと「制作過程の詳細は回答を控えさせていただきます」とのこと)


 近年は平均視聴率20%超の好調が続き、次作にも期待が高まるなか、クランクイン前にすでに降りていたという。「異例の事態」と報じられているが、芸能史を振り返れば、ドラマで世を騒がせた「降板劇」は多い。


 朝ドラをめぐる降板劇も今回が初めてではない。1994年放送の『春よ、来い』では、ヒロイン役の安田成美が撮影途中で降板するという、朝ドラ史上に残る事件が起きた。


 同作は橋田壽賀子氏が自身の半生を元に書き下ろした自伝的作品で、安田をヒロインにと強く希望したのも橋田氏だった。


「しかし、安田は橋田の脚本に難色を示すシーンが多かったそうです。この作品は第二次大戦中の話が大半を占めますが、主人公・春希やその家族の境遇に安田が共感できず、撮影が止まることもあったといいます」(当時を知るテレビ関係者)


 1995年2月、物語が佳境を迎えた最中に安田の降板が発表された。ヒロイン役を引き継いだのは、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)に出演する“橋田ファミリー”の中田喜子だった。


 NHKは安田の降板について、「肉体的、精神的な疲労による体調不良」としたが、安田が沈黙を守り続けたことで、真相はいまだ不明。橋田氏は『女性自身』(1995年3月7日号)のインタビューで、「彼女には拒否反応があったのでしょう。世代の違いなどもあって、そのギャップが埋められなかった」と述べている。


 同じ1995年には、映画界でも世間を驚かせる降板事件が起きた。宮尾登美子氏の同名ベストセラー小説を映画化した『藏』で、宮沢りえがキャスト発表後に降りてしまったのである。


「主人公の烈を演じたのは当時人気絶頂だった宮沢りえですが、ポスターの名前の並びや台本に掲載された出演者の序列では、烈の叔母役の浅野ゆう子が上だった。これにりえと当時マネジャーを務めていた母親が激怒したのが理由と報じられた。東映側は『主演は浅野、ヒロインはりえ』と説明して説得を図りましたが翻意させられず、代わってヒロイン役を射止めたのは一色紗英でした」(映画関係者)


 製作発表会見で、原作の宮尾氏が「ポスターの序列を争うなんて映画界の古い体質です。りえさんがあの若さで映画界の古い体質を受け継いで序列がどうのこうのというのが不思議でした」と、苦言を呈したことも話題を呼んだ。


 10月24日に逝去した大女優・八千草薫も、かつて降板騒動を起こしている。山口百恵が主演したドラマ『赤い疑惑』(1975年、TBS系)で山口の母親を演じたが、6話を終えたところで突如降板。


「当時、芸能マスコミは“八千草と百恵が揉めた”と書き立てました。その後の共演がなかったこともあり、2人の間には確執があると報じられました」(スポーツ紙デスク)


 しかし、先日、八千草の所属事務所の社長が、『女性セブン』(11月21日号)で、降板の真相について告白。あまりに多忙な撮影スケジュールから百恵を守ろうとした結果だったとして、こう説明している。


「“こんなことをやっていたら、作品だけじゃなくて、百恵ちゃんがダメになる。人間って限度があるからすり減っちゃうよ”って。百恵ちゃんの体を気遣って、制作サイドとけんかになった」


※週刊ポスト2019年11月29日号

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