中公新書の日本史本はなぜ売れる? 編集部名義でもヒット

11月21日(水)11時0分 文春オンライン


『日本史の論点』(中公新書編集部 編)


「邪馬台国はどこにあったのか」「元寇勝利の理由は神風なのか」「江戸時代の首都は京都か、江戸か」「明治維新は革命だったのか」「いつまでが『戦後』なのか」……古代から現代まで5つの時代区分について、それぞれの第一線で活躍する書き手が、多彩な「論点」を取り上げた新書が話題だ。


「編集部名義で本を出すのは初の試みでしたので、ヒットしてホッとしています(笑)。弊レーベルの日本史ものはおかげさまで好調なのですが、一度、細分化したテーマではなく、1冊で日本史全体を見通せるような本を出してはどうかと考えたんです。2007年に『中央公論』に掲載された、識者による日本史ブックガイド企画を更新したいという狙いもあり、巻末には執筆者の選んだ100冊の推薦図書リストを掲載しています。本書を入り口に、日本史のさらに奥深い世界に進んでいただけるのではないでしょうか」(担当編集者代表の田中正敏さん)


 日本史本の人気ジャンルは戦国と幕末。ところが、感想には意外なものが。


「戦後を扱った『現代』のパートの反響が大きいんです。そこは目当ての内容ではなかったが、読んでみたらおもしろかった、と。売上にたとえつながらなくても必要だと、あえて入れた部分だったので驚きました。戦後を迎えてすでに70年以上が経ち、平成も終わる今、読者の中で歴史として振り返る時期が来ているのかもしれません」(田中さん)



2018年8月発売。初版3万部。現在6刷11万部





(前田 久/週刊文春 2018年11月22日号)

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