石倉三郎 「終活?死ぬ気ないからそんな言葉ムカムカする」

11月21日(水)16時0分 NEWSポストセブン

宝物は高倉健から結婚祝いに手渡されたペンダント

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 グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。


 芸歴50年を超える俳優・タレントの石倉三郎が持ってきたのは、高倉健から結婚祝いに手渡されたペンダントだ。


「東映来るか? ギャラ出るぞ」


 役者志望だったバイト三昧の石倉青年に、そう声をかけたのは高倉健だった。まさに僥倖。以降、恩義あるその人は、身に余る言葉を数多くかけてくれた。


 結婚祝いに贈られたペンダントの裏にも、“冷に耐え 苦に耐え 煩に耐え 閑に耐え 激せず 騒がず 競わず 従わず もって大事をなすべし”の刻印が。



「健さんの戒め。今も死んだとは思ってないけど、“あり得ない今の自分”があるのは、健さんとの出会いのおかげ。ありがたく思う」と、時を経て黒ずんだペンダントを感慨深く眺める。


 苦難の時代もあったが、今や筋金入りのキャリアで硬軟を演じ分ける実力派として名を馳せる。


「つつがなくとも思うが、健さんには『ギャラを取れる役者になれ』と教わった。今のままじゃ終われない。もう少し稼ぎたい。終活? 死ぬ気ないからそんな言葉ムカムカする。寿命が来たとしても、もう少しいい思いしないと俺の人生帳尻合わないよ」


【プロフィール】いしくら・さぶろう/香川県生まれ。俳優・タレント。東映の大部屋俳優から舞台、演芸界へ転向。レオナルド熊とのコント・コンビで大ブレーク後、俳優復帰。2016年、映画『つむぐもの』で映画初主演。著書に『粋に生きるヒント』。


◆撮影/渡辺達生、取材・文/スペースリーブ


◆小学館が運営する『サライ写真館』では、写真家・渡辺達生氏があなたを撮影します。詳細は公式サイトhttps://serai.jp/seraiphoto/まで。


※週刊ポスト2018年11月30日号

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