ノエミ・メルラン主演『エマニュエル』、主人公を未知の快感へと導くキャラクター場面写真
2024年11月25日(月)17時0分 シネマカフェ
前作『あのこと』がヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど世界で絶賛されたオードレイ・ディヴァン監督が、エマニエル・アルサンによる「エマニエル夫人」の舞台を現代に変えて、観る者にめくるめく興奮と陶酔、さらには幸福感までも与えるエロティシズムを、大胆かつ刺激的に描き切る本作。
この度解禁となったのは、エマニュエルを導くミステリアスなキャラクターたちの場面写真。
1974年の『エマニエル夫人』では主人公を取り囲む謎多き人物たちが未知の快感へと導いていく様が描かれたが、本作でもエマニュエルの“ガイド”となる妖しげなキャラクターが多数登場する。
今回のエマニュエルは、ホテルの品質調査の仕事をするキャリアウーマン。オーナー企業からの依頼で香港の高級ホテルに滞在しながら査察を進めるが、その中で出会うホテル関係者や宿泊客たちに快感へと誘われていく——。
ノエミ・メルラン扮するエマニュエルと駆け引きをするホテルの支配人マーゴ役を演じるのは、『インポッシブル』でアカデミー賞にノミネートされたナオミ・ワッツ。
ホテルの常連客だが、その素性を誰も知らない日系人男性ケイ・シノハラを演じるのは、「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン2」「Giri/Haji」への出演や、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』の監督などで注目された、日本にルーツをもつウィル・シャープ。
エマニュエルがホテルで出会う謎めいた男性サー・ジョン役を「ストレンジャー・シングス 未知の世界」『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』のジェイミー・キャンベル・バウアーが務める。
毎日ホテルのプールに入り浸る謎の女性ゼルダは、エマニュエルに大きな気づきを与える重要なキャラクターとなるが、演じるチャチャ・ホアンは中国四川省出身でスペインに拠点を置く俳優。本作のキャスティングオーディション開催の噂を聞きつけたチャチャ・ホアンは、直接オードレイ・ディヴァン監督にDMを送りオーディション参加のチャンスを掴んだという。
オードレイ・ディヴァン監督は、この国際色豊かなキャストたち1人1人と事前に役について話す時間を設け、一緒に個性溢れるキャラクターを作り上げていったと明かしている。さらに香港での撮影中はキャストもクルーも映画の舞台となるホテルに宿泊しており、さながら合宿のように絆を深めていったという。
「長期間のホテル滞在で、チーム全員が、まさにエマニュエルと同じ感覚を抱いていたと思います。豪奢な空間に身を置きつつも、幽閉されている気分です。眩暈がするような撮影でしたが、皆で同じ気分を共有できたのでそれはそれで最高でした」と良いチームワークを築いたことを話している。
『エマニュエル』は2025年1月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。