悩める男女が初めてのセラピーへ…『パリのどこかで、あなたと』本編映像
2020年11月26日(木)14時0分 シネマカフェ
アナとフランソワが演じているのは、パリの隣り合うアパートメントでひとり暮らしをしている30歳のメラニーとレミー。がんの免疫治療の研究者として働くメラニーは、過去の恋愛を引きずって寝ても寝足りない過眠症に悩まされ、一方の倉庫で働くレミーは、仕事のストレスを抱え不眠症に悩まされている。
到着した映像では、「僕はどうすれば。何を話せば」と、医者に勧められて訪れた初めてのセラピーに困惑気味のレミーの様子からスタート。心理療法士に「睡眠薬が効かなくて、ここに来たんだろ?」と聞かれても、不眠症の原因が分からず、上手く答えられない。そしてメラニーはというと、思い当たる原因を1年前の恋人との別れだと打ち明け「彼が全部ぶち壊した。幸せだったのに、いないのがつらくて」と涙する…。
また、本作を鑑賞した各界の著名人から絶賛コメントも到着。『モテキ』『バクマン。』などを手掛ける大根仁監督は「フランス 恋愛映画の新たな傑作でありながら、コロナ以降の世界においては、懐かしく儚く感じる。私たちはもう、こんな映画を観ることも、作ることも出来ないのではないか」と語る。
フリーアナウンサー・宇垣美里は「多くの共通点を持ち日々すれ違いながらもなかなか出会わない二人にやきもき。でも、勇気を持って一歩踏み出せば思いがけなく幸運な出会いが待っている。この街のどこかに、私にとってのその人が働いている、そう思うと少し心が温かくなった」と感想を述べ、作家のパリュスあや子は「クスクス笑えて、ほろりもキュンも詰まった大人のラブコメディに、優しい気持ちにさせてもらった。満たされない心を抱え、隣り合うアパルトマンからサクレ・クール寺院を眺めているまだ他人でしかない隣人たち。探しものは意外と近くにあるかもよ、とそっと背中を押したくなり、気付けば自分が励まされているようだった」とコメントしている。
『パリのどこかで、あなたと』は12月11日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。