菅井友香と守屋茜が見せた欅坂46復活の烽火

11月26日(月)11時2分 財経新聞

 坂道グループのメンバー12人が2チームに別れて出演して話題になった舞台『ザンビ』が25日に千秋楽を迎えた。

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 実は、記者は、若月佑美の乃木坂最後の舞台となる『鉄コン筋クリート』を優先して、『ザンビ』に関しては観劇する予定がなかったのだが、乃木坂3期生、久保史緒里の評判の高さに、これはなんとしても見ておかないといけないと思い、運よくチケットを手に入れることができたものである。

 今後、DVD化も予定されており、ネタバレになりそうな内容を書くことは控えるが、確かに久保の存在、特に歌唱力は、1人だけ突出しているのではないかと思わせるほど見事なもので、観客の多くが彼女にスポットが当たると息をのんで舞台を見つめているような風格さえ感じられたのは確かだ。

 だが、今回記者が印象に残ったのは、欅坂46菅井友香と守屋茜の存在だった。

 元々、このザンビでは、乃木坂のメンバーがキャリア的に一枚上の存在だ。『セーラームーン』で主役を経験している山下美月、外部の舞台からのオファーでヒロイン役を経験している梅澤美波に、人気・知名度の高い与田祐希、超実力派の久保が選ばれているのに対し、欅とけやきは、舞台のキャリアが少ない(というより事実上の初舞台のメンバーが多い)。

 さらに、これは失礼極まりない記者のイメージなのだが、滑舌に問題があり、ネタにされることが多い菅井と、“軍曹”のあだ名通り、熱血で一生懸命なのだが、空回りすることも目立つ守屋だけに、正直どうなることか心配だったりもしたのである。

 しかし、その期待(?)はいい方に裏切られた。

 菅井は堂々とした振る舞いとセリフ回しで落ち着いた演技をしていたし、守屋は気迫もあったが、時折見せる女性らしさ、色っぽさで観客を魅了していた。この舞台の初日から何回も見ているという猛者によると、この欅坂の2人は回を追うごとに目に見えて成長していたそうである。

 そして夜にあげられた公演後の動画では、共演した坂道メンバーと共に、充実感溢れた笑顔を見せている。

 今の時期、欅坂は逆風が吹き荒れている。

 当記事も、その戦犯の1人ではあるが、主要メンバーのどこか後味のよくない卒業、絶対的センターの体調不良、姉(乃木坂)の盤石(?)ぶりと、妹(けやき坂)の追い上げ、キャプテンである菅井にしてみれば、初舞台とキャプテンとしての責任感で押しつぶされそうな気持ちだったのではないだろうか?

 そして、そんな菅井を横で見守る守屋もまた、菅井を助けたい、欅坂を守りたいという感情が、母性のようなものを生み出したのではないかと思う。

 結果、「おっとりしているポンコツキャプテン」は心身ともに鍛え上げられて逞しさを、「空回りの鬼軍曹」は冷静かつ穏やかな愛情から生まれた女性らしさを身に着けたのだろう。

 逆境から這い上がるときのエネルギーほど人を引き付ける物はない。思えば、AKBもレコード会社を変えざるを得ないほどCDの売り上げに苦しんだ時期があり、乃木坂も紅白内定を取り消されるようなこともあった。

 しかし、そんな時期についたファンというのは、筋金入りのヲタとなり、そこから這い上がる時間を共有することで、最高のカタルシスを味わうとともに、それを自分へのエネルギーと、メンバーへのリスペクトに昇華させ、充実した生活を送ることに成功していく。

 確かに、現在の欅坂は苦境と言えるだろう。しかし、彼女たち同様、欅坂のすべてのメンバーが危機感を持ち、それでも欅坂というグループやメンバーへの愛情や愛着を持ち続ける限り、「欅坂は終わった」とは言わせないはずだ。

 事実、冠番組では尾関梨香や渡辺梨加が殻を破ろうと頑張っているし、写真集もある。

 ファンにとっての本当の醍醐味は、まさにこれからといえるのではないだろうか?

財経新聞

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