レトロ製品「カセットテープ」人気の落とし穴

11月27日(月)7時0分 まいじつ


nemo / PIXTA(ピクスタ)



デジタル化が進み、多くの人が定額ストリーミングで音楽を聴く時代に突入した。しかし、この時代に逆行するようにカセットテープの人気が再燃しつつある。中高年によるただの懐古的な動きではなく、普及していた時代をリアルタイムで知らない若者までが、その魅力にはまっているようだ。


かつてはレコードが音楽を聞くための主な媒体だった。それが、1982年にカセットテープが登場したことで一変する。その携帯性や汎用性から一気にレコードに取って代わったのだ。しかしその後、CDの台頭により、カセットテープは次第に姿を消していった。


一度は廃れた記録メディアであるはずのカセットテープ。それが現在、人気になったのはなぜなのだろうか。東京都内の中目黒には、カセットテープ専門店までが登場する事態となっている。


「1970〜1980年代は、何も録音されてないカセットテープにFM放送から音楽を録音したり、レンタルショップでCDやレコードを借りてきてコピーをする“録音メディア”としての使い方が主流でした。ただ、現在は最初から音楽が収録されている“ミュージックテープ”が人気です」(デジタルメディアライター)


歌手の大貫妙子は、自身が1977年に発売したセカンドアルバム『SUNSHOWER』をカセットテープで再販している。音楽バンド『ユニコーン』もTBSドラマ『重版出来!』の主題歌になった『エコー』を、A面が楽曲、B面がカラオケという構成の“カセットシングル”でリリースしている。



カセットテープの再生機器不足


ただ本格復権へ向けての足かせになっているのは、本格的なオーディオ機器がないことだ。


「カセットテープの一番の課題はハード、つまりカセットを再生できるプレーヤーがないことです。レコードブームのときのように1万円ほどで買えるデザイン豊かなプレーヤーが増えれば、ブームももっと盛り上がるのではないでしょうか」(オーディオライター)


カセットを何百本と持っているマニアには、再生の音質にも問題がある。


「わたしはクラシック中心なのですが、もっぱらレコードで所持しています。というのはレコードプレーヤーにはハイグレードな高級プレーヤーが価格帯も幅広く出回っていますが、残念ながらカセットデッキには高級品が少ない。昔、『ナカミチ』というカセットデッキ専門メーカーが高級カセットデッキ『ドラゴン』という名機を出していましたが、現在、このメーカーは存在していません。ドラゴンの価格は30年ほど前に三十数万円もしました。まだマニアのあいだで人気があるとのことです」(同・ライター)


再生環境がネックになることが予想されるカセットテープブーム。本格的な人気再来はあるのだろうか。



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