「ジャッキー・チェンは漫画だ!」今でも心に残っている忘れられない言葉…今泉力哉監督の映画作りの原点

11月28日(日)6時0分 TOKYO FM+

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜」。
今回のゲストは、現在公開中の映画「かそけきサンカヨウ」で初めてタッグを組んだ井浦新さん(俳優)×今泉力哉さん(映画監督)。ここでは、今泉監督が「映画のリアリティ」について語りました。

今泉力哉さん、井浦新さん


井浦さんは、1998年に是枝裕和監督の映画「ワンダフルライフ」の主演で俳優デビュー。その後も映画、テレビドラマなど幅広い作品に出演し、アパレルブランドのディレクターとしても活動。カメラ、登山、美術、音楽など多趣味なことでも知られています。
今泉さんは、2010年に商業監督デビュー。等身大の人々の日常を描くことに長け、これまでに「サッドティー」「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」「あの頃。」など次々とヒット作を発表。恋愛映画の名手とも言われています。
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実は理系で、読書が苦手だと言う今泉監督。小学校の頃から国語が少し苦手なことに気づいてお父さんが、「文章を読むのが大変なら映画を観たら?」と勧めてくれたそうです。
◆リアリティを突き詰める
今泉:恋愛(模様)もいろいろ書いたりしていますけど、恋愛も読書も経験の数が少ないからこそ、本当に細かいやりとりや、言われた言葉などを覚えているのは、たぶんそこにあると思っていて。昔よりは小説を読むようになりましたけど、数は読んでいないですし、好きなものを読み返したりするほうが多かったりします。
ちなみに、うちのじいちゃんとかお父さんは、テレビで映画を観ているときに、すごい文句を言いながら観る人たちだったんですよ。例えば「ジャッキー・チェンは漫画だ!」とかいう人で、面倒くさい視聴者のような感じで、子ども時代に「そうなのか……」と思って(観ていました)。
映画のフィクションの魅力は感じつつも、(自分の作品で)いろんな嘘の許容が狭いのは、ジャンルは違うけど、そういうリアリティのこだわりがあったりするから。例えば、芝居でも映像でも何かを思い出して話す間、ちょっと上のほうを見て話すと芝居っぽくなるので、自分はあんまり好きじゃなくて、それを抑えたりするときもある。
そういう芝居の型とか、「フィクションはこう」みたいな疑いとか、許容の狭さみたいなのは、小さい頃に「ジャッキー・チェンは漫画だ!」と言われた思想が、いまだにあるのかもしれないと思っていますね。
井浦:リアリティを突き詰めていくなかで、これから、その真逆のエンターテイメントに振り切ったほうも撮ってみたいビジョンはありますか?
今泉:映画はいかにフィクションで、いかにもな作り物の豊かさというか、自由度があるものだと思っています。今後は、そういう豊かさも学んでいったり、作ってくなかでやりたいなと思うのですが、(自分が撮る映画)全体をエンタメにするのは、まだ技術的にも、自分の好み的にもすぐにはやらないと思っています。
▶▶番組Webサイトでは、この記事の放送内容をPodcastで配信中です。
次回12月3日(金)放送のゲストは、稲垣えみ子さん(フリーランサー)山極寿一さん(総合地球環境学研究所 所長)です。
<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜
放送日時:毎週金曜 17:00〜17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/curators/

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