木村多江「失敗したと思うシーンを褒められ、自分で決めつけないほうがいいと気づいて。人を楽しませることが私の原点」

11月30日(火)12時0分 婦人公論.jp


「今でこそ仕事を楽しめるようになりましたが、この世界に入ってしばらくは、人に見られることが苦手でした。『こんな演技ではダメだ』と、自分を責めて落ち込みがちで」(撮影=鍋島徳恭)

現在発売中の『婦人公論』12月14日号の表紙は女優の木村多江さんです。芸能界に入ってしばらくは、人に見られることが苦手だったという木村さん。仕事を楽しめるようになるきっかけとなった、ある出来事とは——。発売中の『婦人公論』から記事を掲載します。(撮影=鍋島徳恭 構成=篠藤ゆり)

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「人を楽しませる」という原点に戻って


小学生の頃から、人を楽しませること、喜んでもらうことが好きでした。長く入院生活を送る叔母に笑ってもらいたくて、弟と漫才を披露したことがあって。そうしたら、看病している祖母や母も笑顔になったのが嬉しくて──。

現在、ドラマ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』に出演中です。お笑いコンビ阿佐ヶ谷姉妹のお姉さんの江里子さんを私が、妹の美穂さんを安藤玉恵さんが演じています。ネタあり歌ありで大変ですが、人を楽しませることが私の原点。間の取り方など、楽しみながら演じています。

今でこそ仕事を楽しめるようになりましたが、この世界に入ってしばらくは、人に見られることが苦手でした。「こんな演技ではダメだ」と、自分を責めて落ち込みがちで。人とコミュニケーションを取るのも得意ではなく、相手を傷つけたのではないかとくよくよしたり……。

ところが、自分では失敗したと思っていたシーンを褒めていただくこともあり──あまり自分で決めつけないほうがいいと気づいたのです。30歳を過ぎたくらいから、徐々に心に余裕が生まれてきました。


『婦人公論』12月14日号の表紙に登場した木村多江さん

窓からの景色に小さな喜びを見出して


なによりの転機となったのが、30代半ばで子どもを産んだことです。妊娠中、体調を崩し、半年以上入院生活を送ることに。ほとんど動けなかったので、見えるのは窓からの景色だけでした。でも、そのなかで「毎日、空の色は違うんだ」と、小さな喜びを見出せたのです。

私にとってなにより大事なのは、お腹の子どもが無事に生まれること。「あぁ、今日も生きていてくれた」「新しい朝が来た」と思うだけで、感謝の気持ちが湧きました。

去年のステイホーム中も、散歩していてお花を見つけると「素敵」と思うし、「今日は空気がきれい」「木漏れ日が美しい」「風の音がいいなぁ」といった小さなことで、ほっこりした気分に。夫にちょっぴりイラッとしても、すぐリセットできました。(笑)

精神的に安定してきたら体調もよくなり、30代前半より今のほうがずっと元気です。とはいえ、やはり睡眠不足は大敵。若い頃は2時間くらいしか寝ていなくても平気でしたが、今は睡眠を第一にするよう心がけています。

一見華やかに見える役者の仕事ですが、必要なのは「気力」と「体力」です。体力を維持するために、筋肉量を増やすことも大事。長年続けている日本舞踊の発表会で「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」を踊った時は、8キロもある錘(おもり)をつけてトレーニングしました。来年3月には、「藤娘」を踊る予定です。コロナの影響で筋トレがおろそかになっていたので、今からがんばらないと!

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