『海に眠るダイヤモンド』3つの愛が成就、幸せ過ぎる展開に視聴者「役者たちの解像度が高くてもう感情が凄い」一方「種が植えられなかったということは?」「海に眠るってもしや…」不穏な考察も
2024年12月2日(月)18時0分 婦人公論.jp
賢将と百合子の結婚式のあと、2人は…(C)TBSスパークル/TBS 以下すべて
現在放送中の神木隆之介さん主演の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系。毎週日曜よる9:00〜9:54 )。SNSでも「考察が止まらない」と話題になっていますが、第6回の「希望の種」が12月1日に放送され、さらに盛り上がりを見せています。
*以下12月1日(日)放送回のネタバレを含みます。
本作は、戦後復興期から高度経済成長期、そして現代に至る70年にわたる家族や青春、愛と友情をテーマに、普遍的な人間の営みを壮大な時間軸の中で描いていくヒューマンラブエンターテインメント。
石炭採掘で日本の復興を支えながらも、エネルギー革命により廃墟となった長崎県端島(軍艦島)と現代の東京が舞台になっています。
ドラマでは、何もないけれど夢と活力に満ちていた時代「昭和」と、何でもあるように見えて、若者が夢を持ちにくい「現代」を対比し、変わりゆく時代の中で変わらない希望を探っていきます。
<第6話>
第6話「希望の種」では、先週予告のさまざまな部分が回収されました。
現代では、いずみ(宮本信子)を中心にIKEGAYA株式会社の会議が開かれていました。そのなかには玲央(神木隆之介)の姿も。コスト中心に考える息子や娘に対し「植えたら、最後まで責任があるんですよ」と憤るいずみ。玲央にも意見を聞いて「全員失格ね」と一刀両断。
1963年の端島は、全国で多くの炭鉱が閉鎖に追い込まれる中、いつも通りの正月を迎えていました。進平(斎藤工)は、一平(國村隼)に「同居したい」と申し出ます。進平との子を身籠ったリナ(池田エライザ)が安心して暮らせるためでした。
リナが産気づき、紋付で慌てて進平を呼びに行く一平。リナは無事男の子を出産。炭鉱にいた進平は知らせを聞いて慌てて駆け付けるも泥だらけ。そんな進平にリナは「後でね、お父さん」と布団に横たわりながら幸せそうにつぶやくのでした。「愛されてる実感がある」とのろけるリナに、あてられた様子の朝子(杉咲花)と百合子(土屋太鳳)。
「誰でもいいから結婚しろ」と親に言われ、朝子は反発を
一方、朝子は、「自分は何に生かされているんだろう」と考えます。「端島には植物がない、コンクリートに囲まれて育った子に心があるのか」という悪意ある報道に対し、端島に緑を植えることを思いつく朝子。いろんな場所を考え、屋上に植物を植えようとしますが、階下に雨漏りがするなど、なかなかうまくいきません。
耕作用の土の確保が困難を極める中、百合子は皆を賢将(清水尋也)の家に誘います。
そこへ炭鉱長の辰雄(沢村一樹)が帰宅、緊張する朝子たち。しかし辰雄は「夕飯を食べて行け」というだけでなく、朝子たちに土に対してのアドバイスをするのでした。
緑化部として懸命に活動する朝子
前回、島で孤立する自分たち親子をかばってくれた一平(國村隼)に対し、本音を吐露していた辰雄。「端島とあなた方のお陰で賢将がいい子に育った」と、自分の至らなさを反省し、感謝の意を述べていたのです。その後も、陰口を叩かれながら、島民の中に入っていこうとする辰雄の姿がありました。
SNSでは「まだ賢将がヒソヒソされているのがしんどかったけど、屋上庭園に参加しだすことでパパ自身も孤独じゃなくなったのが泣ける」というコメントも。
次第に心を開いていく辰雄
「私の役目は終わったわ」という百合子は、賢将(清水尋也)から「お土産だ」と指輪を渡されますが「指輪なんて意味がありすぎ」と抵抗します。離婚できないことを気にしていた百合子ですが、賢将の真剣な思いに「私の人生、手ごわいわよ」と答え、賢将は「俺はタフだよ、百合子といれば」と返し、2人は思いを確かめ合います。
海辺で行われた賢将と百合子の結婚式。朝子と鉄平は残って後片付けをしています。
「端島はもっといい島になる」という鉄平。「鉄平は端島に生かされとる?私の人生にもそういうものがあるとよか」と、いう朝子。本当はこれを植えたかった…とコスモスの種を鉄平に見せる。島民の希望で、屋上には「食べられる物」を植えることになってしまったが、来年は田んぼを作りたいと話す。
「〈食堂の朝子〉も続けながら、緑化部も…」という朝子に、ストライキの原因は何だったかを聞く鉄平。
「親が結婚しろってうるさくて。結婚なんてしとうなか」「しとうなかと?」
ついに「朝子が好きだ」と告白する鉄平、それを聞いて涙する朝子…。
「急に結婚とかは、朝子の気持ちもあるし、俺は気が長い。朝子と一緒に、いつまでもいつでも端島にいるし、だからゆっくり長い目で見てほしい」という鉄平に「わかった」と答える朝子。「お婿さんになる人とコスモス植えたいけん、持っていて」と、種を渡すのでした。
前回までと一転、皆が幸せの絶頂にみえた今回に、SNSでは「6話、何回も号泣したんですけど、素敵すぎるでしょ。私も〈これからもつき合ってよ、俺の人生〉って言われたいし、照れくさくって笑った後に覚悟決めて〈好きだ〉って言われたい」「プロポーズされてお互いに泣いちゃうのとか!!役者たちの解像度が高くてもう感情が凄い」と大絶賛の声も。
一方で、おそらくこの種こそが、現代の鉄平の日記にある種だとすると、「種が植えられなかったということは?」と不穏な考察も。「いつも〈石炭は植物の死骸〉っていうよね」「朝子にとっての〈海に眠るダイヤモンド〉ってもしかして…」と今後の展開に不安を感じている様子も見られました。
ドラマは現代に戻り、玲央がいずみの家の庭に植えた日記の種が芽を出します。いずみが愛おしそうに芽に触れると、「咲き誇れささやかな花でいい」のフレーズが流れ…。
「誰かを好きになるのは全部嘘だと思う。いずみさんのは本物だと思うけど、俺見たことない」という玲央は、どんな過去を持つのか…
いずみにスマホの中の当時の端島の写真を見せる玲央。鉄平はどこなの?と問われ「いない、この写真にはいない。私も知らないの、彼が、鉄平がどうなったのか…」と答えるいずみ。めくれた日記には「炭鉱事故」の文字が…。
しかし、鉄平が事故に巻き込まれたなら、日記は書けないのでは…という考察も。
注目の第7話は、12月8日に放送されます。
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