ドリフトエンジェルス活動休止前のラストイベントで10年の絆を感じさせる集大成を披露

　中古カー＆バイク用品チェーンを全国展開する株式会社アップガレージのイメージガールを務める人気レースクイーンユニットの「ドリフトエンジェルス」が活動休止前最後のイベントとなるドリフトエンジェルス10周年記念祭を11月30日に開催。歴代のレースクイーンたちも駆け付け、イベントを盛大に盛り上げた。

　D1GPに参戦するTEAM UPGARAGEのレースクイーンとして2010年に登場したドリフトエンジェルス。元レースクイーンの南香織さんがスーパーバイザーとしてユニットをプロデュースし、デビューイヤーから注目の的となった。

　翌年からはオリジナルCDをリリース。歌って踊るレースクイーンユニットとしてD1GPを盛り上げ、2015年からはチームの参戦と共にスーパーGTにも登場し人気を博していた。

　2019年はドリフトエンジェルス結成10周年のアニバーサリーイヤーだったが、スーパーGT最終戦を前に2019年度をもって活動を休止することを発表。

　スーパーGT最終戦もてぎでで行われたサーキットでの最後のステージイベントには多くのファンが駆け付け、2019年メンバーの織田真実那さん、神尾美月さん、引地裕美さん、安藤麻貴さん、宮瀬七海さん、一希紫音さんの最後の晴れ姿を見送り、感動的なフィナーレとなった。

「私たちも活動休止を聞いた時は、本当に寂しく、悲しい気持ちでいっぱいでした。ファンのみなさんもそうだと思います。でも、今は愛のたくさん詰まったドリフトエンジェルスの歴代メンバーと現メンバー全員で、最後までドリエンらしく全力で盛り上げていきたいという気持ちでいっぱいです。一緒に駆け抜けてほしいです」と活動休止について語っていたキャプテンの織田さん。

　ドリフトエンジェルス10周年記念祭に向けて練習などを重ね、11月30日のイベントを迎えた。

　ドリフトエンジェルス10周年記念祭には、2019年のメンバー6人だけでなく、過去10年の歴代メンバー16人（佐崎愛里さん、立花サキさん、彩世めいさん、柴原麻衣さん、日野礼香さん、千葉悠凪さん、有馬綾香さん、藤原侑香さん、立花かなさん、永瀬あやさん、斉藤絢女さん、岩瀬香奈さん、安田七奈さん、村上麻莉奈さん、横田りかさん、永原芽衣さん）も参加した。

　会場は超満員のなか、スーパーバイザーの南さんの挨拶からイベントはスタート。まずは、2019年メンバーが人気ゲームをインスパイアしたミュージカルを披露し、会場の笑いを誘う。

　歌って踊るだけでなく、お笑いにも挑戦する異色のレースクイーンユニットであるドリフトエンジェルス。現役メンバーに加え、歴代メンバーの2コンビが争う「ドリエン漫才グランプリ」が続いて行われる。

　どのコンビも練りに練られたネタを披露し会場を盛り上げていたが、優勝したのは柴原麻衣さんと立花かなさんのOGコンビ。ドリエンあるあるを盛り込んだネタで、現役メンバーの挑戦を跳ね除けた。

　さらに歴代メンバーがスペシャルライブを披露。人気アニメのカバー曲だけでなく、手の込んだ映像付きの替え歌も披露。OGたちのラストイベントへの熱のこもった姿勢にスーパーバイザーも涙を流し喜んでいた。

　続いて行われたメンバー総出演の演劇「ドリエン10年物語」では、結成から10年を振り返り笑いと涙を誘う。

　そしてラストはドリエンライブ。現役メンバーと歴代メンバーが一緒にこれまでのドリフトエンジェルスの曲を披露し、会場は一体となって盛り上がり、ファンから感謝の花束がメンバー全員に送られた。

「この10周年祭に参加して、本当にドリエンはめちゃめちゃカッコいいなと思いました。この伝統を後輩に受け継ぐことができないのは少し寂しいですが、いつかドリエンが復活してくれることを祈っています」と織田さんが最後に挨拶し、イベントは幕を閉じた。

　2011年に立花サキさんが、2014年には日野礼香さんがドリフトエンジェルスとして日本レースクイーン大賞グランプリを獲得するなど、人気レースクイーンが多く務めてきたドリフトエンジェルス。

　歌って踊るだけでなく、漫才にも挑戦する一風変わったレースクイーンユニットだったが、豪華なメンバーというだけでここまで人気になったわけではない。

　人気を博した理由のひとつは、レースクイーンとドリエンファミリーと呼ばれるファンとの距離感の近さだろう。

　レースクイーンの活動以外にも様々なことに挑戦していくドリフトエンジェルス。常に完璧な姿を見せるのではなく、時には失敗したり、涙を流したりする姿を見せ、躓くこともあった。

　ファンたちはそこから成長し、立ち向かっていく姿を近くで感じることができ、心を動かされたからこそ、ドリエンファミリーとしてここまで10年間彼女たちを応援し、支え続けたのではないだろうか。

　このイベントで活動休止となってしまったが、ドリフトエンジェルスのメンバー同士、そして彼女たちを応援するファミリーとの絆を感じられるイベントだった。