角田陽一郎×俳優・鈴木亮平「影響を受けたのは冴羽獠とマット・デイモン」

12月4日(水)6時10分 週プレNEWS

『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies〜その映画が人生を動かす〜』

今回は、現在公開中の映画『ひとよ』に出演されている俳優の鈴木亮平さんを2週にわたってお招きします。

* * *

——子供の頃に見て影響を受けた作品はありますか?

鈴木 アニメの『シティーハンター』です。男の魅力ってなんだろうって考えたとき、冴羽獠(さえば・りょう)タイプと『北斗の拳』のケンシロウタイプに分かれるじゃないですか。

——普段はエロいことを言っているくせにカッコいいときはカッコいいタイプと、常に寡黙なタイプ。

鈴木 自分は冴羽に影響を受けています。三枚目だけどやるときはちゃんとやる人間になりたいなって。

——俳優を志したきっかけは?

鈴木 明確なきっかけはないですけど、記憶に残っている出来事がふたつあって。ひとつは小学生のときに『ラスト・アクション・ヒーロー』(93年)を見たこと。子供が映画の世界に入って主演のシュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)と冒険するんですが、「自分も入り込みたい」と思ったんです。

もうひとつは中学生のとき、学校でケビン・コスナー主演の『8月のメモワール』(95年)を見たこと。クラスメイトは誰も泣いてないのに自分だけ号泣しちゃって。そのとき、「役者という仕事が向いているかも」と思ったんです。正直、どちらも内容は全然覚えてませんけど(笑)。

——大学時代は演劇をされていたそうですが、当時好きだった作品は?

鈴木 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97年)ですね。脚本が本当に素晴らしくて、それを若き日のマット・デイモンとベン・アフレックがふたりで書いたというのがまたすごい。

「マット・デイモンに負けてるとは限らないぞ」と触発されて脚本を書こうとした時期もありました。結局、何も書き出せなかったですけど。自分は作品の中に入り込むほうが肌に合ってたんでしょうね。

——俳優としても触発されたり?

鈴木 されましたね。マット・デイモンって体がごつくて、二枚目ではないじゃないですか。でも、それがいい。僕もどちらかといえば自分をそういう系統だと思っていたので、「彼が世の中に求められるなら、まじめに芝居を磨けば、プロとしていつか道が開けるんじゃないか」と思えるようになって。

それまでは「俳優はカッコよくないといけない」と思っていたんですけど、マット・デイモンのカッコよすぎないカッコよさを知って考え方が変わりましたね。

しかも、この作品はロビン・ウィリアムズの芝居が素晴らしい。それまでは『ジュマンジ』(95年)や『パッチ・アダムス』(98年)などのコメディ寄りの"大きな芝居"しか見たことがなかったんですけど、この作品で初めて"抑えた芝居"を見て、「これができる上で、コミカルな芝居をしてるのか」と衝撃を受けて。これって僕の中では冴羽なんですよ。

——確かに!

鈴木 そのふたりが最後にぶつかるシーンなんかは僕の中では伝説のお芝居なんです。「君は悪くない」と何度も言って、ぐちゃぐちゃになりながら抱き締め合う......(英語でシーンを再現しながら)。

——今、ウルウルきてません?(笑)

鈴木 きちゃいましたね(笑)。あんなシーンを残せたら、映画人として最高ですよね。

★後編⇒角田陽一郎×俳優・鈴木亮平「日常生活で『いい人』なのは、演技で発散できているから」

●鈴木亮平(すずき・りょうへい)
1983年生まれ、兵庫県出身。東京外国語大学卒業。NHK大河ドラマ『西郷どん』、映画『HK/変態仮面』『俺物語!!』などに主演

■『ひとよ』全国公開中
(c)2019「ひとよ」製作委員会 配給:日活
(c)2019「ひとよ」製作委員会 配給:日活

構成/テクモトテク 撮影/山上徳幸 ヘア&メイク/森泉謙治 スタイリング/徳永貴士

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