人気ラジオに見る「会話・交流を生む」Twitter活用術【ビジネス活用のポイント・後編】

12月5日(木)8時10分 オリコン

『ラジオBar南国の夜』(毎週土曜22:00 ~ 23:00)パーソナリティの(左から)與古田忠氏、嘉大雅 琉球放送アナウンサー

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 世の中のさまざまな話題の反響や“バズ”を生んだ取り組み、ツールの活用術などについて紹介する連載企画「Twitterインキュベーション」。今回は、Twitter Japanツイッタービジネスマーケティング責任者の森田謙太郎氏が、Twitterをビジネスで活用する際のポイントについて解説する。前編では、「Twitter利用者との“会話”が商品やサービスへのロイヤリティを高める」という紹介をしたが、後編ではTwitterをフル活用し、リスナーとの「会話」に注力しているラジオ番組の例を紹介したい。

◆“2人だけ”で運営しながらトレンドワード入りすることも

 取り上げるのは、沖縄県・琉球放送RBCiラジオの『ラジオBar 南国の夜』(毎週土曜22:00 〜 23:00)という番組。琉球放送のアナウンサー・嘉大雅(よしみたいが)氏と宜野湾市でBarを経営する與古田忠(よこだただし)氏の2人が、パーソナリティと制作を務めるだけでなく、Twitterを活用した告知宣伝からリスナーとのコミュニケーションまで一手に担っている。

 生放送ではなく、放送日の土曜の3日ほど前に収録したものをオンエアしているが、ポイントは放送中にこの2人がTwitter上に登場し、収録時のトークの裏話を発信したり、リスナーの感想に返信やリアクションをしたりしている点。番組に携わる人数が2人だけという環境下で、かつ生放送ではないことを逆手に取り、Twitterを通して放送中の交流を充実させているという。

 例えば、「バーでの会話」という番組コンセプトを活かし、番組内には「乾杯のコール」をリスナーに呼びかけるコーナーが用意されている。Twitterで番組ハッシュタグ「#ラジオ南国の夜」を検索してみると、リスナーがそれぞれの聴取場所で乾杯をしている様子が大量にツイートされており、まるでリスナー同士が集まるオフ会の中にいるように感じられる。来週もまたこの場所で一緒に乾杯したいと思える空間演出が、リスナーの心を捉えているようだ。

 番組公式アカウントのフォロワー数は11月現在、約1600程度。2人の個人アカウントのフォロワー数も際立って多いわけではない。しかし、リスナーのツイートは放送1時間で1000〜2000回にも及び、放送を重ねる毎にその回数も増え続けている。Twitterのトレンドワードランキングに顔を出すこともあるほどだ。

◆投稿には写真や映像を多用、Twitter活用の要は「熱量」

 この現状に対し嘉氏は、「Twitterを通じた投稿や会話の質・量が高いことに十分な手応えを感じているし、局内の他の番組からも注目されている」と自信を覗かせる。確かに、Twitter上で起きた変化や成長を具体的な数字を伴って示せることは、外からの評価はもちろん、自分の考えを社内に推していくための大きな力にもなるのだろう。

 番組の放送時間は、與古田氏の本業であるBarの営業時間中でもあるが、リスナーがBarの店内で番組を聴きながらツイートしてくれたり、聖地巡礼として県外から足を運んでくれるリスナーもいるのだという。

「番組アカウントのフォロワー属性を調べたところ、実に7 割が沖縄県外だったことには驚きました。スタジオで収録しているだけでは感じることのできない広がりに触れることができます」(與古田氏)

 なお、Twitter 活用において重要だと感じるのは「熱量」と與古田氏。「ツイートには写真や映像を多用し、自分たちのキャラクターや各回の話題の雰囲気を表現するために、撮り方にかなりこだわっています。放送時間中にツイートすることも含めて手間はかかっていますが、自分と相方の嘉が同じ熱量で取り組み、楽しめているからこそ実現、継続できていることだと思います」(與古田氏)

 Twitterの活用を始めた当時を振り返って、嘉氏は「ラジオ放送内で番組宣伝をするだけではなく、もっと多くの皆さんと接するチャンスを持ちたかった。それを叶えたのがTwitterでした」と語る。

 番組ではくだけた話題が満載で、下ネタトークもよく飛び交う。工夫やアイデアを重ねながら限られた環境を楽しみ、沖縄から全国へ快進撃を続ける2人の目には、真摯でハートフルな姿勢が光っていた。

オリコン

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