「ゲーム・オブ・スローンズ」原作者、全10シーズンでの完結を直談判していた

12月5日(日)12時0分 THE RIVER

全8シーズンで幕を閉じたファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)の原作者として知られるジョージ・R・R・マーティンが、10シーズン分の製作を米HBO側に直談判していたことがわかった。2021年11月23日にアメリカで出版された書籍『Tinderbox: HBO’s Ruthless Pursuit of New Frontiers』の中で、マーティンの代理人を務めるポール・ハースが証言している。

「ゲーム・オブ・スローンズ」は、マーティンによる小説『炎と氷の歌』シリーズを原作として2011年にスタート。小説に沿って進んでいったストーリーも、いつしか原作の範囲を越え、2019年に小説未完のままドラマオリジナルの物語で幕を閉じた。

ドラマ完結当時、マーティンは「もう何シーズンかあったら良かったです」と複雑な心境を吐露していたが、ドラマ終了前のあるタイミングでは、8シーズンで完結させないよう製作側に直訴していたのだという。代理人のポール・ハースは、マーティンが米HBOの会長を務めていたリチャード・プレプラー(現:独立後、Apple TV+と契約)と面会したエピソードを振り返り、書籍の中でこう述べている。

ジョージは、プレプラー氏とのランチのために飛行機でニューヨークに飛びました。10シーズン分10エピソードを作るよう頼み込むためです。彼は“十分な原作資料も準備できていますし、そうすればもっと満足のいく楽しい経験になるから”と伝えたかったんです

プロデューサーたちは、当然のことではありますが疲弊しているようでした。もう決まったことだから前に進むんだ、という感じで。だから彼らは(物語の)近道をしたんです。それから交渉の焦点は、あと何シーズン分食い延ばすことができるかということになりました。もちろんHBO側もこれ(製作)を望んでいましたけれど。」

マーティンが直談判した明確な時期は定かでないものの、8シーズンでのドラマ完結が発表された2016年8月より以前のことだろう。ハースの回顧によれば、HBO側もドラマの延命には前向きだったというが、これは事実であるよう。書籍では、HBOでコンテンツ部門の最高責任者を担当するケイシー・ブロイス氏も当時を振り返り、「私だったら、あと2シーズンくらいは作っていたでしょうね!」と述べているのだ。

その一方でドラマ完結発表当時、ブロイス氏は共同製作を務めたD・B・ワイスとデイヴィッド・ベニオフについて、「彼らにはシーズン数に関するとても明確な計画があったんだと思う」とプロデューサー側の意思を尊重するコメントを出していた。原作者のマーティンもドラマシリーズで製作総指揮を務めていたが、シリーズの存続にあたり優先されたのは、現場を指揮するD・B・ワイスとデイヴィッド・ベニオフだったようだ。

現在、マーティンは小説の執筆業と並行して、「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題)」をはじめ、複数のスピンオフ作品で脚本・製作総指揮を務めている。いずれも「ゲーム・オブ・スローンズ」と同様に自身の原作小説に基づいた作品であるから、マーティンには二度も悔しい思いをしてほしくはないが……。

Source: Rolling Stone,Tinderbox: HBO’s Ruthless Pursuit of New Frontiers(参照:Insider),THR


THE RIVER

「ゲーム・オブ・スローンズ」をもっと詳しく

「ゲーム・オブ・スローンズ」のニュース

「ゲーム・オブ・スローンズ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ