人気マフィア映画アンケート 圧倒的な支持を集めた作品は?

12月6日(金)11時0分 NEWSポストセブン

『ゴッドファーザー』は何位?(時事通信フォト)

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 主演はロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ、監督はマーティン・スコセッシという、往年のファンが歓喜する最新マフィア映画『アイリッシュマン』が話題だ。そこで本誌・週刊ポストは読者1000人に「好きなマフィア映画」のアンケートを実施した。


 海外のマフィア映画で圧倒的な支持を集めて1位になったのは、イタリア系マフィアの「ドン」を主人公にした『ゴッドファーザー』(1972年)だ。


「主人公を演じたアル・パチーノはもちろん格好良いが、ドン・コルレオーネ役のマーロン・ブランドのもの静かで凄味のある演技にシビれた」(67歳無職)


 映画評論家の秋本鉄次氏が語る。


「マフィア映画をファミリーものとして捉え、『家族としての犯罪組織』という視点で描いたのは画期的」


 秋本氏によれば、『ゴッドファーザー』は日本のヤクザ映画にも多大な影響を与えたという。


「この映画のヒットを受けて、東映の岡田茂社長(当時)が『日本版マフィア映画をやれ!』と号令をかけたのは有名な話です。そうして生まれたのが『仁義なき戦い』。高倉主演、降旗康男監督の『冬の華』(1978年)も、『ゴッドファーザー』に影響を受けた作品として知られています」


『ゴッドファーザーPART II』(1974年・5位)でドン・コルレオーネの若かりし頃を演じたロバート・デ・ニーロは以降、マフィア映画の傑作に立て続けに出演。伝説のマフィア、アル・カポネ摘発に乗り出した捜査官4人の戦いを描いた『アンタッチャブル』(1987年・2位)、ユダヤ系ギャングの半世紀に及ぶ友情と裏切りを描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年・3位)などがランクインしている。


 高倉健と松田優作が出演して話題になった『ブラック・レイン』(1989年)は4位。


「松田優作が演じたヤクザの狂気に満ちた暴力性はすごかった」(48歳会社員)


『仁義なき戦い』以降、海外のマフィア映画の方が日本から影響を受けるようになったと秋本氏は指摘する。


「『パルプ・フィクション』(1994年・8位)などで知られるクエンティン・タランティーノ監督が、『仁義なき戦い』や深作欣二監督の影響を受けているのは有名な話。彼はインタビューでも『ジンギ』というワードをよく使います」


 ヤクザ映画とマフィア映画。両者は互いに刺激を受けながら、進化を続けている。高倉の主演作『三代目襲名』で脚本を務めた高田宏治氏が語る。


「結局、作り手にどれだけ覚悟があるかが試されるんです。私も日下部さん(『仁義なき戦い』プロデューサーの日下部五朗氏)も、本職のヤクザを相手に危ない目に遭っているし、笠原さん(同映画の脚本家・笠原和夫氏)は監禁されたこともありましたからね(苦笑)。


 コンプライアンス云々で時代的には難しいかもしれませんが、願わくば自分が生きているうちに、往年の名作を超えるようなヤクザ映画を観てみたいです」


※週刊ポスト2019年12月13日号

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