【ネタバレ考察】『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』エンディング後のオマケシーンが大変だ ─ 考えられるこれだけの説

12月7日(火)7時45分 THE RIVER

スパイダーマン最凶の宿敵を描く『ヴェノム』の続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が、ついに日本公開。マーベル映画ではお馴染み、エンドロール後のおまけシーン(ポスト・クレジット・シーン)では驚きの描写が投入された。

一体あれはどういうことだったのか?詳しく考えてみよう。

この記事には、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の、とっても重大なネタバレが含まれています。必ず本編を最後までご覧になってからお楽しみください。

この記事には、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の、とっても重大なネタバレが含まれています。必ず本編を最後までご覧になってからお楽しみください。

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ©2021 CTMG. © & ™2021 MARVEL. All Rights Reserved.

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』でカーネイジとの死闘に勝利し、南国の砂浜で水入らず(?)の時間をまったり過ごしていたエディとヴェノム。エンドロールが明けると2人は、どこかのホテルでベッドに寝っ転がり、一緒にテレビドラマを観ている。

そこでヴェノムは、ユニバースを跨いだ800億光年にも及ぶシンビオートの集合知を少しだけ見せてやると言う。ヴェノムが「準備はいいか?」と唱えると、世界が歪むような不思議な現象が起こる。「何が起こっている?」とヴェノムも驚いていると、外の景色が一変。夜が昼になり、ヤシの木が見えるように。今までエディが寝そべっていたベッドには白鳥のタオルアートが置かれている。これはリゾートホテルなどで、チェックイン客を迎えるためによく置かれているものだ。つまりエディとヴェノムは、明らかに別の場所にやってきたらしいことがわかる。

「オレのせいじゃない」とヴェノムもうろたえていると、テレビから喧しい声が聞こえる。デイリー・ビューグルのJ・ジョナ・ジェイムソンだ。ジェイムソンは、犯罪者スパイダーマンの正体がピーター・パーカーであるというスクープを伝えている。「コイツだ……」とヴェノムは、テレビ画面に写ったピーターをベロリと舐める。

ヴェノムとスパイダーマン、ついにクロスオーバー?一体何が起こったのか?

衝撃のあまり「本編の印象が全て持っていかれた」と驚いた観客も少なくないだろう。これまで交わりそうで交わることのなかったヴェノムが、ついにスパイダーマンの存在を知ったのだ。

これは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)やソニーのスパイダーマン・ユニバースにとって、いくつもの重大な事実や可能性を明らかにしている。何が起こっていたのか、そして何が起ころうとしているのか、整理して確認していこう。

今まではどのユニバースだったのか

このシーンが明らかにしていることは、これまで『ヴェノム』や『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』で描かれた世界が、マーベル・シネマティック・ユニバースとは別世界だったということである。エディらが転送された先でスパイダーマン/ピーター・パーカーのことを初めて認知している様子から、そのことは推測できる。

ちなみに、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』監督のアンディ・サーキスは本作公開前、エディやヴェノムはスパイダーマンのような他のキャラクターの存在を「今のところ認知していない」と語っていたことがある。MCU世界では、スパイダーマンらアベンジャーズのヒーローたちは公然の人気を得ているから、同じ世界に生きていて「認知していない」ということはあり得ない。このことからも、やはりヴェノムの物語はMCUではなかったということが考えられる。

どこに転送されたのか

それでは、ここでエディとヴェノムはどこに転送されたのか。挙げられる可能性は二つある。

マーベル・シネマティック・ユニバース説

一つはMCUだ。J・ジョナ・ジェイムソンによってスパイダーマンが犯罪者扱いされているという物語のベースは、MCUの次回作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と同じ。そして『ノー・ウェイ・ホーム』では、ドクター・ストレンジが魔術を誤ったことによって、ドクター・オクトパスやグリーンゴブリンら別ユニバースのヴィランたちが呼び寄せられることになる。そこにヴェノムも一緒に転送されてきた、というのは強力な仮説だ。

これは次のことを示唆している。ヴェノムが、『ノー・ウェイ・ホーム』にも登場するかもしれないということだ。『ノー・ウェイ・ホーム』には、ドクター・オクトパス、グリーンゴブリン、エレクトロ、サンドマン、リザードといったヴィランたちが登場するものの、スパイダーマンの有名な6人組ヴィラン ・チーム「シニスター・シックス」を実現するのであれば1人足りない。そのためファンの間では、「まだもう1人のヴィランがさらに登場するのではないか」と囁かれており、その正体はミステリオの復活か、バルチャーの再登場が有力視されていた。しかし『ヴェノム』の本シーンは、それがヴェノムになりうる可能性を新たに加えている。

もっとも、ただでさえてんこ盛りの『ノー・ウェイ・ホーム』に、さらにヴェノム参戦の余地があるかは疑わしい。このシーンでエディはどこか南国のリゾート地に飛ばされているようだから、『ノー・ウェイ・ホーム』の舞台となるニューヨークへの旅支度やフライトの準備を整えたりしているうちに、スパイダーマン対ヴィランたちのマルチバース騒動が収まってしまう可能性もあるかもしれない。その後、エディたちが元のユニバースに戻されるのか、あるいはそのままのユニバースに残り続けるかは不明だが、戦いは次回にお預け、といったことが『ノー・ウェイ・ホーム』のどこかで示唆されたら面白い。

(※まったく余談ではあるが、筆者はここでエディらが飛ばされた先はインドネシアのバリである可能性があるのではないかと踏んでいる。何故なら米ソニー・ピクチャーズは、シリーズ前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のアジア合同プレスツアーをバリで行っており、筆者を含むアジア各地の代表記者たちと、ソニー・ピクチャーズのスタッフたちはバリのリゾートホテルに滞在、素晴らしい体験を味わったからだ。この会見では小麦色に日焼けしたトム・ホランドが登場し、「ソニーさん、毎作バリでツアーやりましょうよ」とご機嫌だった。ソニーのスパイダーマン・チームにとってバリが思い出の地となっていたとしたら、『ヴェノム』の本シーンはこの旅に着想を得たのかもしれない?

ちなみに、バリのデンパサール国際空港からニューヨークのJFK国際空港までのフライトに直行便はなく、だいたい32時間くらいの長旅になる。エディがニューヨークにたどり着く前に、『ノー・ウェイ・ホーム』の騒動が片付く可能性も少しはありそうだ。)

別のユニバース説

転送された先がマーベル・シネマティック・ユニバースではなく、また別のユニバースという可能性もあるだろう。ヒントとなるのが、ソニー・ピクチャーズのプロデューサー、エイミー・パスカルによる発言だ。パスカルはスパイダーマン映画の最新の状況について、3つのユニバースに分けられると語っている「マーベル・ユニバース(MCU)」「スパイダーバース」、そして「ソニー・キャラクターが入る別のユニバース」だ。

つまり、これまでの『ヴェノム』は「ソニー・キャラクターが入る別のユニバース」で展開されていたもので、この転送先は「スパイダーバース」だという可能性がある。この説は、次の二つの可能性を細分化して考えさせる。

『ノー・ウェイ・ホーム』もMCUのイベントじゃない説

エディらが飛ばされた先が『ノー・ウェイ・ホーム』のイベントに通じているように見えて、かつ、その世界がMCUでもないということは、つまり『ノー・ウェイ・ホーム』の物語がMCUとは別ユニバースで展開されうるということだ。可能性としては低そうだが、例えばドクター・ストレンジが術の失敗をやり直そうと何やかんややっているうちに、さらに悪手を打ってしまい、彼ら自身も別ユニバースに飛ばされてしまう、または書き換わってしまうという展開だ。

『ノー・ウェイ・ホーム』と同じイベントが発生するユニバース説

もう一つ考えられるのは、エディらが『ノー・ウェイ・ホーム』と同じようなイベントが発生している別ユニバースに転送されてきたという可能性。つまり、ここでテレビに映ったピーター・パーカーは、我々が知るピーター・パーカーとは別の存在ということになる。

これはソニーの製作陣にとって好都合な設定かもしれない。何故なら、ここで起こる出来事は、MCUにも、これまでのソニーのユニバースにも影響しない独自世界なのだから、好き放題できるからである。

ヴェノムは本当にスパイダーマンと戦うのか?

ところでヴェノムは、「スパイダーマン最強の宿敵」との触れ込みではありつつ、シリーズ2作ではエディによってヒーロー的な立ち回りをしている。もしもシニスター・シックスの一員としてや、単独ヴィランとして登場するのなら、スパイダーマンの敵側にどうやって周ることになるのだろうか。

例えば、強そうな相手を食べて腹を満たしたいヴェノムに対し、エディが「犯罪者らしいからまぁ食べてもいいんじゃないか」と納得すれば、スパイダーマン対ヴェノムの構図は成立しうるだろう。それでも、結局のところエディは善人であり、何やかんや言ってヴェノムも聞き入れがいいから(本作で絆もさらに深まった)、彼らが最後まで戦い抜くことは無いのではないか。

ともかく、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンがとんでもないパンドラの箱を開けてしまったのは事実であり、ここで大胆に広げられた大風呂敷がどう畳まれるのかは全く分からない。『ノー・ウェイ・ホーム』や『モービウス』といった後続の作品で、また新たな事実が明かされることに期待したい。


THE RIVER

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