松坂桃李 TBS日曜劇場初主演「VIVANT」以来出演 権力に立ち向かう官僚教師役「挑戦する姿勢に」
2024年12月8日(日)21時54分 スポーツニッポン
俳優の松坂桃李(36)がTBSの看板ドラマ枠「日曜劇場」(日曜後9・00)で初主演することが8日、発表された。来年1月期のタイトルは「御上(みかみ)先生」。松坂が日曜劇場に登場するのは、2023年7月期「VIVANT」の“別班”の一員役以来、約1年半ぶりとなる。
「御上先生」では、権力に立ち向かう官僚兼教師・御上孝を演じる。東大卒のエリートで、とある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省の官僚になったが、現実はほど遠いものだと気づく。「考える」力を身につけるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか自分たちの保身ばかりを考えていると御上は感じる。また、子供たちが未来を夢見る教育現場までも大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気づいていく。そんな中、新たに設けられた官僚派遣制度によって御上に私立高校への出向が命じられる。実質、エリート官僚にくだされた左遷人事だが、御上は「制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいい」と自ら教壇に立つ。
同局では2021年の「ドラゴン桜」以来の学園ドラマ。完全オリジナルストーリーで、今作の脚本を担当するのは、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど演劇界に主軸を置く詩森ろば氏。詩森氏は松坂が主演した映画「新聞記者」で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞するなど近年映像作品にも挑戦し、今作で初めてゴールデン帯連続ドラマの脚本を担当す
る。また「ドラゴン桜」(21年)、「マイファミリー」(22年)、「VIVANT」(23年)、「アンチヒーロー」(24年)など近年話題となった日曜劇場を担当してきた飯田和孝氏がプロデューサーを務める。
▽松坂桃李コメント全文
今、時代の流れと共に学校だったり、教育の抱えている問題は大きく変化していっていると思います。「御上先生」は学校で起きるひとつひとつの問題が社会全体の問題につながっているということを強く打ち出しているドラマです。起きたことにちゃんと向き合い、切り取り、伝えていこうとする、そんな挑戦する姿勢に僕は強く惹かれました。誰か一人が解決していくのではなく、みんなで向き合い、考えていく。日曜日の夜にこのドラマを見て、翌日から学校や職場で考えたり、話し合う機会があちこちで生まれたら、幸いです。脚本の詩森ろばさんとは「新聞記者」以来です。あの作品によって、僕自身大きな刺激を受けました。詩森さんの書く脚本の展開は非常に攻めていて、読んでいて引き込まれます。今度は連続ドラマというフィールドで何かしらの変化をもたらす作品になればと願っています。
▽プロデューサー・飯田和孝氏
詩森さんと企画を考え始めたのが2020年、コロナ禍。あるアーティストの動画を見たのがきっかけでした。「最近の若者は」などと言われる中、そこにいた若者たちは、自分を精一杯表現し、輝いて見えました。
そんな若者たちが輝くドラマを作りたい、と強く思いました。
この5年で目まぐるしく変化してきた社会、特に若い世代の躍進は凄まじいものがあります。
しかしながら、大人はそれを受け入れていない?
見ようとしていない?それは単に認めたくないからでは?保身ののため?
そんな思いが沸々と湧き上がってきました。自分も含め大人たちは、何か居心地の良い場所に安住しようとしているのではと感じました。
松坂さん演じる御上先生に、そんな社会に一石を投じて欲しいという願いを込めて、このドラマを制作しています。日曜の夜、既存の社会を変えるために立ち上がる御上先生を、ぜひ応援していただければうれしいです。