『光る君へ』周明は本当に死んだの?「伝えたいこと」とは何だった?あの人が明快に語った真相とは…視聴者「血色良い」「回想シーンは何かのフリ」「最終回でチラリ登場」
2024年12月9日(月)19時10分 婦人公論.jp
(『光る君へ』(c)NHK)
12月8日の『光る君へ』
現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第47回「哀しくとも」が12月8日に放送され、話題になっています。
*以下、第47回「哀しくとも」の放送内容と次週予告のネタバレを含みます。
●「哀しくとも」あらすじ
まひろたちは異国の海賊との戦いに巻き込まれ、敵の攻撃で、周明(松下洸平さん)が倒れる。一方、朝廷にも攻撃による被害状況が伝わり、動揺が広がる中、摂政・頼通(渡邊圭祐さん)は対応に動かず、太閤・道長(柄本佑さん)への報告も止めてしまう。
そんな事態を歯がゆく思う実資(秋山竜次さん)の元に、海賊との戦いを指揮する隆家(竜星涼さん)から文が届く。
やがて異国の脅威を知った道長は、まひろの安否が気になり……
「話したいことがある」と語った周明
宋の医師・周明と再会を果たしたまひろは前回、親友・さわの辞世の歌にあった松浦に向かうことを周明へ告げます。
対して「道中に危ないところもあるから舟越の津まで送っていく」と話す周明。
結局、従者・乙丸とともに、3人で舟越へと旅立つことになりました。
その後、雨に降られたりしつつも、無事にまひろたちを港まで送り届けた周明。
「松浦に行って思いを果たしたら必ず大宰府に戻ってきてくれ。その時に話したいことがある」とまひろに伝えます。
「逃げろ…」
しかしそこへ刀伊が襲来。一行は逃げ惑う村人の中に巻き込まれてしまいました。
間一髪のところで登場した双寿丸たちが次々に賊を撃退し始めるも、逃げる最中に転倒したまひろ。そしてまひろへ手を差し伸べた周明の胸を敵の矢が貫き、周明はその場に崩れ落ちるのでした。
そして47回のドラマ冒頭。
悲鳴を上げるまひろに息も絶え絶えで「逃げろ…」と伝えた周明。まひろはその手を取るも、逃げようと必死に促す従者・乙丸から引っ張られます。
手が絡み合っては離れるドラマのオープニングを彷彿されるようなシーンが描かれ、結局手を放してしまったまひろ。
そして生死が分からぬ周明を海辺に残したまま、まひろは海岸から避難するのでした。
松下洸平さんのインタビューによると…
その後、まひろと隆家の会話を経て挿入された回想シーンでも、海辺に横たわったままだった周明。
しかし、それでもその生死がはっきりしないままだったこと、そしてわざわざ回想シーンまで入ったことから、ネットでは周明の生存を期待する声が…。
たとえば「回想での周明、血色が良い。そもそもこのシーンを入れる意味は? やっぱり生きてるんじゃないか」「一瞬の回想シーンは何かのフリ! とすがる願いを覚えてしまったのは私だけではあるまい」「私にはわかる。最終回で太宰府にて貧しい人達に医術を施す赤ひげ周明先生のシーンがカットインするんだ…」といった声が見られていました。
そんななか、NHKの『光る君へ』公式HPにて周明を演じた松下洸平さんのインタビュー(周明役 松下洸平さん 〜今度こそ伝えたかった 特別な想い)が公開。実はそこに視聴者の疑問を回収するような内容が明快に記されていました。
松下洸平さんのインタビューによると…
その生死については「『まひろを助けて死んで、そのまま置き去りになるよ』と演出部から聞いて、『あ、置き去りになるんだ』とは思っていた」。
さらに周明がそのうちに秘めていたであろう想いについては「今度こそ自分の想いを伝えたいと思ったのではないかと思います。お互いにいい歳(とし)ですし、具体的にどうなりたいとかではなく、特別な想いがあることを伝えたかったのだろうなと」と伝えていらっしゃいました。
ちなみに回想シーンを見直してみると、副音声も流れていて<浜に無数の死体。岩場であおむけに倒れた周明。胸に突き立つ矢が海風に震える>との解説もなされていました。
しかし、あくまでドラマ内ではハッキリ述べられていない以上、最終的な生死の判断については視聴者それぞれに委ねられる、とも言えそうです。
大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。
彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。
脚本は大石静さんが担当しています。
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