ゴールデングローブ賞、今夜ノミネート発表 ハリウッド作品の中の“日本”に注目
2024年12月9日(月)6時0分 オリコン
なんといっても9月に発表された「第76回エミー賞」で、真田広之が主演男優賞を受賞するなどひとつのシーズンの作品としてあわせて18の賞を受賞し、エミー賞で最多の受賞記録を打ちたてた『SHOGUN 将軍』だ。戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説を、ディズニー傘下のFXがドラマシリーズ化した作品。
今月5日に発表された「クリティクス・チョイス・テレビジョン・アワード(放送映画批評家協会賞)」でも、6部門(作品賞、主演男優賞=真田広之、主演女優賞=アンナ・サワイ、助演男優賞=浅野忠信、平岳大、助演女優賞=穂志もえか)でノミネートされている。「ゴールデングローブ賞」でもテレビドラマ部門の作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞でノミネートされる可能性は大きい。
かつて1980年にドラマ化された『将軍 SHOGUN』も「第38回ゴールデングローブ賞」で作品賞を受賞。さらに、戸田まり子役の島田陽子が主演女優賞、按針/ジョン・ブラックソーン役のリチャード・チェンバレンが主演男優賞を受賞している。今回、有力視されている真田が主演男優賞を獲得すれば、日本人史上初。同じく受賞が期待されるアンナ・サワイが主演女優賞を獲得すれば、44年ぶり。さらに、助演男優賞・助演女優賞についても受賞すれば、いずれも日本人初の快挙となる。
アカデミー賞の前哨戦として注目される映画部門では、神山健治監督のアニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(全米公開:12月13日、日本公開:12月27日)のノミネートが期待される。
「ゴールデングローブ賞」の公式サイトには、「賞シーズンに注目を集めている非英語圏の映画製作者」と題した記事で、神山監督を写真付きで紹介。「多様性が求められる今、異なる文化や視点がハリウッドで成功する鍵になっている」などと語った神山監督のコメントも掲載している。
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は、J・R・R・トールキンの原作をもとに、ピーター・ジャクソン(監督・共同脚本)によって映画史にその名を刻んだ『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02年)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03年)の3部作につながる伝説の物語をシリーズ初の長編アニメーションで描いたハリウッド超大作(ワーナー・ブラザース)。ピーター・ジャクソンが製作総指揮を務め、日本のSOLA ENTERTAINMENTが制作に参加している。
「第82回ゴールデングローブ賞」の授賞式は来年(2025年)1月5日(現地時間)。