沢尻エリカ、警察に協力的な供述は「作戦」か 日本は甘い

12月9日(月)16時0分 NEWSポストセブン

保釈時も話題になった沢尻(時事通信フォト)

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 MDMAを所持していたとして麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカ容疑者(33才)。尿検査では薬物使用は認められなかったが、過去の薬物経験を含めて、開き直りに近い供述を行っているという。


 覚せい剤で逮捕歴がある飲食店経営者はこう話す。


「沢尻さんのように10年以上もやっていたら、逮捕された時にどうするか、頭の中で何百回もシミュレーションしてきたでしょう。常習者はみんなそうです。そうやって全部話すのも、ある種の“作戦”です。つまり、反省していると見せておけば、初犯で刑務所に入ることはまずないですから」


 日本の薬物事件の罰則は意外なぐらいに軽い。世界を俯瞰すると、犯罪組織の温床となる薬物の使用に各国の司法は厳しい対応をとっている。違法薬物に詳しいジャーナリストが解説する。


「イビサ島やオランダなどヨーロッパの一部地域では合法だったり、黙認されている国もあります。しかし中国では麻薬の密売には死刑もあり得ます。アヘン戦争で欧米から搾取されてきた中国は、麻薬の怖さを知っているからなんでしょう。フィリピンでもドゥテルテ大統領が麻薬戦争を宣言し、密売人だけでなく常習者も殺せとあおっています。


 一方日本では刑罰が軽いのに比べ、違法薬物は高値で売買される。捕まったとしても中国やフィリピンのように殺されてしまうことはないので、外国の犯罪組織からすれば、低リスクでリターンの見込める格好のマーケットです」


 実際、これまで薬物犯罪で捕まった芸能人は初犯ならば執行猶予付き判決で、すぐに社会復帰している。2019年5月に大麻取締法違反で逮捕された元KAT-TUN田口淳之介は事件から半年後の11月に音楽活動を再開。2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博も、今年10月から野球関連のイベントに参加するなど、社会復帰している。


「初犯なんて、罪を認めれば、どんなに長くても初公判が終わる数か月で保釈されて出てこれますから、気が楽ですよ。沢尻さんだって、それぐらいのことは知っています」(前出・飲食店経営者)


 かたや、テレビのコメンテーターには、すでに沢尻復帰を口に出す者もいる。東山紀之は、「たかがクスリで人生終わってほしくないね」「いい女優さんですからね、クスリではなく芸道にね、真摯に向き合ってほしい」と擁護。テリー伊藤も「沢尻エリカは芸能界でも唯一無二の存在。圧倒的に美しい。あの存在って吉永小百合さんとか夏目雅子さんに近いものすごい力がある。彼女に対してみんな敬語を使っていく。彼女はその中で孤高になっていく」「小劇場に出てもいいじゃないか」と復帰プランまで口にした。


 たしかに違法薬物に手を出した人でも更生し、社会復帰するチャンスは与えられるべきだ。


 しかし、「刑務所に行くわけじゃないし、涙でも流しておけばまた復帰できる」と開き直れるような状況が望ましいのだろうか。


 そこでまた違法薬物を使用した芸能人が早期に再起を果たしたのであれば、薬物報道はむしろ「あんな事件を起こした人でも復帰できるんだ」と薬物常習者におかしな自信を与えてしまうことにならないか。芸能人の度重なる薬物事件報道は、薬物犯罪に“寛容”な社会を醸成しているようだ。


※女性セブン2019年12月19日号

NEWSポストセブン

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