中村橋之助 映画初出演で初主演 歌舞伎との違いに「戸惑った」

2024年12月10日(火)19時34分 スポーツニッポン

 歌舞伎俳優の中村橋之助(28)が10日、都内で初主演した映画「シンペイ〜歌こそすべて」(監督神山征二郎、来年1月10日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。

 映画は「ゴンドラの唄」「東京行進曲」「シャボン玉」など約2000曲の童謡、歌謡曲、音頭、民謡を生み出した作曲家・中山晋平さんの生涯を描いたもの。橋之助は、音楽の道に進もうと、長野県から上京した中山さんの18歳から亡くなる65歳までを演じた。

 映画初出演で初主演。俳優の緒形直人(57)、女優の志田未来(31)らとの共演に橋之助は「大先輩に囲まれ、吸収することが多かった」と手応えを感じたよう。

 撮影の順番については「戸惑った」と本音も。「歌舞伎は起承転結が舞台の中であるんですけど、映画は朝30歳をやって、お昼間に18歳をやって、夜60歳をやることもあったので」と慣れない現場に苦労したことも明かしていた。

 今作で映画デビューした“新人”橋之助について志田は「堂々としたお姿で、何も偉そうなことはいえないくらい、ついて行こうと現場では思っていました」と頼もしく思っていたそう。

 橋之助は「撮影時間が長くなり、殺伐としてきた時、志田さんが場を盛り上げてくれた。これがスターだなと思いました」と感謝していた。

 三浦貴大(39)は「映画は段取り、テスト。そして本番の順に撮影をしていくんですけど、(橋之助は)段取りからマックスだったのが気持ちよかった」と絶賛。橋之助は「それはただ、僕が映画の撮り方を分かっていなかっただけ」とはにかむと、志田は「いま、そのお話を聞いて、私は手を抜いていたかなと反省しました」と橋之助の姿勢を称えていた。

 来年1月10日からの全国公開を前に、中山さんが生まれ育ち、映画の舞台にも鳴った長野県内では、11月から先行上映がスタート。

 長野に出向き映画を鑑賞した母で女優の三田寛子(58)からは「良かったよ。ありがとうと感想を聞いた」と言い「ダメ出しはなかったんですけど、撮影をした昨年の9、10月よりも、10キロ太っているので、『あの頃の方が良かったね』と言われる」と苦笑いしていた。

 来年1月2日からは、東京・浅草で「新春浅草歌舞伎」で新リーダを務める。

 「歌舞伎も映像も、役者として必要と言われるよう、もっと勉強していきたい」と前を向いた。

スポーツニッポン

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