藤田菜七子が重賞初勝利 Dr.コパは「勝てそうな馬に乗せてあげるのが俺の役目」

12月11日(水)11時0分 文春オンライン

 12月8日、中山競馬場でおこなわれたG3カペラステークス。コパノキッキング(単勝2番人気)に騎乗した藤田菜七子騎手(22)が、初めて中央競馬(JRA)の重賞レースで勝利した。同馬のオーナーはDr.コパこと小林祥晃氏。


 月刊誌「財界さっぽろ」10月号(9月15日発売)では、元JRAトップ騎手・藤田伸二氏と小林氏の対談を掲載していた。その内容は、小林氏の藤田騎手への思いにあふれていた。対談の一部を抜粋し、お届けしたい。


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ツイッターで菜七子の騎乗ぶりを批判した理由


藤田 最近、コパさんは藤田菜七子ばかり乗せていますよね。


コパ みんなからスケベおやじって言われているから(笑)。



Dr.コパと元JRA騎手の藤田伸二氏


藤田 俺が引退する年、菜七子は関西所属の厩舎を手伝っていた。僕が乗っていた馬を菜七子がパドックで引っ張っていたんです。「藤田菜七子と言います。よろしくお願いします」と挨拶されたことを覚えています。


 3年後の菜七子であれば、コパノキッキングをフェブラリーステークス(2月17日)で勝たせていたんじゃないかな。申し訳ないですが、ツイッターであのレースの騎乗ぶりを批判したんですよ。


 なんであんないいスタートを切ったのに、後ろに下げてしまったのかと。距離が1ハロン長いと思っても、出たなりの位置で競馬をすればよかった。


コパ このあいだの盛岡競馬のクラスターカップ(8月12日)では、レース前に菜七子に「4コーナーで先頭に立て」と伝えていた。武豊と岩田康成がいて、勝負所でキッキングを挟んで来ることは目に見えていた。案の定、最後の直線で懸念していたことが起き、岩田に外から閉められた。そうなると、キッキングがひるんじゃうよね。


 レース後、菜七子に「なんで4コーナーで先頭に立たなかったの?」と聞いた。「あまりにも手応えがよかったので、このままなら直線で突き抜けられると思っていました」と。



重賞を1つ勝てば一皮むけるだろう


藤田 勝てる馬に乗せてもらっているんだから、強気な競馬をもう少ししてほしいですよね。フェブラリーも人気馬だった豊さんのインティが逃げ切ったわけです。コパさんの馬に菜七子が乗るとなった時点で、逆に豊さんたちは安心したんですよ。キッキングを勝たせられないと。騎手の心理ってそうなるんですよ。



コパ 菜七子は何でもいいから重賞を1つ勝てば一皮むけるだろうと。フェブラリーに乗せたのも、あの騎乗の柔らかさが馬にどう伝わるのかを知りたかった。


 重賞を勝てそうな馬に乗せてあげる馬主、調教師もいないしね。女性騎手が1人で頑張っているのだから応援したい。それが俺の役目だと思っている。キッキングには申し訳ないけどね。オーナーのわががまを聞いてくれ、と伝えている。


藤田 これからうまくいけば、毎年女性騎手がデビューしますね。


コパ 女性で軍団をつくられたら怖いよ。菜七子には「女性軍団のトップになって、生意気な騎手を脅かしてやれ」と言っている。女性減量制度があるし、菜七子も年間50勝できるはず。そうハッパをかけています。


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 藤田菜七子騎手は、すでに今年JRAで42勝を挙げている(2019年12月10日現在)。自身の保持しているJRA女性騎手による年間最多勝記録を大幅に更新中だ。


 また、藤田伸二氏の新刊「 生涯、やんちゃ主義 」(財界さっぽろ刊、税込1320円)も好評発売中。全国の書店、Amazon、財界さっぽろホームページ( http://zaikaisapporo.ocnk.net/product/306 )から購入できる。




(「財界さっぽろ」編集部)

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