『小河ドラマ』はパロディ満載、龍馬がバイトし合コンにも参加

12月12日(水)7時0分 NEWSポストセブン

話題を読んでいる『小河ドラマ 龍馬がくる』(公式HPより)

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 今年で2回目を迎えるパロディ時代劇『小河ドラマ』。今年は坂本龍馬が題材となり、本家の大河にはない設定で、爆笑をかっさらっている。その見どころについてコラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。


 * * *

 今年も『小河ドラマ』がやってきた!しかも、15日からは渋谷で劇場公開! すごいぜ、小河ドラマ!…ひとりで興奮してすみません。


『大河ドラマ 西郷どん』が悲劇的な結末を迎える直前のこのタイミングに、同じ幕末を扱った『小河ドラマ 龍馬がくる』が関西テレビの深夜枠で放送され、ディレクターズカット版を渋谷ユーロスペースで公開、年末30日にはCS時代劇専門チャンネルで一挙放送になるということでこっそり(?)話題になっている。


 物語は、ドラマで坂本龍馬を演じることになった武田鉄矢の前にタイムスリップしてきた本物の坂本龍馬(三宅弘城)が現れ、台本に文句をつけ、騒動が巻き起こるというもの。

 

 30分のドラマで連発されるのは、さまざまなパロディや「芸能界あるある」シーン。映画『幕末青春グラフィティRonin 坂本竜馬』に主演、マンガ『お〜い!竜馬』の原作を書くなど芸能界随一の龍馬ファンを自負する武田は、龍馬の恋人おりょう役の箭内夢菜に「タカダさん」と呼ばれ、さらに彼女が「龍馬」を「リュウマ」と読んだりしてイライラする。


 さらに本物龍馬に「ダクションどこ?」と聞いて「海援隊ぜよ」と言われると「海援隊はオレがやってんだよ!!」と怒り出すのだ。おまけに剣豪だと思っていた龍馬が実はそうでもなかったり、新選組におびえてただの蕎麦屋のおじさんを張り倒したりと、本物が語る実像はカッコ悪くてがっかり続き。一方で、本物龍馬はところかまわず立ちションし、武田のピンクのジャケットに袴という珍妙な恰好で、「2018年の日本の姿が見たい」とコンビニでバイトを開始。


 スマホを使いこなし、バイト仲間と合コンして大はしゃぎ。ふんどし姿でナイトプールに飛び込み、ビキニ美女に囲まれて、「男は海よりナイトプールぜよ!!」とさっさと現代に適応して絶好調なのである。



 笑えるシーン満載だが、重要なポイントは『小河ドラマ』が、ものすごく低予算ということ。制作費は地上波ドラマの2割くらいだという。これが大げさな話ではないことを、私はよく知っている。なにしろ、昨年の『小河ドラマ』第1弾『織田信長』の撮影現場取材をした際、役者信長(ロバート秋山)と本物信長(これも三宅)が登場したものの、相撲(プロレス?)をとって大騒ぎする場面では騒ぐ人々役のエキストラが雇えず(?)その場にいたスタッフ、関係者総動員、取材で居合わせたペリーもついでにわーわー騒ぐといった具合だったのである。


 監督・脚本は「大人計画」の細川徹。「龍馬」は前作よりもさらに小回りとセリフのキレがよくなった気がする。武田に「福山んときは、勝海舟やったけど、本当は龍馬をやりたかった」と本音をつぶやかせたり、何気なく画面に映る『龍馬がくる』のポスターの監督の名前が「小友隆史」で、大河ドラマ『龍馬伝』の大友啓史監督を思わせるなど、芸も細かい。

「大河じゃないよ、小河だよ!」


 ぜひ、福山雅治にも見てもらいたい…鉄矢龍馬からの知らせでもう見てるかも!? ありうる。

NEWSポストセブン

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