『光る君へ』凰稀かなめ、赤染衛門役を全う「本当に今は幸せですね」
2024年12月16日(月)11時0分 オリコン
大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK
——赤染衛門を演じきって
さみしいですね、やっぱり。去年の8月からやらせていただきまして、1年ちょい一つの役をずっとやり続けるっていうことは本当に今までなかったですし、大河ドラマだからこそだと思うんですけれども、今めちゃくちゃ寂しいです。「終わりたくない」って言いました(笑)。それくらいの作品に携われて、本当に今は幸せですね。
——『栄花物語』を書く赤染衛門
必死だったと思います。今回の作品の中では描かれていないところもあるんですけど、監督からは「もう『栄花物語』を書いていることでどんどんどんどん白髪になっていってしまったぐらい、この作品に対しての思いが強かったと思う」と。
それはずっとお仕えしていた倫子様への思いであったりとか、私が見ていた倫子様と道長さんとのお二人のことであったり、藤原家のことであったりっていうものを自分に何ができるかをすごく考えながらやっていたと思うので死に物狂いだったと思います。あのときの衛門様は。ぐらいの精神を削ってあの本を書き上げたんじゃないかなというふうに思いますね。
——印象に残っているシーン
「人妻であろうとも心の中はおのれだけのものにございます。そういう自在さがあればこそ、人はイキイキと生きられるのです」っていうセリフがあったんですけれども、あのセリフはやっぱり印象深いですね。視聴者の方々もたぶんそうだと思うんですけれども、あのことばって本当に恋愛だけじゃなくて、いろんなことに対して置き換えられることばでもあると思うので、実際に自分も今生きていて、そういうふうに思うこととかも山ほどあるので、あのことばは本当に心に残ったことばですね。