「知らない明日、未来のために一緒に歌いたい」──「蒼井翔太 LIVE 2017 WONDER lab. Ø (ゼロ)」千秋楽公演レポート

12月17日(日)18時30分 アニメイトタイムズ

2017年10月に2ndアルバム『Ø』をリリースした蒼井翔太さんが、11月26日(日)、自身最大規模となるライブツアー「蒼井翔太 LIVE 2017 WONDER lab. Ø (ゼロ)」の千秋楽を東京・両国国技館にて開催しました。

自身初の2daysライブの2日目となったこの日。蒼井さんのクリエイティブな感性が発揮され、こだわりぬいたステージングで約7000人のファンを魅了しました。 
「皆さんに恩返しをしたい」
まず客席を沸かせたのは、真っ白の空間に、『Ø』のジャケットでお馴染みのピンク色の髪の蒼井さん(通称『Ø』くん)が佇んだ映像でした。花を摘むと場面が転換。和装の蒼井さんが神社でお参りをしている姿が映し出されます。

そして、絵馬の「君に会えますように」の文字が見えると——『零』のイントロを出囃子に、襖が描かれたステージ後方から和装の蒼井さんが登壇。

ミュージックビデオを再現した華やかな幕開けで「東京、最終日行くぞー!」と、最新アルバムから『零』『奏世』と和風ロックナンバーを2曲連続で披露します。『奏世』では、ファンにリクエストしていたUOの点灯により、会場がより強いオレンジ色に染まりました。

「皆さんこんにちはー!」と切り出した最初のMC。「7000人のみんなと、この僕、バンドの皆さん、ダンサーのみんなと全員でステキな時間を過ごそうと思います!」と語尾に力を込めます。

ファンの「まわって〜!」の歓声に応え「昨日もまわりましたけど、今日は最終日ですし回ります」と衣装を見せました。この和装は“折り鶴”をテーマとしたものだそう。

「数ある童話のなかでも“鶴の恩返し”が好きなんです。デビューをしてから、本当にたくさんの方に応援していただいてます。鶴が恩返しをするのはおじいさん一人かもしれませんが、僕は皆さんに恩返しをしたいと思ってます」と伝えると、ファンから温かな拍手が沸きました。

穏やかな声色でしたが、最終日とあって「変に緊張している」と蒼井さん。しかし、次の『glitter wish』では、それを一切感じさせない明るいパフォーマンスで、濃密な一体感を楽しみます。

少年のような笑顔を見せた矢先に、エネルギッシュな『HEAVEN!』、<生まれ変わっても「みんな以外は見えない」!>と絶叫した『MURASAKI』……と、一転して男らしい声色でファンを魅了します。

序盤のブロックで、これだけたくさんの表情を見せられるのも、めまぐるしい速度で進化してきた蒼井さんならではでしょう。 
「『Ø』を起点にいろいろな楽曲、いろいろな姿を見せていきたい」衣装の細部までこだわりを発揮
次のブロックでは、真っ白の衣装で登場。ダンサーと息のあったパフォーマンスで『Stay With Me!!』『flower』を披露します。さらに自身が作詞作曲を手掛けた『Powder snow』、1stシングルのロックナンバー『Virginal』と、メッセージを強く感じさせる曲が続きました。

「みんなの声がイヤモニを通して伝わってくるんです。凄いパワーだなっていつも思います」と嬉しそうに蒼井さん。

コールアンドレスポンスのあとに男性客が増えてきていることにも言及し「いつか女の子DAY、男の子DAYとかできるのかなぁ」と夢を膨らませます。

「お姫様はいっぱいいる。王子様は僕がいいので、男の人たちは僕を守るナイトになってくれますか?」と問いかけると、フロアからは野太い声援が上がりました(笑)。 
続いてアルバムタイトルの話に。「(タイトルの)『Ø』という数字にはイチを生むパワーがあるなと思ったんです。日頃写真や演技などで色々な蒼井翔太を見せていますが、『Ø』を起点にもっといろいろな楽曲、いろいろな姿を見せていきたい、いろいろなイチを生み出していきたいって。そんな決意が込められています。だから今回のライブでも『Ø』からイチを作ってみたいなと思っています」。

そして、今回のツアーで初の挑戦となるアコースティックコーナーへ(その準備中に、バンドメンバーに「蒼井翔太の気になるところ」を直撃して大盛り上がり)。

アコースティックに選んだ曲は、蒼井さん作詞作曲の『ずっと…』、ニューアルバムに収録の『Always Be Together』。ファンとの確かな絆があったから生まれたであろう曲を、大切に歌っていきます。

観客の手拍子と温かみのある丸い音色のなかで、伸びやかな声を響かせました。

「……こういうのもいいね。より一層濃い時間になったかなと思います」と、ゆっくりとした時間を過ごしたあとは、フラッグ曲の『Hungry Night』で観客を笑顔いっぱいにさせます。 
ここで2回目のムービーへ。さきほどの『Ø』くんが花を摘んでいる映像が映し出されたかと思うと、今度は宇宙にいる蒼井さんがキラキラとした星をひたすら投げていきます。それを地上にいると思われる『Ø』くんが受け取った瞬間に暗転。

その映像から繋がるように『INVERTED』を、約10mの高さのリフターに乗って(!)歌唱します。四方八方に飛び交うレーザー演出で、神々しいまでの世界観を構築していきました。

そして『DDD』『イノセント』『絶世スターゲイト』と畳みかけるように客席の熱狂を打ち上げていきます。激しい曲調にも関わらず、歌えば歌うほど潤っていくような、力が増していくような歌声で、燃え盛るようなクライマックスを刻みました。 
「すごい楽しい、全力で乗ってくれてありがとう!」と笑顔で蒼井さん。3着目となった衣装には「ちょっと仕掛けがあります」と客電を落とします。すると、ブラックライト仕様で輝き、客席からは驚きの声が上がりました。

「さきほど『Ø』からイチを生む存在になりたいとお話しましたけど、『Ø』からイチを生む存在って世界で例えたらなんだったんだろう?って考えたんです。世界の始まりはビッグバンだと、聞いたことがあります。ちょっと大きく出ましたが(笑)、惑星の大爆発をテーマに衣装を作ってもらいました。爆発するとき、光が線のようにスッと出るんだよ。その光の線をイメージして、この(衣装の)トゲトゲした部分を作ってもらって……」と話していると、ざわざわとした反応が気になったのか、「えっ、みんな分かってる!? 理解してくれてるかなぁ?」とツッコむ場面もありました(笑)。

そんな和やかなムードのなか、今回のライブに秘められていた決意を話します。

「前回の“WONDER lab. 〜prism〜”に来てくれた方いらっしゃいますか?(ハーイ!の声) そのなかには、今回の会場に入ってステージを見て“シンプルだな”と思われた方もいらっしゃるかもしれません。今年30歳になって、もうひとつ新しいことをしたいなと。そして、ちゃんと“うた”で皆さんの心に気持ちを届けていきたいなということで、セットでは飾りすぎず、また新しい蒼井翔太のライブが見せられたらいいなと思って」。 
ファンひとりひとりと目を合わせるように、さらに続けます。「会場を出て家路についたときに“寂しいな”って思うんじゃないかなと思います。僕も一緒なんです。でもこういう風にみなさんと会える機会をこれからもずっと守っていきたい、作っていきたいなと思っています。なので、また会いたいと思っていただけたら、僕はいつでも待っています。次の最後の曲は、いつも僕はここにいて、僕たちはひとりじゃないんだよって思いを込めて作っていただいた曲です」とバラード『ココに』を熱唱。

<僕ならココにいるよ 溢れる想い胸に 数え切れない程の「ありがとう」>と感謝の気持ちをうたで贈ります。歌い終わった瞬間の、アスリートが大舞台を終えたときのような表情がなんとも印象的でした。


アンコールではサプライズも…!
アンコールはアルバムラストのダンスチューン『SMILE SMILE SMILE』からスタート。K-POPを彷彿させるセクシーなダンスに、客席からは悲鳴のような歓声が沸き起こりました。

直後のMCで「どんなダンスにしたい?って言われたときに“腰を振りたいです”って……なんで言ったんだろう?(笑) 男としての魅力をちょっとでもアップさせたかったんです」と恥ずかしそうに話したときも、同様の歓声が響き渡りました(笑)。

また、サビの振付が手話で「え・が・お」を表現していることも話し、「次歌うことがあったら、みんなで一緒にできたらいいなと思ってます。ぜひ覚えて帰ってください」と伝えました。

さらに、本日の公演の模様が2018年1月20日(土)にTBSチャンネル1で放送されること、2018年6月30日に千葉・幕張イベントホールでファンクラブイベントが開催されることを改めてアナウンスします。

一息ついたところで客席に、蒼井さんが所属する「キング アミューズメント クリエイティブ」のマスコットキャラクター“きんくりん”が突然の登場。「なんで!?完全にアポなしなんだけど!」と驚きの声を上げます。

「でもね、きんくりんちゃんのタスキに名前を書いてあげたの」と話している途中に、客席からざわざわとした声が。

「えっ、なになに?」と蒼井さんがきんくりんを見ると、名前を書いたはずのタスキには「9thシングル発売決定」の文字が——これには蒼井翔太さんも驚いた様子で、「ええ、やったー!」とファンと喜びを共有しました。

「今知ったから僕も驚いているんだけど……とにかく、皆さんの喜んでもらえるようなシングルにできたらと思ってます、楽しみに待っててください!」と興奮気味に語り、合言葉の「えいーい!」をファンと叫びました。

最後は落ち着いた声色で「最後にこの曲を聞いてもらえたらと思います。僕のデビュー曲です」。『Ø』からイチを生み出したい——まさに当時そんな想いで歌ってたであろうデビュー曲『ブルーバード』は、いつも以上にエモーショナルに響きました。 
「ここが終わりじゃない」
ファンの大きな歓声を受けてダブルアンコールへ。「これは敵わんわ。みんなの声が、想いが、僕の身体のなかを……こんなこんなになりながら(駆け巡って)、自然にうたが、声が出てきます。不思議だなぁ!こういう繋がりをもっと繋いでいきたい、強くしていきたいなと思います。これからも応援よろしくお願いします!」と明るく話しました。

しかし、初の本格的なツアーのため不安もあったと吐露。「大丈夫かな、最後までできるかなと不安だったこともありました。でも皆さんの顔を見ると“あ、できるな”って。本当に、皆さんの力でステージで歌を歌うことができています」。

そして「ここが終わりじゃないぞ!ここからみんなも、また、いろいろなことがはじまります。知らない明日、未来のために一緒に歌いたいと思います!」と、『START!!』を晴れやかに届けました。

万感のフィナーレを迎えると、時間をかけて客席に手を振り「大好き!」と投げキッス。蒼井さんがバックステージに戻ってからも、「ありがとう!」の声は止まらず、BGMで流れていた『SMILE SMILE SMILE』をファンが歌い続けました。

この深い愛情と繋がりこそが、蒼井さんとファンの明日の力となる。そんな風に感じさせた、圧巻の景色でした。[取材・文/逆井マリ]

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