吉岡里帆は意識高い系 いまの彼女は多くを語りすぎている

12月17日(日)7時0分 NEWSポストセブン

吉岡里帆は機能美な人のはず(イラスト/ヨシムラヒロム)

写真を拡大

「Yahoo!検索大賞2017」の女優部門賞に吉岡里帆が選ばれた。検索大賞の概要をみると、「この一年間で、多くの国民に支持され、前年と比べ検索数がもっとも急上昇した人物、作品、製品に贈られる賞」とある。検索とは残酷な行為だ。その人やモノに対して好意や高評価をもたなくても検索はさかんになされる。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、女優・吉岡里帆の検索人気と、若手女優のドーナツ化現象についてつづる。


 * * *

 担当編集Yは言った「いやぁ、再来年なにしてるか分からないですよ」


 僕は言った「アナタに里帆のなにがわかるんですか!」


 この不毛なやりとりが展開されたのが先日。


 この「里帆」とは、女優の吉岡里帆。僕にとって2017年とは、誰彼構わず「吉岡里帆って知ってますか?」と熱弁した年であった。


 今まで20人以上のメンズと吉岡里帆についてのトークセッションを重ねた。「キライ」と答える人は皆無で、全ての男性が「吉岡里帆がスキだ」と答える。


 芸人の友人は「あの芋っぽい感じがいいよね」


 編集者の知人は「手が届きそうな感じ」


 と語った。「よくその顔で言えるな!」と思いつつも、分からなくもない里帆観。つまり、男性陣にとって吉岡とはそーいった存在なのである。


 反対に、女性人気は低く「スキ」と答えた人はいない。「まぁ、かわいいよね」と話すが、その顔はブルー。執拗に聞けば「女として絶対に勝てないからヤダ」という本音も漏れる。前出の担当編集者Yも女性。「吉岡里帆はうすっぺらい」と繰り返していた。


 吉岡里帆とは手が届きそうで届かない、男が求める「理想の彼女」を具現化した存在なんだ。


 また、彼女の魅力は身体にも表れる。天真爛漫なルックスに、似合わないエロい肢体。豊穣な胸と白い肌、胸から腰にかけての曲線は芸術的である。指でなぞりたくなる微妙に割れた腹筋も芳しい。


 雑誌のカバーを飾る吉岡里帆を見つけては購入するLife。僕は、彼女のページだけカットしスクラップブックを製作していた。


 そんな最中の日曜日。


 友人から「『ごめん、愛してる』見てる? 吉岡里帆ヤバイよ」とLINEが届く。


『ごめん、愛してる』とは2017年7月9日から9月17日までTBS系「日曜劇場」 で放送された恋愛ドラマ。主演はTOKIO長瀬智也、そしてヒロインを演じたのは吉岡である。


 里帆の本分が、グラビアではなく女優だとは知っていた。しかし、彼女の演技には全く興味がなく『あさが来た』『ゆとりですがなにか』『カルテット』といった出演作は一切見ていない。


「ナニがヤバイのか?」とチャンネルをTBSに合わせる。長瀬智也が病気で倒れるシーンが流れてた。「大丈夫?」と駆け寄る吉岡里帆。


 ものの数秒で分かった、演技力がヤバイのである。しかも、良い方の「ヤバイ」ではなく「ヤバイ」ほどに低い。初見、冗談抜きで「芝居くさい演技が求められる」妄想シーンかと思ったほどに。


 その後『ごめん、愛してる』を全話鑑賞。彼女の演技は総じてズレていた。見ている方が恥ずかしくなるほどに。


 共演の池脇千鶴の演技がまた上手く、一緒に映るシーンの落差はパナいんだ。


 続けざまに他の作品も鑑賞したが、優れた演者であるとは口が裂けても言えないレベル。現時点での演技力は、並以下だと思う。


 しかし、吉岡里帆は誰よりも「演技論」を語るのが好き。


 根が真面目だからなのか、演じるという行為について真っ正面から説く。黒木華ならば説得力も生まれるが、今の吉岡をもってすれば下手の横好き。もしくは意識の高い系。


「18歳の時に小劇場で観た舞台に衝撃を受け、学生時代は京都の小劇場の舞台に立った吉岡さんは、アイドル出身の女優とは雰囲気がひと味違う。 下北沢や高円寺で見かける、役者バカ系の女優なのだ。役者バカというのは、もちろんホメ言葉。(原文ママ)」


 これ、東京カレンダーで彼女を評した文章。


 吉岡里帆は、グラビアで得た圧倒的な男性支持によって人気が出た女優。男性陣が評価したのは「ムラムラする」という彼女の四肢に宿る機能美。


 彼女ほどアイドル的な女優はいないと思うのだが……、これを書いたライターに真意を聞いてみたい。


 AKB時代の前田敦子大島優子がしきりに「女優になりたい、女優になりたい」と語っていた。吉岡里帆はそのメンタリティに近い。「女優に憧れる、夢見る少女」なのだ。


 女優と云うが、芯となる演技力はおざなりで。僕は、これを若手女優のドーナッツ化現象と呼んでいる。


 吉岡はカルチャーサイト「she is」でグラビア時代について下記のように語った。


「週刊誌を見るときに本当に考えてほしいのは、写真に写っている子たちは、一世一代の賭けをしているということ。消耗品になることを前提に脱いでいることも含め、いろんなことを思いながら、そこで笑顔でいるんだよっていうのをわかってほしいなと思います(原文ママ)」


 水着グラビアとは、男性諸君のペーパーレッドブル。雑誌を開き「あぁ、ヤリてぇなぁ〜」と願い、ページ閉じて「明日もがんばろう!」と誓わせることが効能。


 彼女の意見を汲んで、グラビアを見ることはしんどい。


 グラビア経由女優行きの代表格、小池栄子が過去にこんなことを言った。


「グラビアはただの通過点ではない。プライドを持ってやっている」


 小池栄子がかつて所属していた事務所イエローキャブの野田社長のグラビア哲学。


「いかにヌカせるか、いかに勃たせるか」


 これが真理だろう、だからグラビアは偉大なのだ。


 吉岡里帆は「理想の彼女」を喚起させる機能美の人である。男性ファンも彼女から掻き立てられるイメージを愛す。だから、勝手に想像させておけば良いのだ。


 過度な発言<秘密に心ときめく、これが客の心情。


 今の吉岡里帆は多くを語りすぎている。

NEWSポストセブン

この記事が気に入ったらいいね!しよう

吉岡里帆をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ