中国、『モンハン』騒動で検閲を強化 劇場版『鬼滅の刃』の公開が延期に?

2020年12月18日(金)13時30分 シネマカフェ

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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今月初め、中国でハリウッド実写版『モンスターハンター』が公開されるやいなや、アジア人に対する人種差別的なセリフがあるとして上映が中止になった。

この件を受けて、同国の「国家電影局」は海外の映画に対する検閲の強化を決め、すでに承認した複数の映画作品に対して2度目の検閲を行っているという。「The Hollywood Reporter」は「徹底的な見直し」がされていると報じている。

日本の作品にも影響が出る模様だ。興収300億円を突破し、大ヒット上映中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の中国での公開に遅れが出るとみられている。当初は今月の終わりもしくは来月の初めに公開を予定していたが、2度目の検閲が必要となり混乱が生じているという。同じく日本のアニメ『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song』も同様の運命をたどることになりそうだ。

どちらの作品も「検閲を通過できない」という要素はないものの、検閲の過程に時間がかかるため、予定していた年末年始の公開には間に合わない可能性が高い。さらに、春節(旧正月)の時期には海外作品を公開することは認められていないため、2月の終わりから3月の初めまで公開時期を待たなければならないことが予想される。その頃までには海賊版が出回り、映画の興収に大きな影響が出る懸念もある。

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