マーク・ラファロ、トッド・ヘインズ監督に「長電話で説得した」『ダーク・ウォーターズ』“前日譚”語るインタビュー映像
2021年12月18日(土)17時30分 シネマカフェ
2016年1月6日、ニューヨーク・タイムズ紙にて掲載された、環境汚染問題をめぐってひとりの弁護士が巨大企業との闘いを繰り広げてきた軌跡が綴られた新聞記事から全てが始まった本作。今回到着した映像では、その掲載された記事を発端とするプロジェクト始動や、当時のビロット弁護士の心境など、映画製作の前日譚が明かされる。
俳優であると同時に、長年にわたって環境保護に熱意を傾けてきたマークは、今作について「エージェントが映画化の話があると教えてくれた。プロデューサーをやらないかと言われたので、この話を世に広めたいからぜひやるよと答えた。注目を集められると思ったし、娯楽性の高い作品にもできる。これは実話に基づいたホラー映画だよ」と製作としても参加した経緯を語る。また、トッド・ヘインズ監督にオファーしたときのことを、「彼に引き受けてもらいたくて長電話で説得した。トッドの最初の返事は忙しくて無理だったんだ。それはもちろん分かってたけど、好きなジャンルの作品だと言っていたし、直感で彼が適任だと思ったんだ。引き受けてくれて本当によかったよ!」と回顧。
一方、ニューヨーク・タイムズ誌に掲載された記事“デュポン社にとって最悪の悪夢になった弁護士”の当該者本人、不屈の弁護士ロブ・ビロットは、マークの役作りに協力。ビロット弁護士は「マークは私の自宅まで来てくれたし、ウエスト・バージニア州にも同行した。映画の撮影にもかなり立ち会わせてもらったんだ。彼は本当に素晴らしい仕事をしてくれた。これは世の中に警笛を鳴らす作品だ」と感銘を受けたと語っている。
そして、「我々には知る権利があり、ロブ・ビロットのような人たちの努力によって必要な情報は提供されている。変化を促すのは我々の役目であり、今こそ行動に移す時だ」というマークの熱いメッセージで映像は締めくくられている。
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。