一人で脱北した女性、子どもを北朝鮮に残した理由を明かす「夫を事故で亡くして…」
2024年12月21日(土)7時30分 ABEMA TIMES
脱北YouTuberの母が1995年に起きた北朝鮮の深刻な食糧危機を回顧。事故で夫を亡くす悲劇も重なる中、一家を救うために娘たちを北朝鮮に残し自分一人で脱北した理由を明かした。
【映像】飢えに苦しむ北朝鮮の人々&実際に脱北したルートの様子
12月20日(金)、ABEMAにて『ダマってられない女たち』#2が放送。この番組はさまざまな女性の生き様に密着取材し、今を生きる女性の“幸せ”を飾らない言葉で語り尽くすトークバラエティ。MCはMEGUMI、剛力彩芽、ヒコロヒー。
今回フォーカスしたのは、女性脱北YouTuber・ハナさん。北朝鮮から中国へと命がけで脱北した過去を持つ。ハナさんは「金正日政権になってみんな飢えに苦しんだ」と過酷な生活を振り返った。
北朝鮮は1995年に経済政策失敗。深刻な食料不足に陥り最大約300万人が餓死したといわれる。そんな折、さらなる悲劇が一家を襲う。
ハナさんの母は「夫を事故で亡くしてますます生活が苦しく」と語り、「このままでは家族全員餓死すると思いました」と沈痛の面持ちを見せた。
一家の危機を打破するため、96年、母が単独で脱北。中国でお金が貯まったら家族を呼び寄せるつもりだったそう。
「バレたら射殺」という危険を犯しながらも、ハナさんの母は北朝鮮と中国の間にある川を渡った。「娘が心配だけど、それよりお金を稼がないと子どもを飢えさせる。悩んでいられなかった」とハナさんの母。娘たちが生き延びると信じ、2年後に帰る約束をしたと振り返った。