稲垣吾郎&妻夫木聡&小栗旬ら、独特の色気を放つ12月生まれの艶男たち

2018年12月21日(金)7時45分 シネマカフェ

稲垣吾郎&妻夫木聡&小栗旬&本木雅弘 (C) Getty Images

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12月生まれには、それぞれに独特の色気を放つ、日本を代表する艶男たちが勢ぞろい。新境地に果敢に挑む稲垣吾郎、“同い年”岡田准一と16年ぶりに共演した妻夫木聡、ハリウッドデビューも決まった小栗旬に、時代を牽引してきた本木雅弘や江口洋介という50代の渋メン俳優にも迫った。


稲垣吾郎、映画やバラエティで新境地を開いた艶男!
1973年12月8日生まれ、45歳となった稲垣吾郎。初演から3年、再びベートーヴェンを演じる舞台「No.9 ー不滅の旋律ー」の大阪公演中に誕生日を迎えた。Amazon Prime Video配信中のドラマ「東京BTH〜TOKYO BLOOD TYPE HOUSE〜」の劇中でも、共演の要潤と勝地涼により誕生日パーティーが催されていた。


「東京BTH」とは血液型O型の稲垣さん、A型の要さん、AB型の勝地さんが住むシェアハウスを舞台に、毎回“入居希望”の多彩なゲストを迎えてゆるめのトークを繰り広げるシチュエーションバラエティドラマ。稲垣さんがコメディ巧者の2人に引っ張られるように、かつてないリラックスした表情を見せるのが面白い。ゲストには柄本佑や森崎ウィン、水嶋ヒロらに加え、草なぎ剛も登場。

10月に「とある撮影にて」と題した自身のブログで草なぎさんの愛犬“くるみ”を抱っこした2ショットを公開、「この間、パパはギターに夢中だったのです。笑」と明かしてファンから反響を得ていたが、この「東京BTH」の撮影だったらしい!


これまで数々のTVドラマはもちろん、三谷幸喜が舞台版を自ら脚色し、役所広司と共演した『笑の大学』(04)、“暴君”明石藩主・松平斉韶を怪演し、国内外で高い評価を得た三池崇史監督『十三人の刺客』(10)などに出演、特に同作以降はドラマでもヴィランがハマるようになっていった。

「新しい地図」として再スタートを切ると、今年4月に公開されたオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』は全国86スクリーンで2週間限定公開ながら映画ランキング入り。念願の鬼才・園子温監督とのタッグが実現した。


また、阪本順治監督による主演映画『半世界』(2019年2月15日公開)が第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、観客賞を受賞したことも記憶に新しい。アイドル時代からは想像もつかない、ヒゲをたたえた“山男”の炭焼職人役に、「環境が変わってから役者としては初めてのお仕事でしたので、この作品にめぐりあえたのは幸せなこと」と自身でもふり返っている。


2019年には、手塚治虫のアダルトマンガを初映画化、禁断の香り漂う『ばるぼら』で“艶女”二階堂ふみと初共演。「夢だったのかな」とふり返るほど、幻想的でむきだしの愛を演じた稲垣さんには期待が高まる。また、草なぎさん&香取さんと「新しい地図 join ミュージック」として発表した新曲「#SINGING」など4曲が定額制音楽配信サービスAmazon Music Unlimitedにて配信中で、「東京BTH」主題歌のソロシングル「SUZUNARI」が12月21日(金)に配信される予定。



妻夫木聡、硬軟交えた演技派の艶男!
1980年12月13日生まれ、38歳の誕生日を迎えたばかりの妻夫木聡。現在公開中の『来る』は『パコと魔法の絵本』『渇き。』に続く3度目の中島哲也監督作品。“それ”に狙われる田原家のイクメンパパ(でも薄っぺらい)を演じており、主演の岡田准一と16年前の「木更津キャッツアイ」最終話以来、念願ともいえる共演が実現している。


ストリート系高校生モデルとして人気を博し、ホリプロ、アミューズ、ニッポン放送合同の「スタアオーディション」で300万人の中からグランプリに選ばれ、1998年に俳優デビュー。初主演映画『ウォーターボーイズ』(01)でブレイクを果たし、犬童一心監督の『ジョゼと虎と魚たち』をはじめ、『春の雪』『涙そうそう』などで着実にステップアップ。人気とともに高い評価を集めていく。2006年には『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に特別出演したことも。


NHK大河ドラマ「天地人」(09)で主演を務めた頃からますます脂がのり、川村元気プロデューサー×李相日監督の『悪人』(10)では逃避行する殺人犯を演じて日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、同じく『怒り』(16)では綾野剛と同性カップルを演じて同・最優秀助演男優賞を受賞。山田洋次監督の『東京家族』や『家族はつらいよ』シリーズでも主要キャストを務める常連だ。


今年、3年半ぶりに連続ドラマ主演を務めたWOWOW「イノセント・デイズ」では企画から売り込み、傑作『愚行録』の石川慶監督と再タッグ。10度目の共演という新井浩文からも「企画・妻夫木聡とあった時点で『勝った!』と思った」と言わしめ、連続ドラマWらしい意欲作を作り上げた。


CMでは「ロト7」やサッポロ「生ビール・黒ラベル」の大人エレベーターなど人気シリーズも数多いが、トヨタ「未来のドラえもん」編に登場した“30歳の野比のび太”を違和感なく演じられるのはおそらく妻夫木さんしかいないだろう。最近では花王「メリット」でのパパぶりも見逃せない。40代を前にして、円熟味とともに人間的な魅力をいっそう感じさせている。



本木雅弘、アイドルから唯一無二の映画俳優になった艶男!
1965年生まれ、12月21日で本木雅弘は53歳となる。トム・クルーズやジョニー・デップなどハリウッドでも50代俳優が第一線で大活躍しているが、層の厚い日本の50代俳優の中でも大人の色気を醸し出す艶男の代表格だ。9月に亡くなった樹木希林さんの告別式では、娘婿として時折“希林節”を交えながら会見する姿が印象的だった。余命宣告からの希林さんとのやりとりや内田裕也との関係について、まさに“おくりびと”のような役割を果たしたようだ。


小泉今日子や中森明菜ら“花の82年組”といわれたアイドル全盛期に「シブガキ隊」として活躍し、解散後は俳優に本格シフト。周防正行監督の『ファンシイダンス』(89)では坊主頭となって衝撃を与え、監督と再タッグを組んだ『シコふんじゃった。』(92)では生尻にまわしを締めて大学の弱小相撲部員を演じる姿が高い評価を集め、その年の主演男優賞をほぼ総なめに。

1992年にリリースした井上陽水のカバー曲「東へ西へ」で紅白歌合戦に初出場するも、そのパフォーマンスが物議を醸すことに。いま思えば、本木さんの表現力がTVという枠には収まりきれなかったのかもしれない。

そして、主演を務めた『おくりびと』(08)が日本的な死生観や家族の再生が国を超えて受け入れられ、第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。原案となった「納棺夫日記」の原作者に直談判するなど自ら映画化に動き、本木さん自身も国内外で多くの男優賞に輝いた。


2015年には昭和天皇を演じた『日本のいちばん長い日』、テロリストを演じた『天空の蜂』という2作品で映画界を席巻。続く7年ぶりの主演映画『永い言い訳』(16)では、まるで彼そのもの(?)といえる自意識過剰な人気作家を西川美和監督のもとで好演した。事故で亡くなる妻役を演じた深津絵里とはドラマ「最高の片想い」以来、実に21年ぶりの共演となったことも話題を呼んだ。


小栗旬、『ゴジラ』シリーズでハリウッドに挑戦する艶男!
1982年12月26日生まれ、36歳を迎える年男・小栗旬。今年はキャストも笑いやアクションもさらにスケールアップした『銀魂2 掟は破るためにこそある』が35億円突破の大ヒット。今回も、スクリーンから伝わる座長・小栗さんを中心にしたチームワークが魅力の1つとなった。また、盟友・鈴木亮平の大河ドラマ「西郷どん」では坂本龍馬に扮して注目を集めた。


子役として1995年に大河ドラマ「八代将軍 吉宗」でドラマ初出演、反町隆史版「GTO」では気弱ないじめられっ子、2000年の「Summer Snow」では堂本剛(KinKi Kids)の弟役を演じたことも。その後「花より男子」シリーズの花沢類として人気を不動のものにするが、『クローズZERO』シリーズではキラモテ男子のイメージを一新、ワイルドさを増して幅広い層の支持を得た。また、2003年に初出演して以降、蜷川幸雄作品の常連としても活躍、『シュアリー・サムデイ』では映画初監督も務めている。


近年では「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」と異色の設定や怒涛のアクションなど、TVドラマの枠を超える意欲作にも取り組みつつ、主演ドラマの映画化『信長協奏曲』(16)も大ヒットに導いた。そこへ来て『銀魂』だ。人気漫画の実写映画化がことごとく伸び悩む中、2017年邦画実写No.1を記録。名実ともに日本のトップ俳優の1人となった。


2019年は蜷川実花監督のもとで太宰治となり、名作の誕生秘話を描く『人間失格』が待機。そして、2020年全米公開予定の『ゴジラvsコング』(原題:『GODZILLA VS. KONG』)でついにハリウッド進出を果たす! これは、渡辺謙が対峙したハリウッド版ゴジラと、あのトム・ヒドルストンが対峙したキングコングとの激突が描かれるもの。『クローズZERO』『クローズZERO II』、そして『銀魂』での活躍が高く評価されての起用と伝えられている。多様性を求める現在のハリウッドに、アジア系俳優として食い込む大きなチャンスだ。

なお、先日は山田孝之とバディ役で共演する富士通 arrows「割れない刑事シリーズ」の最新CMが公開されたばかり。つい、ドラマ化や映画化の妄想が膨らんでしまうシリーズだ。




江口洋介、“元祖”チャラ男から実力派俳優に転身した艶男!
1967年12月31日生まれ、大みそかに51歳を迎える江口洋介。先日、最終回を迎えた月9ドラマ「SUITS/スーツ」は織田裕二と鈴木保奈美の「東京ラブストーリー」(91)以来27年ぶりの共演が話題となったが、この両人を見ているとつい、江口さんを思い出してしまう人は多かったはず!?


映画初出演作『湘南爆走族』(87)でも織田さんと一緒だった江口さんは、いま改めて注目されている90年代のトレンディドラマを牽引してきた1人。「東京ラブストーリー」(月9)では織田さんと鈴木さん、「愛という名のもとに」(木曜劇場)では鈴木さんと唐沢寿明と共演、「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」(ともに月9)などはいずれも高視聴率を獲得。また、シンガーソングライターとしても知られ「恋をした夜は」「愛は愛で」などのヒット曲も。妻・森高千里との出会いは音楽活動がきっかけという。

当時は長髪がトレードマークで、“あんちゃん”を除いて、たいていはチャラいモテ男。やがて、本格医療ドラマ「救命病棟24時」シリーズ(99〜10)で救命医・進藤先生として硬派なイメージを確立。その後、唐沢さんと共演した「白い巨塔」でも医師を演じ、社会派のWOWOW連続ドラマWにも多数出演している。


映画でも多彩な作品に出演しており、TVSPから続投した『アンフェア the movie』、タイの児童買春を取り上げた『闇の子供たち』、映像美が革新的な紀里谷和明監督の『GOEMON』、西原理恵子原作の『パーマネント野ばら』ほか、『るろうに剣心』シリーズの斎藤一としてもおなじみ。上記の本木さんとは『天空の蜂』で見応えある共演を実現させた。


2018年は『孤狼の血』のヤクザから『BLEACH』の子ども思いのパパまで演じ分け、15年ぶりに復帰した“古巣”の月9枠「コンフィデンスマンJP」で“日本のゴッドファーザー”を演じるも、ダー子(長澤まさみ)に見事出し抜かれることに…。最近では、潜入スパイチームのリーダー役がちょっぴり“あんちゃん”を彷彿とさせるカッコいいCMも登場しており、こんな世界観の作品も観たくなってくる。

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