大病リスク5.2倍…睡眠時無呼吸症候群の症状と危険サイン

12月22日(金)11時0分 女性自身

女性自身[光文社女性週刊誌]

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「タレントの野村沙知代さんが“虚血性心疾患”で亡くなられましたが、この疾患も“睡眠時無呼吸症候群”(以下、無呼吸症)が引き起こす可能性があります」


そう警鐘を鳴らすのは、RESM新横浜、睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長の白濱龍太郎先生だ。無呼吸症とは、睡眠7時間以上の間に、呼吸が10秒以上止まる無呼吸状態が30回以上起きたり、睡眠1時間に平均5回以上、無呼吸状態が起きたりする睡眠障害のこと。


「中年以降の太った男性がなりやすいとおもわれがちですが、女性でも更年期ごろから増え始め、閉経後は3倍にも急増します。症状が、更年期障害と似ていることもあり、女性は気づきにくいのです」(白濱先生・以下同)


これには、女性ホルモンのプロゲステロンが関係しているという。


「プロゲステロンには、呼吸中枢を刺激する働きがありますが、閉経後は分泌量が減ってきます。また、加齢によって気道周辺の筋肉も弱まってくるので女性でも無呼吸になりやすい。とくに肥満気味の方、痩せていても小顔で下顎が後退しているような方、首が太くて短い方などは、寝ているときに気道が塞がれやすく、無呼吸に陥りやすいので注意が必要です」


たかが睡眠と侮るなかれ。無呼吸患者を18年間追跡したアメリカの調査では、心筋梗塞や脳卒中、心不全、高血圧などの循環器病で死亡するリスクが、無呼吸患者では、健康な人の5.2倍も高いことが報告されているのだ。


「正常に呼吸している場合、血液中の酸素濃度は96〜100%に保たれています。しかし重度の無呼吸症になると、睡眠時の血液中の酸素濃度は正常時の60%にまで落ち込みます。これは、エベレストなど8000メートル級の山頂にいるより酸素が薄くなっている状態。就寝中に、こうした状態が繰り返されると、血管の内側の壁がだんだん厚くなる“動脈硬化”が進み、冬場のホースのように血管が硬く、もろくなります。血管にこぶができたりして、これが心筋梗塞や心疾患などを引き起こします」


もともと高血圧や高脂血症など、動脈硬化を促進させる要因のある人が無呼吸になると、“突然死”を招くリスクが高まるというわけだ。“万病のもと”ともいえる無呼吸症。潜在患者数は300万人を超えているが、実際に治療を受けている患者数は、30万人程度。とくに女性は、受診率が低い。


手遅れにならないためには、「更年期障害かな」と自己診断せずに、次のリストをチェック。


【生活習慣・既往歴】


□肥満気味である


□たばこを吸う


□お酒が好きで、就寝前まで飲んでいることが多い


□高血圧、糖尿病、脂質異常症になったことがある


【見た目】


□首が短く、太め


□下顎が小さい(小顔)


□歯並びが悪い


□舌や舌の付け根が大きい


【更年期障害と似ている症状】


□眠れない、夜中に目が覚める


□寝汗をかく


□頭痛がある


□頭が重たく感じる


□日中に眠気がある


□集中力の低下


□イライラする


□抑うつ気分


【夜寝ているとき】


□大きないびきをかく


□呼吸が止まる、呼吸が乱れる


□息苦しさを感じる、むせる


□何度も目が覚める


□何度もトイレに行く


□歯ぎしりをする


【朝起きたとき】


□寝覚めが悪い


□熟睡感がない


□常に口や喉が乾いている、口臭がある


□頭が痛い


リストの項目にひとつでも当てはまるものがあれば、無呼吸症の検査を受けてみよう。

女性自身

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