23年の現役生活に幕…元ヤクルト・五十嵐亮太が“最後のマウンド”で笑顔だった理由

12月23日(水)19時30分 TOKYO FM+

藤木直人高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。12月12日(土)の放送では、元東京ヤクルトスワローズの五十嵐亮太さんをゲストに迎え、お届けしました。

(左から)五十嵐亮太さん、藤木直人、高見侑里


五十嵐さんは、1979年生まれ北海道出身の41歳。1997年にドラフト2位で指名を受けてヤクルトスワローズに入団。最速158キロの速球を武器に、中継ぎや抑えとして大活躍し、2004年には最優秀救援投手に輝きました。
2010年にはアメリカに渡り、MLBのニューヨーク・メッツ入り。その後、トロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・ヤンキースと渡り歩き、2013年に福岡ソフトバンクホークスに入団し、日本球界に復帰。そして2019年、古巣ヤクルトに移籍するも、今シーズン限りで現役を引退。日米通算906試合、23年間の現役生活に幕を閉じました。
◆最後のシーズンで挑戦した悪あがきとは?
藤木:まずは23年間、本当にお疲れさまでした。引退を決断したのは、いつ頃だったのですか?
五十嵐:シーズンが始まる前から、妻には「今年、結果が出せなかったら辞めるつもりでいるから」ということは伝えていて、はっきりと決めたのは8月ぐらいですかね。
藤木:奥様はなんとおっしゃっていましたか?
五十嵐:「そろそろ(引退の意思を)球団に伝えようかなと思う」というところから(妻への説得を)始めたんですけど、最初はやっぱり否定的でしたね。「もうちょっと続けられるんじゃないの?」という感じが2〜3回続いて。でも、2軍でも結果が出せない時間が続いて、やっぱり球団に言わないと良くないという思いもあって、「(引退を)伝えたい」と話をしたときには受け入れてくれました。
藤木:奥様以外に相談された方はいらっしゃるんですか?
五十嵐:先輩の古田敦也さんには連絡しましたね。
藤木:それは引退を決断されてからですか?
五十嵐:決断してからです。「今シーズンで辞めることになりました」と伝えました。“ここまでやり切った”というのもあったので、古田さんも比較的あっさりと「そうか。お疲れ! じゃあ、今度どこかでご飯行こうか」って。それで、(引退後は)「仕事は、なにするの?」「まだ決まっていないです」というところから、“次の仕事に向けてどうするべきか”という話もけっこうスムーズに進んで、それもすごく感謝していますね。
藤木:古田さんは現役時代もすごかったですけど、今も解説者などいろいろな面で活躍されていますからね。
五十嵐:そうですね。そんな先輩が近くにいてよかったと思います。
藤木:復活の道を模索して、サイドスローに挑戦された時期もあったんですか?
五十嵐:最後の悪あがきですよね。妻にも何度か(引退したいと)話していたんですけど、なかなかあきらめてくれないので、「最後にサイドスローでうまくいったら頑張るから、もしこれでダメだったらあきらめよう」ということで、サイドスローに挑戦しました。
藤木:奥様は“辞めてほしくない”という思いが強かったんですね。
五十嵐:強かったと思います。“僕から野球を取ったら何もなくなる”と思ったんじゃないですかね(笑)。交際をしていたときからプロ野球選手で、結婚してからも、結果20年以上それが続いたので、それ以外の僕を知らないと言えば知らないじゃないですか。そういう“怖さ”みたいなものもあったんじゃないのかなと思います。
藤木:それでサイドスローに挑戦されて。手応えはどうでした?
五十嵐:見事に“なかった”というか(笑)、恥ずかしかったですね。自分で投げているときは、変化球も含めてすごくイメージしていたボールが投げれている感覚だったんです。でも、バッターと対戦したときに結果が出なかったのと、試合が終わって、自分の投げている映像を観たときに愕然としましたね(苦笑)。“これは無理だ”と思って。それで、次の日ぐらいに球団の人に「ここまでやったけどダメでした」と伝えました。
◆“最後のマウンド”の舞台裏
藤木:そして迎えた10月25日(日)の最後の試合。かつて、ともに戦った高津臣吾監督や石井弘寿コーチに見守られてのマウンドは、いかがでしたか?
五十嵐:遠征先に行くと、泊まるホテルにご飯が用意されているんですけど、僕は毎晩、高津さんと石井さんと食べに行っていました。それくらい野球以外のところでも一緒に時間を過ごしていた先輩なので、そんな2人がコーチや監督をやっているのはちょっと違和感はありましたね。
2人は、監督、コーチという立場ですけど、どこか“お世話になった先輩”というか、お兄さん的な感覚がずっと残っていて。引退試合の最後、投げ終わって高津さんが来たときに“なんでここに高津さんがいるんだろう?”ってちょっと思いましたね(笑)。

五十嵐亮太さん


藤木:そこに感激とかはなかったんですか(笑)? チームメイトのなかでも、より仲のよかった人に見守られて。
五十嵐:いろいろと感慨深いシーンは過去にいくつかあったんですけど、言われてみれば確かに、1軍のマウンドで高津監督と話したのは、あのときが最初で最後なんですよね。そのシーンはかけられた言葉とかもはっきりと覚えているんですけど。
藤木:どんな言葉をかけられたんですか?
五十嵐:「お疲れさま。今まで野球楽しかったでしょ?」と言われて、「はい、楽しかったです」と答えたら、「これからもっと楽しいから」と言われたときに、“あぁ、そうなのか”と。高津監督も、選手を引退された後もいろいろなことをされて、独立リーグの監督もされましたし、ヤクルトでコーチや2軍監督もされて……という方なので、そういった経験をお持ちの方の言葉というのは、ちょっと重かったですね。“これから楽しめるんだ!”と思って、ちょっとそこでウキウキしちゃったから、もう引退試合で泣くわけがない(笑)。
<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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