「親に紹介できる」ヴィジュアル系バンド、GLAY以外には?

12月25日(月)16時0分 NEWSポストセブン

ヴィジュアル系バンドシーンも様変わり?(イメージ)

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 髪の毛を派手なカラーで染め上げ、ド派手なファッションと過激なステージングで魅了する——。初期の「X JAPAN」に象徴されるような、現実世界とは相容れにくいイメージの強かったヴィジュアル系バンドは、若者にとって「親に隠れて楽しむ」文化だったと言えるかもしれない。しかし、近年そのシーンにも変化が生じているという。


 それが「親に紹介できる」ヴィジュアル系バンドの登場だ。きっかけとなったのは、10月に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)だった。ヴィジュアル系シーンの歴史が特集され、そこでゴールデンボンバー鬼龍院翔が「GLAY」の凄さについて説明する際、「親に紹介できるヴィジュアル系バンド」と評したのである。爽やかな見た目と楽曲で親も安心できるという意味だろうが、それ以降、バンギャル(※ヴィジュアル系バンドを愛好する女性)の間では、このワードが「言い得て妙」だと話題になり議論に火が着いているという。バンギャル歴15年という女性Aさん(30歳)はこう語る。


「この言葉は、周りのバンギャルの間でも大きな話題となりました。Twitter上では『親に紹介できるヴィジュアル系』として色々なバンドの名前が挙がっています。見た目も過激過ぎず、歌詞がエログロ・猟奇的ではなく演奏も上手い、メロディが美しいといったバンドは『親に紹介できる』バンドと言えますよね。


 例えば、メンバー全員がイケメン揃いの『A9』(エーナイン)は、イケメン好きなマダムにもウケそう。またヴィジュアル系には珍しく、ツインギターとキーボードを入れた6人編成の『Blu-BiLLioN』(ブルービリオン)は、K-POPアイドルのように爽やかイケメンが揃い、曲調も一般ウケしそうなものが多く、親御さんも安心しそうです。他にも『シド』や『MUCC』(ムック)、シャンソンも歌いこなすソロシンガー『Kaya』などが当てはまると思います」(Aさん)


 また、「X JAPAN」の熱烈なファンだという男性Bさん(36歳)は、男性目線から「親に紹介できる」ヴィジュアル系バンドを語ってくれた。


「僕が『X JAPAN』やハードロック、ヘヴィメタル好きの親世代に紹介したいのは、ヴィジュアル系のなかでもテクニカル系で重厚な音を出すバンドです。パチスロ界で大流行した『バジリスク甲賀忍法帖』の主題歌を演奏している『陰陽座』や、ヨーロッパでも人気が高く、耽美なネオクラシカル・メタルを奏でる『Versailles』(ヴェルサイユ)。今勢いがある『lynch.』(リンチ)も骨太なサウンドで邦ロックファンの男性でもハマる要素があるでしょう。若手のV系メタルでは『JILUKA』(ジルカ)が注目されていますね。


 この他、近年は男メタラーのファンも増えている『摩天楼オペラ』は僕のイチ押しで、NHKの『MUSIC JAPAN』にも出演しました。高い演奏スキルとボーカルの歌唱力は、今のヴィジュアルシーンではトップレベル。メロディック・スピード・メタルが売りで、ヴィジュアル系を食わず嫌いしているメタル好きの男にも聴いてもらいたいです」(Bさん)


 他の人がやらないことをやり、“一般ウケしない”ような強い個性を放ち、各々が火花を散らし合う……。「ヴィジュアル系」という様式美が確立されていなかった1980年代、1990年代の黎明期は、そんな社会への反骨精神こそが彼らの真骨頂だった。


 かつて「X JAPAN」のYOSHIKIは、「ヴィジュアル系とは表現の自由である」とインタビューで語っている。時代は移り変わり、親子二世代で一緒に楽しめるバンドが増えていることもまた、ヴィジュアル系という「表現の自由」のひとつの形なのかもしれない。

NEWSポストセブン

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