南沙良「助けられることばかり」初共演・横浜流星の“優しい変顔”に感謝『わかっていても』インタビュー

2024年12月26日(木)11時30分 ABEMA TIMES

「美羽の恋愛観に共感することは難しかったけれど、“わかっているのについ…”という衝動は恋愛に限らず人間誰しも本能的にあること。自分の中にある抗えないものを思い出して、そこにある本能的衝動を美羽の感情に反映しました」

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 人気韓国ドラマを横浜流星主演で日本版として再構築した、ABEMAオリジナルドラマ『わかっていても the shapes of love』。ミステリアスな芸術家・香坂漣(横浜)の抗えぬ魅力に引き込まれ沼っていくヒロイン・浜崎美羽を、俳優の南沙良が体当たりで演じている。

 コロナ禍のお家時間で韓国ドラマ版を鑑賞していたという南。「韓国版の持つ素敵な雰囲気からインスピレーションを受けるところは沢山ありました」とリスペクトしつつも、「キャラクターの設定や関係性が韓国版とは違う点もあるので、美羽を演じる上では韓国版を参考にしたり意識したりすることはありませんでした」と自身が演じる意味を探しながら独自のキャラクターを造形していったという。

 美羽は鎌倉にある美術大学の彫刻学科助手。恋人に酷い振られ方をした上に、ヌード像まで作られてしまった。侮辱され、深く心を傷つけられた美羽は二度と恋をしないと決めた。だが特別臨時講師として海外から赴任してきた実力派アーティスト、漣(横浜)との出会いがすべてを変える。

「美羽は色々な事を諦めているように見えるけれど、実は完全に諦めがついていない子。根っこの部分では真っすぐです。演じる上では人間ならではの矛盾や葛藤、繊細な部分を上手に表現できればと思いました」

 危険だと頭では理解していながらも、美羽は漣に惹かれていく。火の中に飛び込んでしまう蛾の如く。

 美羽の真っすぐ過ぎる恋愛観に南は「私も同じかと言われるとちょっと違う。自分にはないものだから美羽の真っすぐさは凄い行動力だと思うし、第三者目線で見るとドキドキする。でも友達が美羽と同じ状況になったら全力で止める(笑)」と共感には苦しむも、「私も頭で考えるかな…?結構本能的にガッと行くところもあるし…。いや、でも危険な形で沼るとわかっていたら行かないか?」と潜在的には美羽予備軍かもしれない。

 恋愛に限らず「抗えない」という欲望が生じることは理解できる。「わかってはいるけれどやめられない、という気持ちは理解できます。夜中に食べ物を口にするのはダメだと理解はしているけれど、ついつい食べちゃう。お風呂に入らなければいけないのはわかっているけれど、ついつい先延ばしにしちゃう。私の場合はペットボトルの蓋。何故か最後まで閉め切らずに途中でやめてしまうので、鞄の中がビチョビチョに。実害が出ているのでダメだと思いつつも、毎回中途半端な閉め方に」と頭をかく。

 撮影中は初共演の座長・横浜の放つ変顔の破壊力に抗えなかったらしい。「とにかく私の事を笑わせようとして、気づいたら変顔をしながら私の隣にいるようなことが多かった」と茶目っ気たっぷりの横浜の振る舞いに思い出し笑い。

 しかしそれは「かなりの人見知り」という南を気遣っての横浜なりの距離の縮め方だったのだろう。南は「お会いするまではミステリアスな方なのかな?という印象を勝手に持っていましたが、実際はとても優しい方。初日に『やりにくさや疑問を感じたら何でも言ってほしい』と声をかけてくださって。それがとてもありがたく、頼もしくもありました。現場の雰囲気も横浜さんが率先して明るくしてくださって、とにかく私の事を笑わせようとしてくれる。撮影中は助けられることばかりでした」と感謝しきりだ。

取材・文:石井隼人
写真:You Ishii

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