アニメと特撮が融合! 「SSSS.GRIDMAN」最終回がアニメ史に足跡を残す

12月26日(水)17時7分 財経新聞

■挑戦し続けた「SSSS.GRIDMAN」が最終回を迎える
 1993年から94年に放送されていた円谷プロダクション制作の特撮「電光超人グリッドマン」を題材にしたアニメ「SSSS.GRIDMAN」が、12月22日に最終回を迎えた。特撮作品は、まだインターネットが黎明期であったが、あえてその世界で戦うヒーロー物という設定こそ注目されたが、やはり特撮ファンの間で話になることが多い作品だった。

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 当時を知る人や特撮ファンからすれば嬉しいものの、知らない人にも認知されなければならないアニメ化という難題に「キルラキル」で知られるアニメーション制作会社「TRIGGER」が挑戦。コアなファン向けにすることなく、「特撮とアニメの融合」と「現代アニメを知る人も楽しめる」をテーマに制作された本作だが、見事に秋アニメの中でも大きな話題作となった。

 そんな話題をかっさらった本作だが、11話までに出てきた伏線を回収しつつも、「二次元と三次元の融合」とも言うべきラストをもってきてくれた。

■世界の神様が怪獣に変質、立ち上がる響・六花・内海
 ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は「ハイパーエージェント」であるグリッドマンに選ばれ、新条アカネの世界に潜む本当の敵・アレクシスと対峙することになる。アレクシスは新条アカネの「闇」の部分に付け込み、彼女が作る怪獣に命を吹き込んでいたが、最後にはアカネ自身を怪獣にしてしまう。

 新条アカネに作られた親友・六花はその現実に絶望するも、記憶を取り戻した裕太ことグリッドマンと共に戦うことを決意。彼と一緒に戦っていた内海も最後まで「裕太の友人」として付きそうことを決め、グリッドマンへ変身するために必要なジャンクPCの元へ向かう。そして、彼らの仲間である新世紀中学生と合体することで、真の「グリッドマン」へと覚醒するのであった。

 その頃、アカネは自分自身が作り出した怪獣・アンチによって怪獣から救出されているところだった。彼女から「失敗作」と言われたアンチは怪獣としては確かに失敗作かもしれないが、人の心を持つに至っていたのだ。そんな彼だからこそアカネを救えたのだが、その瞬間にアンチはアレクシスに殺されてしまう。最後のよりどころを失い、更に闇を深めるアカネ。その彼女をアレクシスは取り込み、覚醒したグリッドマンの前に現れるのだった。

■グリッドマンファンとアニメを見てきたすべての人に届けられた最終回
 「TRIGGER」らしいテンポのいいスピードで序盤は進み、あっという間に真の敵と対峙することになった最終回。最終戦では特撮版の「グリッドマン」の姿に覚醒し、さらに特撮版に流れていた楽曲も使われるという特撮らしい展開に多くの人たちが熱狂した。

 また、アニメ本作で語られた世界は「アカネの中の世界」という設定となっており、外に出ることが怖くなった女の子の元に「グリッドマン」というヒーローがやってきて、救い出そうとしたのが本筋だとラストで判明する。ヒーローであるグリッドマンだけでなく、敵だったはずのアカネを最後まで救おうとする六花の姿も映し出されるのだが、そのヒロインたる姿にも多くの反響があったようだ。

 さらに、衝撃的なのがラストだ。すべての謎を回収しつつスタッフロールが流れるのだが、ラストはいきなり実写描写になる。朝日が窓から差し込む中、ひとりの女の子が布団からむくりと置き出し、アニメのOPで映るグリッドマンと同じポーズを取るのだ。このラストの女の子は現実世界の「アカネ」と推察でき、グリッドマンによって救い出されたことで、一歩前に進もうとするシーンにて本作品は終わるのだ。

 アニメと実写の垣根を超えたことを彷彿させると共に、ヒーローが現実世界に出現して誰かを救い出したように見える演出に思わず鳥肌まで立ちそうだ。昔憧れたヒーローはどこにでもいる。そんな夢のあるラストを描いた「SSSS.GRIDMAN」はアニメに大きな変革をもたらすように思う。

財経新聞

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