松本人志の『ドキュメンタル』 私的名シーン「ベスト10」

12月29日(金)7時0分 NEWSポストセブン

売れていない芸人の爆発力も見所(イラスト/ヨシムラヒロム)

写真を拡大

 Netflixが2015年9月に日本上陸してから2年、地上波テレビが強すぎる日本では普及が難しいと予想する人もいた、インターネットのドラマやバラエティ番組視聴が、今では普通のことになってきた。なかでも、2016年11月から始まったamazonプライム・ビデオの『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』は、約1年でシーズン4を数える人気番組に成長した。最新のシーズン4をすぐ楽しみたい人のために、今回は、過去シーズンの名シーンを記載。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、全シーズンを通して確認した、芸人のメンタルが最も試されていると思う瞬間を紹介する。


 * * *

 2017年は、インターネットテレビ元年と言っても良い年。


 特に、amazonプライム・ビデオ『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』シリーズは、大きな話題となった。


『ドキュメンタル』は、松本人志がオーガナイザーを務める。


 部屋に10名の芸人を6時間軟禁。そこで興じられるのは笑わせ合い。ライヤーゲーム否ラフゲーム、プロによる”にらめっこ”。


 参加費は100万円。最後まで笑わずに、サバイブした芸人が優勝賞金1000万円を獲得。ギリギリの精神状態で、繰り広げられる芸人達の秘密クラブ。


 現在、4シリーズが公開中。シーズン1は、amazonプライム・ビデオのランキングで断トツ1位。シーズン2は5位、シーズン3は6位、トップ10のなかに3本もランクインされる。


 その魅力はなんと言っても、地上波放送では不可能な過激さ。「コンプライアンス」はほぼない、芸人の解放区。売れっ子芸人の本気の面白さを覗き見ることができる。


 レギュラーの多い芸人にとっては、100万円を失う痛みは薄い。しかし、参加者には名前を聞いたことのない芸人も。


 彼らにとっては、高級な遊戯では許されない。明日の生活費となる1000万円を獲得するために、ジャイアントキリングを狙う。


 売れてる芸人VS売れてない芸人の軋轢も見所のひとつ。


 たとえば、地上波テレビ番組ではお馴染みの芸人とはいえない、野性爆弾のくっきーは、4シリーズ中3シリーズに参加。同業者からも恐れられる能力を遺憾無く発揮する。


 シーズン4エピソード3で見せた白塗りメイクの顔マネは、雨上がり決死隊・宮迫を完璧に笑わせた。そして、本気で悔しがる宮迫は「クソー!」と叫ぶ。


 逆に、シーズン3に参戦したプラスマイナス・岩橋は自分の空気が作れず。お得意のギャグを披露するもフットボールアワー・後藤に牽制され続けた。


 こういった笑いの攻防戦がたまらない。


 いかがだろう『ドキュメンタル』、年末年始に時間を持て余している人には最高のコンテンツではないか。笑って年明けすること請け合い。


 されど「笑い」のセンスは各人異なるもの、他人に品質保証されても不安部分も多いだろう。


 しかも、全てのエピソードを見ると12時間以上。時間に余裕があっても、腰が重たさは当然。


 よって、下記は『ドキュメンタル』私的名シーンベスト10を記載する。


 数多く繰り広げられた笑いの攻防戦、その魅力が少しでも伝われば嬉しい。


 シーズン、エピソード、タイム。


 これ笑いが誕生した時間。手っ取り早く堪能したい方は、ここだけをチェックしてもOK。


 また『ドキュメンタル』はクセも強め。下記ランキングでテイストを判断し、その後本腰入れての鑑賞もいいだろう。


(ここからネタバレ有り)


◆10位 くたびれたパンツ

シーズン2・エピソード2・11分2秒ごろ

 女性初の参加者となった森三中・大島。ジミー大西に、かなり使用しクタクタになった自らのパンツを渡す。そこから始まるパンツを介した死闘。


◆9位 ジャリジャリジャリ

シーズン3・エピソード1・37分36秒ごろ


 ゲームスタートの冒頭部分。他の参加者が様子を伺うなか、「ジャリジャリジャリ」という異音が聞こえる。カメラがズームすると、ある芸人が……。


◆8位 ツル鶴

シーズン3・エピソード3・5分12秒ごろ


 オードリー・春日に隠毛がないことをいじる面々。フットボールアワー・後藤が「ツルツルやん!」とつっこむ。そのあと、意外な角度から奇跡の笑いが生まれる。


◆7位 アイスバケツチャレンジ

シーズン2・エピソード3・27分31秒ごろ


 FUJIWARA・藤本が突然アイスバケツチャレンジを始める。それだけ!


◆6位 メキシコのマスクマン

シーズン1・エピソード2・39分07秒ごろ


 東京ダイナマイト・ハチミツ二郎はプロレスラーとしての一面も持つ。自らも参戦したというメキシコのルチャ・リブレ、そこで使われるマスクを紹介する流れに。


◆5位 性感マッサージ

シーズン3・エピソード4・27分55秒ごろ


 シーズン3から導入された「ゾンビタイム」


 リタイアとなった挑戦者が一時復活できるサービスタイム。目的は生存者全員を笑わせてゲームをイーブンに持っていくこと。


 そこで披露されたのが、ケンドーコバヤシとロバート・秋山によるアジアン性感マッサージのコント。性感マッサージ、常連の2人だからこその完全再現。これぞ忖度なきドリームマッチ。


◆4位 宮川大助・花子師匠

シーズン1・エピソード2・26分38秒ごろ


『ドキュメンタル』で、芸人としての強さが証明された野性爆弾・くっきー。彼が必要にいじるのが大御所夫婦漫才師の宮川大助・花子。執拗にいじり続ける姿は、笑いを超えて狂気的だ。


◆3位 築地はどこへ行く

シーズン3・エピソード3・29分30秒


 ケンドーコバヤシが全くに似ていない小池百合子の真似をしながら登場。そして、繰り広げられるフットボールアワー・後藤との問答。


◆2位 親父

シーズン1・エピソード4・17分15秒


 ハーフ芸人マテンロウ・アントニーが披露する写真の数々。枚数が増えるごとに、増幅する笑いの凄みを感じる。


◆1位 春日のムスコ

シーズン3・エピソード3・12分17秒


 天才芸人オードリー・春日。彼のムスコの状態をいじりだす芸人一同。フットボールアワー・後藤は、ある提案を促す。地上波では放送不可能な春日のムスコへの試みは、参加者全員を爆笑へと誘う。


 ドキュメンタリーとメンタルで『ドキュメンタル』。読んで字のごとく、芸人の精神を収めている。

NEWSポストセブン

「松本人志」をもっと詳しく

「松本人志」のニュース

BIGLOBE
トップへ