【芸能コラム】みんな名字がほしかった? 改名の裏にアイデンティティーの確立と役者として生きる覚悟

12月31日(火)17時0分 エンタメOVO

永山瑛太(左)(C)2019映画「太陽の家」製作委員会

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 クリスマスの日、サプライズ発表で世間を驚かせた瑛太。2020年最初に出演する新春ドラマ特別企画「あしたの家族」(1月5日放送)から、本名の「永山瑛太」に改名するというのだ。役者の改名は珍しくなく、過去には能年玲奈が「のん」、ARATAが「井浦新」、西村雅彦が「西村まさ彦」、藤岡弘が「藤岡弘、」などと改めている。そのきっかけも、やむを得ない事情、名前がスクリーンに映ったときの印象、心機一転、事務所の移籍などさまざまだ。しかし、昨今の改名ポイントは名字にあるようで…。



 瑛太は1999年に「EITA」としてモデルデビュー。その後、02年頃に「瑛太」と改めており、今回は2度目の改名だ。その理由を公式サイトで「改名については以前から考えてきました。俳優としてまだまだ未熟者ですが、令和になったという節目の年に本名でやっていきたいという思いに至りました。これからも、俳優として表現者として日々を精進してまいります」(原文ママ)と伝えている。

 近年の改名劇の始まりは17年5月の新田真剣佑。もともとは本名の名前「真剣佑」で活動していたが、事務所の移籍を機に名字を加えた。「新田」は、ロサンゼルス生まれ、アメリカ育ちの彼が、日本で初めて受けたオーディションで勝ち取った映画『ちはやふる』シリーズ(16/18)で演じたキャラクター“綿谷新”に由来する。

 同作はヒットを収め、自身にとっても大きな作品となった。また、同役をつかむことで俳優を志すようになったことから、「初心忘るべからず」という思いも込め、原作者の末次由紀に使用の快諾も得て、改名に至った。ちなみに、当初は「真剣」を名字と捉えていた人も少なくなく、改名することでしっかり名前を覚えた人も多かった。

 伊藤健太郎は18年6月30日の21歳の誕生日に「健太郎」から本名に改名。いつの頃からか名字を付ける必要性を感じていたそうで、賀来賢人主演のドラマ『今日から俺は!!』(18)で演じたツッパリ頭の伊藤真司役の名字が本名と同じで、役に対する思い入れも強かったことから決意を固めた。そこには、役者としてやっていく人生の覚悟もあった。

 今年6月には仲野太賀が「太賀」から改名。そもそも芸名は親と事務所によって決められたもので、自身は「ずっと名字がほしかった」のだとか。その理由は「何か恥ずかしい」「逆に2世っぽい」で、先輩役者や初対面の人に「太賀です」とあいさつすることに礼儀を欠いているような違和感を覚えたり、父である中野英雄の息子であることを隠しているような気がしたりしていたのだ。

 そこで、伊藤と共演した『今日から俺は!!』で知名度が上がった今がチャンスと改名に踏み切った。「仲」にしたのは「俳優人生において仲間との出会いが財産」と感じているから。

 ここに挙げた面々に共通しているのは、改名前の芸名も本名であったこと。そうであるなら、わざわざ名字を付けなくてもいいのでは? と思うが、個の名前より、家族の名前を重んじる傾向にある日本人故なのか、名字が欠けていることで自分というアイデンティティーも欠如しているように感じるのだろう。そして、本名と芸名が重なり合うことで、己の人生を懸けて役者業を全うする覚悟が決まる。

 名前だけの役者はほかにも、杏、波瑠、小雪、夏帆、夏菜、菜々緒、MEGUMI、優香などたくさんいる。今回の改名劇はくしくも男優のみ。次は女優たちの改名劇の幕が開くか…?(錦怜那)

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