訪韓した岩屋外相が顕忠院参拝も「謝罪がなかった」と韓国メディア=韓国ネット「期待する方が悪い」
2025年1月14日(火)13時0分 Record China
13日、韓国・SBSは「訪韓した岩屋毅外相がソウル顕忠院を参拝し、趙兌烈外相と会談したが、『佐渡島の金山』の労働者追悼式に対する謝罪や再発防止の約束はなかった」と伝えた。写真は顕忠院。
2025年1月13日、韓国・SBSは「訪韓した岩屋毅外相がソウル顕忠院を参拝し、趙兌烈(チョ・テヨル)外相と会談した」とし、「『佐渡島の金山』の労働者追悼式に対する韓国の批判的な世論を意識したものとみられるが、会談で謝罪や再発防止の約束はなかった」と伝えた。
記事によると、日本の外相が顕忠院を参拝したのは18年以来約7年ぶりのこと。韓国外交部関係者は参拝の背景について「日韓関係に対する友好と尊重のジェスチャー」と説明した。
参拝後に行われた会談の主要議題は、「佐渡島の金山」の労働者追悼式など過去の歴史問題についてだった。
趙外相は「(労働者追悼式が)歴史的意味を忘れないための行事になるよう日本側と真摯(しんし)かつ率直に協議していくことで一致し、われわれが抱くいくつかの懸念を今日の会談でもはっきりと伝えた」と明かした。
岩屋外相は「日本政府としては今後とも世界遺産委員会の決議に沿って韓国政府と丁寧な意思疎通を続けていきたい」と述べたという。
ただ、昨年末の「佐渡島の金山」の労働者追悼式に韓国人労働者を追悼する内容を含めず、韓国政府が不参加を発表する事態を招いたことに対する謝罪や再発防止の約束はなかったと記事は指摘している。
聖公会大学日本学科のヤン・ギホ教授は「(顕忠院参拝という間接的表現のみで)残念なことに過去の歴史に対する率直な表現や積極的な措置があまりに不十分だ」と不満を示したという。
これを受け韓国のネットユーザーからは「日本代表として顕忠院に参拝したのは素晴らしいこと。日韓が共同発展することは望ましいこと」「日韓関係改善のために来たのなら歓迎」「日韓関係がさらに良くなることを願っている」「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が不在でも顕忠院を参拝。これを見ると、尹大統領が日韓関係を発展させたことは確実。日米韓外交は良かったのに残念」などの声が上がっている。
その他「心からの謝罪もなくなぜ顕忠院に行った?」「過去の歴史について日本に期待する方が悪い。追悼式にしろその他の歴史問題にしろ、尹政権が全て日本に譲歩しささげてしまったのだから」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)