ヘンリー王子とメーガン妃に英世論、好意的→批判的に

1月16日(木)7時0分 NEWSポストセブン

アーチーくん誕生の時は、国民の祝福を一身に受けたふたり(時事通信フォト)

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 イングランド東部のノーフォーク州にある英王室の離宮「サンドリンガム・ハウス」は、王室メンバーがクリスマスに一堂に会する場所として知られている。1月13日、英国国王エリザベス女王(93才)は、ここに英王室主要メンバーの緊急招集をかけた。


 集まったのは、長男チャールズ皇太子(71才・王位継承順位第1位)、その長男ウイリアム王子(37才・同2位)、そして引退騒動の渦中にある次男ヘンリー王子(35才・同6位)。もう1人の主役である妻のメーガン妃(38才)は「カナダに逃げ出して不在で、電話で参加した」(英メディア関係者)という。


 緊迫した“王族サミット”が約2時間半も続いた後、女王はこう声明を発表した。


《家族も私も、できて間もない家族として新しい生活を築きたいというヘンリーとメーガンの願いを完全に支援しています》


 英王室特有の言葉づかいの特徴は、“ストレートに表現せずオブラートに包む”。声明を額面通りに受け取ることは難しい。前出の英メディア関係者はこう読み解く。


「これまで必ず使っていた敬称『サセックス公爵夫妻』ではなく、『ヘンリーとメーガン』と呼んだことが示唆的です。今後、その立場を剥奪するのではないでしょうか。英王室として経済的援助を続けるかどうかも明言していません。体のいい“王室追放”になる可能性は充分あります」


 女王は声明をこう締めくくって、混乱がまだ続くことを示した。


《まだ協議すべき複雑な問題はありますし、なすべき務めもありますが、近日中に最終的な決断を下すように指示しました》


 事の発端は、1月8日、ヘンリー王子とメーガン妃がインスタグラムで、「王族引退」を表明したことだった。


《ロイヤルファミリーのシニアメンバーとしての地位から退き、経済的に自立する》


 この突然の宣言は、英国はもちろん世界中で衝撃を持って受け止められた。引退宣言は英王室史上初のことで、前代未聞だ。


 当初、英国民の間では、好意的に受け止める声もあった。ふたりが特権階級を捨て、一民間人となる自由を選び取ったというイメージがあったからだ。しかし、詳細が明らかになるにつれ、称賛の声は批判へと変わっていった。


 その要因の1つが「経済的な自立」が指し示す意味だ。


 これまで夫妻の収入は、大きく分けると2か所から得られていた。女王が王室メンバーに分配する王室活動費で、「ソブリングラント」と呼ばれるもの。これが全収入の5%。もう1つが、チャールズ皇太子の持つ「コーンウォール公領」から得られた利益で、これが95%を占めるという。


「経済的な自立」とは、このうちソブリングラントを受け取る権利を返上することで、これまでできなかった「資金調達」つまりビジネスを自分たちで行うとしている。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは次のように言う。


「王室における収入すべてを放棄するのかと思いきや、たったの5%だとわかり、国民は拍子抜けしました。コーンウォール公領は、チャールズ皇太子が家族の生計を立てるために所有しているもので、牧場や不動産、レジャーコテージなどからの収益があり、そこからヘンリー王子にも分配されていた。王子としては“父親から息子への資金援助は引き続きほしい”ということなのかもしれないが、王室の特権を保持したまま、金儲けに手を出そうとしている、という印象を国民に抱かせ、反感の声が増えています」


 それだけではない。ヘンリー王子は引退後、カナダと英国での“二重生活”を宣言しており、その際にかかる年間1億円近い家族の警備費用は、「税金で賄ってほしい」と要望しているという。


 納税者である英国民が納得するはずがない主張だ。そもそもこんな突拍子もないことを、なぜヘンリー王子は宣言したのか。英ロンドン在住のジャーナリスト・木村正人さんはこう指摘する。


「ヘンリー王子は、これまで自分をかわいがってくれたエリザベス女王に、強い感謝の思いを抱いています。そんな王子が、最愛の祖母を裏切るような行為をするでしょうか。王子は妻のメーガン妃によって動かされたというのが、大方の見解です」


 今回の引退表明は、エリザベス女王にとって「ナイフで後ろから刺されたようなもの」と地元メディアに報じられるほどの衝撃を与えた。


※女性セブン2020年1月30日号

NEWSポストセブン

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