「帰省中に両親から小言を食らう」大学生8割以上—中国

1月23日(木)20時40分 Record China

中国大学メディア連盟が各地の大学に通う1622人を対象に、大学生の休暇と両親との付き合い方に関する調査を実施。休暇中に両親とちょっとしたことで揉めたと答えた大学生は8割を上回った。写真は南京の大学生。

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夜11時半、常睿璇(チャン・ルイシュエン)さんは電気スタンドの明るさを最小に絞り、ベッドに横たわってスマホの画面を見ていた。すると突然、スマホの呼び出し音が鳴りだした。なんと電話の主はすぐ隣の部屋で寝ているはずの父親からだった。「早く寝なさい!何時だと思ってるんだ?いつまで寝ないつもりだ?」このように娘の就寝時間が遅いことを気にする父親は、電話だけでなく、微信(WeChat)の音声メッセージなどあらゆる手段を用いて、彼女に早く寝るよう催促してくる。中国青年報が伝えた。

連休中、就寝時間が遅いこと以外にも、家庭内のちょっとしたこと全てが常さんと両親の間で口論が生じるきっかけとなる。常さんによると、「口げんかの種ならいつでもどこにでも転がっている」のだという。

なかにはネット上で、「休暇で帰省したら3日で両親から嫌な顔をされた」と声をあげる大学生もいる。

中国高校傳媒聯盟(中国大学メディア連盟)がこのほど、全国各地の大学に通う1622人を対象に、「大学生の休暇と両親との付き合い方に関する調査」を実施した。

「休暇で帰省したら両親から嫌な顔をされた」大学生8割以上

調査の結果、「休暇中に両親とちょっとしたことで揉めた」と答えた大学生は8割を上回った。そのうち73.37%は、「不規則な生活について両親から小言を言われた」としており、「遊び時間が多すぎる(57.89%)」、「家事を手伝わない(34.59%)」がこれに続いた。このほか、両親と意見が食い違い、ちょっとしたもめ事になった原因には、「身なりに気を遣わない」、「親戚宅に挨拶に行かない」、「両親とコミュニケーションを取ろうとしない」などが挙がった。

廖竜瑞(リャオ・ロンルイ)さんは重慶出身で、市内の学校に通っている。学校と自宅は車で2時間ほどの距離だが、彼が実家に帰るのは、せいぜい1学期に1、2回という。実家に帰ると、彼の好物がテーブルいっぱいに並べられ、実家の温かな雰囲気に思わずホッとする。だが、実家での滞在が長くなると、「その雰囲気は様変わり」してしまうのだという。「ゴロゴロしてばかりで何もしない。あなたがいなければ、家も少しは静かなのに」と小言を食らい、「朝6時ちょっと過ぎには起こされる。最初は『善意あふれる』声掛け、2度目には掛け布団を引っぺがされ、3度目になると、ベッドの傍に仁王立ちになり、起きるまで延々と小言を食らうことになる」と廖さん。

広州大学に通う皓逸(ハオ・イー)さんは、今年も帰省に対してそれほど期待していない。「これまでの帰省で両親の『忍耐の限度』はだいたい1週間くらい。前回の帰省から、僕が寝たいだけ寝られるのはわずか2日間だけとなってしまった。実家の起床時間は、テストの時よりさらに早い」とぼやく。

昨年の春節(旧正月)連休中、西安交通大学に通う蕭旭(シャオ・シュー)さんは、ネット生配信番組を見たかったので、実家での餃子づくりの手伝いをしなかった。年夜飯(旧暦大晦日の夜に家族で食べるご馳走)を食べ終わり、家族揃って春晩(旧暦大晦日の夜に放送する恒例の年越し番組)を観る時間になったとき、彼女は母親に寝室に呼ばれ、みっちり叱られてしまった。その後かなりの間、彼女と母親の関係はぎくしゃくしたままだったという。

両親の小言の背後にあるのは「子供を気遣う心」

中国大学メディア連盟の調査によると、大学生の約9割が、「父母の気遣いを理解できる」と答えている。「貴重な連休中に日頃の両親との関係を上手く調整するためにどんなことをしたか?」との問いに対し、大学生の32.27%は、「両親と話し合おうとした」と答え、「父母の言い分はもっともだと悟り、自分の至らない点を変えようとした」は32.64%だった。このほか、「特に何の行動もとらなかったが、現状を変えなければならないと思った」とした人は23.34%だった。

子供との関係や付き合い方に関し、大学2年生の娘を持つ許寧(シュー・ニン)さんは、「難しすぎる」としている。娘がもうすぐ休みに入ると知ると、許さんは大変うれしくなるが、娘が実際に家に帰ってくると、2日もたたないうちに、娘のルーズな生活習慣を腹立たしく感じるようになる。「たいていは、心の中にある怒りを抑え付けているが、娘に『そんなことをしてはダメ』と思わずその都度言いたくなってしまう」と許さんは打ち明ける。

今年大学4年生の娘を持つ徐晴(シュー・チン)さんは、娘について、大学院受験の結果を待ちながら、履歴書を出して就職活動も行うことで、二つを同時に準備した方がいいという考えから、繰り返し娘にアドバイスしたが、娘からの反応は反感と言い争いだけだった。徐さんは、「娘はこの問題に対して常に避けようとばかりしていて、私や父親の意見に耳を貸すつもりはないみたい」とし、親子関係が最も険悪になった時には、娘は問題回避のため、家を出て同級生の家に3、4日居候したこともあったのだという。

問題解決のための「秘訣」は、意見交換と相互理解

南方科学技術大学学生工作部心理成長センターの張阿佩(ジャン・アーペイ)氏は、、「中国の文化には含みをもたせる習慣があるため、両親と子供が本音をはっきり言葉にして相手に伝えようとすることが少ない。コミュニケーションを取る際には、可能な限り、相手の『言葉以外のメッセージ』に耳を傾けなければならない。たとえば、両親が『帰ってきても遊んでばかりで家のことを何もしない』と言った場合は、その言葉の裏には『よく帰ってきたね。お父さんお母さんと一緒に過ごそう。家事をしてくれてもいいし、おしゃべりに付き合ってくれてもいい』といった思いが含まれている。そして、子供の『私に帰って来いと言ったのは父さんと母さんの方じゃないか』という言葉の裏には、『家に帰ってきたのは、父さん母さんの喜ぶ顔が見たかったからで、叱られるために帰ってきたのではないよ』というメッセ—ジが込められている」と指摘した。

実のところ、両親あるいは子供にかかわらず、誰もが、互いに理解し合い、仲良くしたいと望んでいる。廖竜瑞さんの母親は、休みが終わり学校へ戻る際には、「生活費はちゃんと足りているの?」と繰り返し尋ね、家に帰るとテーブルに並ぶのは彼の好物ばかりだという。新学期が始まる時には、彼が大学に戻るのを母親はとても名残惜しそうに見送ってくれるという。この別れの時には、母と息子の間で起きた不愉快な出来事は全てどこかに吹き飛んでしまう。だが、それでも、廖さんは腰を据えて両親とじっくり話しをすることはなかった。彼は、両親と自分の意見が一致しなかった時に、自分が両親を傷つけてしまうようなことを言ってしまうのではないかと恐れたためだ。

蕭旭さんと母親との「冷戦」は、約半月続いた。彼女の誕生日当日に母親が娘に2000字に及ぶ長い手紙をしたためたことで、ようやく2人の冷戦は終わりを告げた。手紙には、蕭さんが進学のために家を離れたのち、彼女に言いたかったことがつづられていた。蕭さんは、「その時、私はすぐに母の寝室に行って、母を抱きしめた。2時間ほどおしゃべりして、問題は完全に解決した」とした。

徐晴さんは、時々、自責の念に駆られるという。それは彼女がいつも自分の不満な気持ちをイライラしながら娘にぶつけてしまうことで、娘が次第に反抗的になってしまったのではないかという思いだ。「今度、娘が家に帰ってきたら、ストレートにぶつけるのではなく、少しずつ自分の考えを娘に伝えたい」と徐さんは思っている。

親子間の些細な食い違いから生じた問題を解決するのは難しいことだが、双方が共に努力して、問題を最大限減らすことは可能だ。張阿佩氏は、「大学生が自分の本心を直接口に出せないような場合は、メールや手紙を書くという方法を試してみても良い。あるいは、実際の行動で両親に示すことも可能だ。例えば両親に昼食を準備してあげたり、自発的に家事を引き受けるなどだ。そうした行為を両親に見せることで、問題が自然に解決する場合もある。家庭というものは、家族が互いに愛を与え合う場所なのだから」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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