ごみの分別、きめ細かな日本人とゲーム感覚の中国人—中国メディア

2月7日(木)7時20分 Record China

長蛇の列に20分間も並び、人気のレストランで食事したり、あるいは人気のミルクティーを購入するといったことは多くの人が経験したことがあるはずだ。だが、もしごみを捨てるのに、これほど長時間並ばなければならないとしたら、どうするだろうか?

写真を拡大

長蛇の列に20分間も並び、人気のレストランで食事したり、あるいは人気のミルクティーを購入するといったことは多くの人が経験したことがあるはずだ。だが、もしごみを捨てるのに、これほど長時間並ばなければならないとしたら、どうするだろうか?

1月26日、西安のある定期市で、人々がごみ箱の前に長蛇の列を作っていた。ここには18種類のごみ箱が設置されており、「食べ残し」や「使用済み紙ナプキン」など、非常に細かく分類されている。ごみを正しいごみ箱に捨てることができた場合、年賀カードをゲットすることができる。

ごみを捨てれば、面白い分類ゲームに参加できてちょっとした景品ももらえるということもあり、たちまち市民の間で話題となり、多くの人が参加している。楽しみながらごみを分別することで、知らず知らずのうちにごみ分別に関する知識が得られる。市民もイベント主催側も、どちらも喜びを得られるこのイベントに、ネットユーザーから、「いいアイデアだ」と称賛のコメントと「いいね!」が寄せられている。

西安のごみ箱が「ネット人気者」になったのは、今回が初めてではない。昨年、吸い殻ポイ捨て問題を解決するために、あるごみ箱がデザインされた。それぞれのごみ箱には、3つの吸い殻入れが設けられ、それぞれ違う言葉が書かれている。たとえば、西安の郷土料理「肉丸胡辣湯(牛肉団子のピリ辛スープ)が好き」と書かれたごみ箱の3つの吸い殻入れの上にはそれぞれ、「饃(中国式の固いパン)をスープに浸して食べる」、「スープを飲みながら饃を食べる」、「スープを飲むときには饃を食べない」と書かれており、このスープが好きな人は、自分の好きな食べ方の吸い殻入れに吸い殻を捨てるという仕組みだ。これにより人々を楽しませると同時に、吸い殻のポイ捨てが減り、周囲の環境も良くなるという訳だ。

ごみの出所から分類することは、生活ごみの分類と管理を行う上で重要なプロセスとなる。もし、ごみの出所から秩序よく効率性の高い分別ができれば、それに続く輸送や処理などのプロセスの難易度が大幅に下がる。

中国のごみ分別作業は、今のところ、発展スピードが比較的緩慢な状態にある。だが、ここ数年間の推進で、ごみ分別に関する知識を持った市民がどんどん増えてきた。今後はどのようにすれば、より多くの人に知ってもらい、ごみ分別に関わらせ、そして継続させることができるかという点を考慮していく必要がある。西安のやり方は、一つの良い試みといえよう。分別の重要性を簡単に説明するより、しっかり向き合って奨励や指導を行うことで、ごみ分別に対する市民の受け入れ度や参加度を引き上げることができる。

心理学には、「正の強化」という概念がある。ある行為に対して賞賛や激励を得られると、これらの行為をする確率・回数が増えるという考え方だ。正しく分別して年賀カードをゲットするにしろ、たばこの吸い殻でスープの好きな食べ方に投票するにしろ、いずれも、「正の強化」であることは確かで、今後、さらに前向きな効果を得ることができると期待できる。

多くの先進国では、ごみ分別をきちんと行うことが、すでに市民の生活習慣となっている。例えば、隣国の日本では、1970年代にはごみ分別が始まった。最初は「燃えるごみ」と「燃えないごみ」の2種類だったが、いまでは10数種類に及ぶ。絶え間なく発展し続けてきた日本のごみ分別は、完全に極致の域に達したと言えるだろう。

このほど、東京都新宿区にあるごく普通のマンションを取材したところ、ごみ収集場に入ると、4、5種類のエリアに分けられており、異なる種類のごみが置かれていた。右上には、生ごみを中心とした燃えるごみ、下の方には、プラスチック製レジ袋などの燃えないごみが置かれていた。

日本の家庭ごみには、燃えるごみと燃えないごみのほか、資源ごみと粗大ごみがあり、合わせて4大類に分かれている。これら4大類をさらに細分化すると、ごみの種類は10数種となる。マンション各棟の1階には、共有のごみ置き場が設けられており、住民は、ごみを捨てる際には、細かい分別ルールに応じて、それぞれのごみ箱にごみを捨てなければならない。

ある住人は、「家にはごみ箱が4、5個ある。ふだんから、異なる種類のごみを、直接それぞれのごみ箱に入れている。こうしておくと、ごみを出す時に分別する手間が省けるから」と話す。

日本のルールでは、よく見られるペットボトルを捨てる際には、ふた、ボトル、ラベルの3つをバラバラにして、それぞれのごみ箱に入れなければならないが、ほとんどの住民が、この細かいルールを厳格に守っている。このほか、住民は、マンションのごみ回収時間をしっかり守ってごみを出さなければならない。もし、この回収時間に間に合わなかった場合は、ごみを自宅に持ち帰り、次回の回収日まで待つ必要がある。

中国では、ごみ分別の意識はまだ形成過程にあり、都市の衛生環境システム、廃品回収システム、教育システム、法制度がともに探求を進め、ともに努力することが求められている。(提供/人民網日本語版・編集KM)

Record China

「中国」をもっと詳しく

「中国」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ