シンガポールで36歳男が“狂言誘拐”、「身代金で親の愛確認」と供述―香港メディア

2024年2月25日(日)23時0分 Record China

シンガポールでこのほど、36歳の男が懲役9カ月の判決を言い渡された。男は自作自演の「狂言誘拐」で母親から身代金を受け取ろうとした。「親にどれだけ愛されているかを確認したかった」と供述した。

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シンガポールでこのほど、36歳の男が懲役9カ月の判決を言い渡された。男は仲間と共に、自作自演の「狂言誘拐」の被害者を演じて、母親から身代金を受け取ろうとした。男は動機について「親にどれだけ愛されているかを確認したかった」と供述した。香港メディアの香港01などが伝えた。



男は1月5日に、それぞれ31歳と32歳の仲間の男2人のところに出かけた。トランプゲームをする目的だったが、その他の仲間が集まらなかったのでゲームは成立しなかった。男はすると、仲間2人に対して母親から金をだましとる計画があると述べ、協力を求めた。



男はまず、椅子で自分の左腕や体を打った。7日未明には母親に電話をかけ、自分は人を騙していたので相手に誘拐されたと説明して、解放してもらうために20万シンガポールドル(約224万円)を支払うよう求めた。男の仲間2人は「誘拐犯役」を務め、母親に対して暴言を吐いたり、いらだっているふりをしてみせた。男は母親に、自分が負傷した様子を撮影した写真を送信した。



母親は、20万シンガポールドルも用意できず、1000シンガポールドル(約11万円)しか支払えないと言った。男は大金を得ることはできないと諦めて帰宅した。すると自宅には警察官がいた。男の母親は警察に通報していた。



警察に身柄を拘束された男は、弁護士に対して「自分は10代でうつ病を患った」「事件を起こす前に株で損をした」「女友達が不倫をした」「仕事を失い実家に越さねばならなかった」などと述べたという。男はまた、犯行の動機について「親にどれだけ愛されているかを確認したかったので、だますことを考えた」と述べた。



裁判所は男に、懲役9カ月の判決を言い渡した。また男の「狂言誘拐」に協力して罪を認めた仲間のうち1人に対して、すでに詐欺罪で懲役6カ月が言い渡された。(翻訳・編集/如月隼人)


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