「中国人の見学を拒否」したドイツ軍の輸送機とはどんなものか、軍事専門家が解説―中国メディア

2024年2月27日(火)21時0分 Record China

中国メディアの環球時報は27日、「『中国人の見学を拒否』したドイツ軍の輸送機とはどんなものか」との見出しを打ち、同機について軍事専門家が解説する記事を掲載した。写真はエアバス A400M。

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シンガポール航空ショーで展示されていたドイツ空軍所属のエアバス社製輸送機「A400M」をめぐり、中国のSNS上に、同機の関係者が中国人来場者の見学を「粗暴な態度」で拒んだとする投稿があり、物議を醸した。



エアバスは25日、SNS微博(ウェイボー)で声明を発表し、「私たちはこの状況について知った後、即時に関係者に連絡し、見学フローを見直し、同機がすべての来場者に開放されるようにした」と説明。「現場の仕事がもたらした不便について深い遺憾の意を表明するとともに、私たちに対する皆様の関心とフィードバックに感謝する」とした。



中国メディアの環球時報は27日、これに関連し、「『中国人の見学を拒否』したドイツ軍の輸送機とはどんなものか」との見出しを打ち、同機について軍事専門家が解説する記事を掲載した。



記事はまず、エアバスの公式サイトによると、A400Mは、同社の子会社エアバス・ディフェンス・アンド・スペースが開発・製造したターボプロップエンジン4基で飛行する輸送機で、欧州の軍隊のニーズを満たすとともに、戦略的・戦術的能力とコストを兼備するものであることを紹介した。また、同機は長さ43.8メートル、翼幅42.4メートル、最大離陸重量141トン、最大有効負荷37トンまたは116人、貨物室容積340立方メートル、最短離陸距離940メートル、航続距離8900キロメートルで、現時点でドイツが最大の顧客であることも紹介した。



その上で、軍事専門家の張学峰(ジャン・シュエフォン)氏によると、A400Mの輸送能力は米国の輸送機C-130とC-17の中間に位置し、最大離陸重量は200トン未満で、その性能は「一定の基準に合ったもの」と言う他ないと伝えた。



また、シンガポール航空ショーで「外国の軍人が中国人来場者の見学を拒んだ」とされる出来事について、張氏の見方として、「その動機は、外国の軍用機の技術的先進性を秘密にする必要があるからではなく、西側諸国の軍関係者が中国に対して非常に警戒しているという、近年の国際航空ショーに共通する問題を反映している。技術者、報道関係者、一般の来場者にかかわらず、中国人による展示品の撮影など細部にまで介入している」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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