IOCの新選手委員にキム・ヨナではなく中国人選手、韓国は「スポーツ外交力の差?」と落胆

3月1日(木)10時50分 Record China

27日、韓国では新たなIOC選手委員について、平昌五輪の広報大使を務めたキム・ヨナが最有力候補として取り上げられていた。しかし、このたび中国人選手が選出され「スポーツ外交力」への関心が高まっているという。写真はキム・ヨナ。

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2018年2月27日、健康上の理由により、昨年サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が国際オリンピック委員会(IOC)委員を辞任した。その後、韓国のIOC委員は柳承敏(ユ・スンミン)選手委員しかいないという状況の中、平昌五輪の広報大使を務めたキム・ヨナが最有力候補として取り上げられていたのだが、このたび中国人選手が選出され「スポーツ外交力」への関心が高まっているという。韓国・ヘラルド経済が報じた。

記事によると、現在、韓国のIOC委員は16年のリオ五輪で同僚の投票により選出された柳承敏選手委員1人だけ。22年に東京五輪を準備中の日本にIOC委員が2人いることもあり、韓国では「平昌五輪というビッグイベントを利用して韓国からのIOC委員誕生に力を注ぐべきだ」という声が上がり、中でも最有力候補としてキム・ヨナの名前が挙がっていたという。

印象的なプレゼンテーションで平昌五輪の招致に貢献したキム・ヨナは、その後もIOCと緊密な関係を保ってきたとされる。14年のソチ五輪ではIOCのバッハ委員長と個別に面会し、ユース五輪広報大使として全世界の選手らに夢と希望を与えるなど、人一倍活発な活動をしてきていた。

参加選手らが選ぶ選手委員ではなく、IOC委員長が職権で任命できるIOC選手委員3人のうちの1人は、中国の元ショートトラック選手の楊揚(ヨウヨウ)。10年のバンクーバー五輪でIOC委員に任命された。IOC選手委員の任期は8年であることから、今回の平昌五輪で任期が終わる楊揚の後任としてキム・ヨナが選出されるのではないかという期待感が高かったそうだ。

しかし、中国中央電視台(CCTV)の記者が「この地位を中国スピードスケートの張虹が担当することになるだろう」と発言したことから、韓国では「スポーツ外交力」に対する議論が勃発することに。張虹は14年のソチ五輪スピードスケート女子1000メートルで金メダルを獲得し、平昌五輪でIOC選手委員の投票4位を記録していたとされる。

そして今月25日、第132回IOC総会において委員長や執行委員長の推薦を受け正式に選手委員に選出された。これにより中国のIOC委員は3人になり、世界のスポーツ界でも“チャイナパワー”を発揮できる土台が築けるようになったという。

一部ではIOC選手委員として柳承敏選手委員が活躍しているため、キム・ヨナが選出されるのは難しいだろうと分析されているというが、記事では「楊揚から張虹への選手委員の引き継ぎは、スポーツ外交力の勝利の結果とみることができる」とし、「ソウル五輪と平昌五輪という2回にわたるスポーツのビッグイベントを行った国であるにもかかわらず、IOC選手委員がただ1人という韓国スポーツ外交の現実に苦い後味が残った」と伝えている。

これを受け、韓国のネット上では「張虹も冬季五輪のスターだから選ばれてもおかしくはない。でも中国の圧力でキム・ヨナが選出されなかったのは事実だろう」と「中国の力」を指摘する声をはじめ、韓国政府に関し「外交力の乏しさがそのまま現れている。IOCに裏切られたも同然」「記事は韓国政府の無能さを指摘している。事実だから受け入れざるを得ない」などの嘆き節が続々と寄せられている。

一方で「すでに柳承敏がいるから無理なだけ」「キム・ヨナはそもそも無関心だった。韓国の選手委員はすでにいるのだから、もしキム・ヨナが委員になるとしたら、柳承敏の任期が終わるまで待ってから出馬すべき」との反論の声も。

中には「キム・ヨナの唯一の短所は国籍かも」「ヨナは米国で生まれるべきだった。韓国に生まれたせいでやりたいこともできず、あっちに追いやられこっちに追いやられ(涙)」と皮肉を織り交ぜるユーザーも複数見られた。(翻訳・編集/松村)

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